【素材や用途で使い分ける】料理包丁の種類と選び方を解説します
料理に欠かせない「包丁」。肉や野菜などの素材によって、違う種類の包丁を使うことはご存じでしょうか? 今回は、一般的な「三徳包丁」からかぼちゃ専用の珍しい「かぼーちょう」まで、いろいろな種類の包丁とおすすめの選び方を解説します。選び方のポイントをチェックして、自分にぴったりの包丁を見つけてくださいね。
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包丁を選ぶときに欠かせない4大重要ポイント
あなたの料理スタイルによって使う包丁は変わってきます。包丁を選ぶときに重要な4つのポイントで、きっとあなたにぴったりな包丁が見つかりますよ。
包丁の材質は大きく分けて3種類
包丁の素材は大きく3つに分けることができます。それぞれの素材のメリットとデメリットを紹介していきます。あなたに合った包丁の素材がどれなのか選んでみてくださいね♪
●セラミック
メリットは、セラミック素材は金属ではないので、「軽い」「錆びない」ということです。一方、軽い分重さがないためにかぼちゃなどの固いものが「切れない」「歯が欠ける」というのがデメリットと言えるでしょう。あまり料理はしないけど、とりあえず包丁を探している人などにおすすめです。
●鋼材
鋼材の一番のメリットは何と言ってもその「切れ味」でしょう。また、砥石で研ぎやすいのも特徴です。その代わり、「錆びる」性質を持っており、使った後はすぐに水気を取らなければいけないなど、気を使う包丁でもあります。しっかりとメンテナンスをしていれば、ずっと使うことができますよ。
●ステンレス
家庭で使われる包丁のなかで一般な素材です。金属ながら鋼とは違い「錆びない」、また、切れ味がいいものも多いです。デメリットとしては鋼材に比べると研ぐのが難しいということくらいで、家庭で使う包丁としてはおすすめの素材ですよ♪
自分に合った大きさを選ぶ
包丁は用途によってサイズが変わります。最初の一本として包丁を探しているなら約15〜18cmの「三徳包丁」。また、すでに一本持っていて幅を広げたいという方には三徳包丁よりも長い「牛刀」もしくは、12〜15cmと短く日常的に使える「ペティナイフ」がおすすめです。
間違えると危険「片刃と両刃」
包丁を買うときに注意しなければならないのは、刃が「片刃」と「両刃」どちらなのかということです。見分け方として、片刃は「レ」のようにどちらかにしか刃が付いておらず、右利き用と左利き用があるので間違えないように注意が必要。
両刃は「V」の形でどちらにも刃が付いており、利き手などは関係なく使えます。そのため、こだわりが特にないのであれば「両刃」を選ぶことをお勧めします。
使いやすい柄を選ぼう
包丁の持ち手の部分は「ハンドル」「柄」などの呼び方があります。包丁は切れ味も重要ですが、使いやすい包丁を選ぶなら柄も自分に合ったものを選びましょう。
長く使うのであれば柄の部分に水が入って錆びることを防いでくれる「口金」が付いたものか、刃と柄が一体になっていて、錆びることがない「オールステンレス」のものがおすすめです。
ただ、オールステンレスは普通の柄に比べ滑りやすいという一面もあります。
包丁の種類だけでなく砥石も忘れずに
いくらいい包丁でも”研ぐ”ことをしなければ切れ味は悪くなってしまいます。ただ、初めて砥石を使って包丁を研ぐのは思っているよりも難しいですよね……。
ですが、最近では砥石を使って研ぐことをサポートしてくれるアイテムや、誰でも簡単に研ぐことができる「シャープナー」というアイテムもあるので、自分に合ったものを探してみてくださいね♪
包丁の種類を用途別に紹介
ここからは包丁の種類を用途別に紹介していきます。一本目におすすめのものから本格的なものまで、包丁にはさまざまな種類がありますよ。
包丁の種類① 家庭での使いわけにおすすめ〈ペティナイフ〉
ケーキや、フランス料理などのきれいな飾り付けや果物の皮むきでは12cm〜15cmと短く、小回りの効くペティナイフが便利です。
包丁を使い分けたい人や、これからさまざまな包丁を揃える人どちらにも2本目の包丁としておすすめです。
