自動車保険の満期切れで事故を起こしたらどうなる?対処法を解説

自動車保険の更新は1年に1回なので、うっかり更新し忘れて満期を過ぎていたということがあります。満期までに更新手続きをしなければ、自動車保険は解約となり補償を受けられないのが原則です。自動車保険が満期切れになって補償が受けられないと、万が一事故を起こしたらどうなるのだろうと不安になるでしょう。そこで今回は、自動車保険の満期切れや更新忘れの状態で事故を起こした場合の対処法について解説します。

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自動車保険の満期切れは何時?

自動車保険には満期がありますが、満期の時間があるということはご存知でしょうか。満期日とは契約期間が満了する日付のことであり、満期の時刻とは契約期間が満了する時刻のことです。では、満期の時間とはいつなのでしょうか。

一般的な考え方としては、満期の時間は満期日の翌日の午前0時までと考えますよね。例えば、満期日が7月20日であれば7月20日の23時59分までは契約が続いていると思いがちです。ところが、一般的な自動車保険は満期の時刻は満期日の16時と定めています。自動車保険の申込書や保険証券を確認するとわかるのですが、満期の時刻は満期日の「16:00」と記載されているのです。どの保管会社でも共通ですので確認してみてください。

もし満期日の満期時間の前後に事故を起こしたりすると、交通事故証明書により事故が発生した時間を明らかにする必要があるので注意しましょう。

自動車保険の満期切れ前後に事故を起こしたらどうなる?

自動車保険の満期の前後に事故を起こしてしまうこともあるでしょう。その場合にどうなるかについて説明します。

①等級の変化について

事故を起こすと自動車保険の等級は変化して、次年度の契約から事故ありの等級が継続します。事故あり等級が継続する期間は、3等級ダウンの事故なら3年間、1等級ダウンの事故なら1年間です。

ただし、満期切れ前後に事故を起こした場合は、満期時間の前か後かで事故あり等級が継続する期間が変わってきます。

例えば、満期時刻の前に1等級ダウンの事故を起こした場合、1ランク下がった等級を引き継ぐことになります。一方、満期時刻を経過した後に1等級ダウンの事故を起こした場合、次年度の継続時に1ランク下がった等級になり、保険料がアップするのは1年後の満期です。

②等級が下がった場合はどうする?

自動車保険の満期切れ前後に事故を起こしてしまうと、満期時刻の前後どちらでも等級は下がってしまいます。3等級も下がったら翌年度の保険料はかなり高くなるので、それなら新規で自動車保険に入り直した方がいいのではと考える方もいるでしょう。

ところが、事故の後に自動車保険を解約して新規で入り直しても、等級はリセットされて6等級に戻りません。これは、契約者の等級が下がった情報は各保険会社で共有されているためです。等級をリセットしたいという理由で新規に自動車保険に入り直しても、等級ダウンは新しい保険会社にも必ず伝わるのでやめておきましょう。

その他に等級をリセットする方法として、現在使用している車とは別に新しい車を購入して別の契約をするという方法があります。ご存知の方もいるかと思いますが、自動車保険は運転者を対象とした保険ではなく、車両を対象とした保険です。同じ人が契約者となる場合でも、2台の車を所有していれば契約する保険は別になります。こうすれば下がった等級を引き継ぐことなく、新規の自動車保険を6等級からスタートすることが可能です。

また、どうしても等級のリセットしたい場合は、満期日から13カ月間は保険に加入しない無保険状態にするという方法もあります。ダウンした等級は前の保険の満期日から13カ月間引き継がれるため、その期間を無保険状態にしておくと新規の6等級にリセットできるのです。

ただし、万が一事故を起こしても補償されないので、無保険で自分の車を運転しないようにしましょう。どうしても運転する必要がある場合は、レンタカーやカーシェアリングを利用してください。

自動車保険の更新を忘れて事故を起こすとどうなる?

自動車保険の更新は1年に1回ですから、うっかり忘れてしまうこともあるかもしれません。さらにタイミングの悪いことに、更新を忘れたときに事故を起こすこともあるでしょう。そのような場合にどうなるかについて説明していきます。

①自動車保険の更新を忘れて事故を起こした場合

自動車保険の更新を忘れるのはよくあることですが、そんなときに事故を起こしたらどうなるのだろうと不安な方もいらっしゃるでしょう。

自動車保険は満期に更新しなかったからといって、すぐに解約となって補償が受けられなくなるわけではなく、更新限界期限というものがあります。各保険会社で期間に差はありますが、1週間から1カ月の間に保険料を支払って更新すると自動車保険の補償を受けることは可能です。

ただし、更新限界期限を越えて事故を起こすと保険金を払ってもらえません。自動車保険の更新を忘れて事故を起こした場合でも、すぐに保険会社や代理店に連絡して対処するようにしましょう。

②更新忘れの対処法

このような事態を避けるためには、以下の対処法をとっておくのがおすすめです。

●自動更新の特約を設定しておく
更新忘れを防止するのにおすすめなのが、自動更新の特約を設定しておくこと。満期まで「更新しない」という意思表示をしない限り自動的に契約が継続します。指定の口座からの振替やクレジットカードからの引き落としにより、保険料が支払われる仕組みです。保険会社によっては自動車保険に自動更新の機能が最初から付帯しているケースもあります。自動更新にしておくと、更新忘れのまま事故を起こしてしまうことはありません。

●保険代理店の担当者に更新通知をお願いしておく
自動車保険は、車を購入した車屋やディーラーで加入する場合がほとんどです。車屋の担当者やディーラーに更新の通知を頼んでおき、更新を忘れないように繰り返し電話で連絡してもらえるようにしておくといいでしょう。

満期切れで事故を起こしても救済措置はアリ! ただし期限には気を付けて

自動車保険の更新を忘れで事故を起こした場合でも、あわてずに保険会社へ連絡することで補償してもらえることがあります。しかし補償されるには期限がありますので、何事もほったらかしにしないことが大切です。満期切れしているまま事故を起こしてしまうと、思わぬ負債を負うことになりかねませんので、忘れっぽいという方は万が一のことを考えて自動更新にしておくと安心できますよ。

プロフィール

宮迫修三
FP3級。独立系FPとして資産運用を中心にコンサルティング活動。ウェブメディアで保険関係の記事を多数執筆。

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