包丁の種類② 用途を選ばず使い方万能な〈三徳包丁〉
「包丁」と聞いたときに多くの方が頭に思い浮かべるのが「三徳包丁(文化包丁) 」と言われるものです。日本の家庭で最も使われている包丁で、一人暮らしの人や料理初心者などが最初に買う基本の包丁としておすすめです。
〔下村工業〕の「ヴェルダン」などさまざまなメーカーやシリーズがあるので、自分に合ったものを見つけやすいですよ☆
包丁の種類③ 特殊な切り方〈うなぎ裂き包丁〉
名前の通りうなぎをさばく専用の包丁です。鰻屋さんには欠かせない和包丁で、表面が滑っているうなぎを刃が滑らず切れるよう設計されています。
また、全国各地によって形が違いますが、使いやすいのは「関東型」と呼ばれる上の商品です。うなぎを自宅でさばいて食べたいという人には欠かせない包丁ですよ。
包丁の種類④ 切れ味抜群〔ヘンケルス〕の〈牛刀〉
続いて洋包丁の一つ〈牛刀〉です。日本の三徳包丁のような感覚で欧米では牛刀が使われています。日本に持ち込んだ際、牛などの精肉に使われていたことから日本では牛刀、一方、欧米では「シェフナイフ」や「フレンチナイフ」と呼ばれています。
刃渡りは精肉用だと30〜40cmのものもありますが、家庭で使うのであればキッチンの大きさに合わせて選ぶのが良いでしょう。
ドイツのゾーリンゲン地方にある〔ツヴィリング J.A ヘンケルス〕という世界的な海外ブランドの包丁は値段と品質から人気があります。
包丁の種類⑤ 料理を選ばず骨まで切れる〈中華包丁〉
これまた本格的な包丁〈中華包丁〉です。形が特徴的な中華包丁。その魅力なんといっても力強さでしょう。鶏肉などを骨ごと切るために作られた包丁のため普通の包丁に比べかなり重いです。
持ち方も普通とは少し違い慣れるまでに時間がかかりますが、使いこなせるようになるとみじん切りや千切りなどの細かい作業も、他の包丁よりしやすくなるんだとか!
気になる人は一度使ってみてはいかがでしょうか☆
包丁の種類⑥ 桂むきなどに使える〈薄刃包丁〉
和食で野菜の皮むきなどの工程で使われる料理人に欠かせない「薄刃包丁」です。名前の通り刃が薄いことが由来で、野菜などの繊維を壊さず切れるほどの切れ味が特徴です。一方で、切れ味が落ちやすく、日々気を使いながら研ぐ必要があります。
本格的な料理には、欠かせない一本ですね。
包丁の種類⑦ 魚をさばくなら〈出刃包丁〉
自宅でも使える〈出刃包丁〉です。出刃包丁の用途は主に魚のウロコを取る、3枚おろしにするなど、「魚をさばく」ということです。「片刃」のものが多く、鋭いので頭を切り離すときに骨まで切ることができます。
普段、自宅にある三徳包丁などで魚をさばいている人は出刃包丁を使えば、きっと今までよりラクにさばくことができますよ!
包丁の種類⑧ お刺身造りに欠かせない〔関孫六〕の〈柳刃〉
マグロなどを切るのに使え、寿司職人さんには欠かせないのがこの〈柳刃(刺身包丁)〉です。お刺身は一定の方向に引いて切るのが、最も身を傷つけず美味しく切れると言われていて、そのために刃渡りが普通の包丁に比べ長めであり、細長い形が柳の葉に似ていることが由来しています。
魚さばくのであれば出刃包丁と柳刃は揃えておきたい二本ですね!
包丁の種類.番外編 かぼちゃ専用《かぼーちょう》
ちょっと変わり種ですが、便利な包丁がこの《かぼーちょう》。力のない女性やお年寄りなどでもラクにかぼちゃを切ることができます。かぼちゃ以外にもキャベツやパイナップルなども切ることができるので、気になる人はチェックしてみてくださいね☆
自分にあった包丁を見つけて快適なキッチンライフを♪
包丁が自分に合っていなかったり、切れ味が悪いものだと料理をするのがストレスに感じてしまいますよね……。
ほかにも、本格的に料理をしたい人も自分の得意なメニューや、よく作るものに合った包丁を使い分けると料理がもっと楽しく感じられますよ♪
自分に合った包丁を見つけて毎日の料理をもっと快適で楽しいものにしてみましょう!
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