
【専門家監修】火災保険の更新時に確認すべきポイントは3つ!無駄なくしっかり保障しよう
火災保険に限らず保険に加入した時期に関して、はっきりと覚えている方は少ないのではないでしょうか? 更新のお知らせが届いて、そういえばそろそろ更新の時期だったなと思いだすことが多いかと思います。ましてや火災保険は保険期間が5年、10年など長期で掛けている場合が多いので、更新のことをすっかり忘れてしまっていても仕方がありませんよね。ですが、万一更新手続きを忘れてしまうと、大切な資産が無保険状態となってしまい、被害があっても保障されなくなってしまいます。ここでは火災保険の更新について、確認すべきポイントや保障内容の見直しについて解説していきます。
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火災保険の更新のタイミングはいつ?
更新のお知らせのタイミングは保険会社によって違いますが、おおむね満期日の1~2ヶ月前頃に郵送等で通知が届くところが一般的です。
火災保険は最長36年までと保険期間が長いので、契約から10年やそれ以上となると、掛けていること自体を忘れてしまっていることもしばしばみられるケースです(※2015年10月からは最長10年までに改正されています)。お知らせの書面を見過ごしたり、紛失してしまったりで更新し忘れてしまうと、契約が満了してしまいます。お知らせの書面は更新手続きが完了するまで大切に保管しておきましょう。
また、いざ更新しようと思ったら変更したい部分があった、変更に対して確認書類が必要になったなどと、思わぬ時間を取られることもあります。更新手続きは早めに実施されることをおすすめします。
更新時に確認すべきポイントは?
「更新なんだから、前回と同じ内容でいいよね」と保障内容をしっかり確認せずに、前回の内容のままで手続きを済ませてしまう方が多いのが実際のところでもあります。一方で特に長期の火災保険ですと、これまで掛けていた保障内容を見直した方が良い場合もあるので注意が必要です。
更新時に確認すべき点として、特に下記の3つのポイントが挙げられます。
ポイント①:保険金額と住宅の評価額
火災保険の保険金の支払方法は、「新価払い」と「時価払い」という2種類の方法があります。
●新価払い
「新価払い」とは、例えば火事で住宅が全焼してしまった際に、元の住宅と同じ規模のものを建て直せるだけの保険金を支払ってもらえる契約です。
●時価払い
「時価払い」とは、契約当時の住宅の価格から老朽化などで価値の減少した分を差し引いた、現在価値分の金額だけを支払ってもらう契約です。そのため、万一災害があった際に時価払いで契約していると、同じ規模の家を再建することができず、不足分は自己負担となってしまいます。
現在の保険ではほとんどが新価払いでの契約となっていますが、保険改正以前の契約の場合時価払いでの契約の可能性もありますので、必ずチェックしましょう。また、リフォームや増築などで住宅の価値が上がっている場合は、保険金額も上げる必要があります。更新の際には住宅や家財の再評価をしてもらうようにしましょう。
ポイント②:地震など自然災害への保障
保険には「自動更新特約」というものがあり、この特約を付帯している場合は、万一更新手続きを忘れてしまったとしても自動で継続されます。
ですが、自動更新特約を付帯していない場合や、保険料が振り込まれなかった場合は、保険期間満了となり契約は消滅します。つまり無保険状態となってしまうのです。
無保険の状態でもし火事や災害にあってしまうと、とんでもない金額の被害を負担することになりかねません。また、更新し忘れて新たに契約する際は、再度一から建物の構造の確認などが必要になり、手間もかかります。更新手続きは忘れず、早めに完了させましょう。
ポイント③:家財の保険金額
家財に対する保障もつけている方は、家財の保障金額が実際の内容と合っているかも確認しましょう。
子供の独立などで家財が減っていたり、あるいは逆に最新の大型テレビやベッドを買い足していたりなど、家財の大きな増減があれば保障金額も変更する必要があります。
火災保険の更新を忘れるとどうなる?
保険には「自動更新特約」というものがあり、この特約を付帯している場合は、万一更新手続きを忘れてしまったとしても自動で継続されます。
ですが、自動更新特約を付帯していない場合や、保険料が振り込まれなかった場合は、保険期間満了となり契約は消滅します。つまり無保険状態となってしまうのです。
無保険の状態でもし火事や災害にあってしまうと、とんでもない金額の被害を負担することになりかねません。また、更新し忘れて新たに契約する際は、再度一から建物の構造の確認などが必要になり、手間もかかります。更新手続きは忘れず、早めに完了させましょう。
火災保険を乗り換えるならいつがいい?
結論から申し上げますと、火災保険の乗り換えは「いつでも」可能です。
ローン期間に合わせて20年や30年といった長期で掛けていた場合は、契約当時とは状況が変わっていることも多いでしょう。長期の保険料を一括で支払っていても、解約の際は残りの期間の保険料は戻ってきます。掛けっぱなしという方は一度内容を見直してみてはいかがでしょうか?
乗り換えはいつでも可能ではありますが、やはり最適なのは更新時です。
保険の内容だけでなく、保険料の算出方法や料率も変化するので、更新の際に保険料が大幅に上がるということもよくあります。今は通販型保険などの新しいタイプの保険も出ていますし、保険料の割引基準も以前より細かく設定されていますので、乗り換えることで保険料を抑えられる場合もあります。
更新を機にネットの一括見積りや保険相談の窓口などで、複数の保険を比較してみるのも良いのではないでしょうか。
今の生活スタイルや環境に合わせて更新を考えよう
住宅購入の際に慌てて契約して、そのまま何年も掛けっぱなし、という方が多い火災保険。一方で、定期的に内容を見直して現状に合った保障内容にしていないと、万一の時に大きな負担がかかってしまうことにもなりかねません。いざという時にしっかりと保険金を受け取るためにも、また、無駄な保険料を払い続けないためにも、保険の見直しは大切ですね。
この記事を読まれた方は、まずはご自身の加入している保険の更新がいつなのかを確認して頂いた上で、今の生活スタイルや環境に合った保険の見直しを行ってみてください。
このアイデアの監修者
清水みちよ
学生時代にアジア滞在中、現地で感染症を患い生死をさまよう。奇跡的に生還するも保険の大切さを痛感し、卒業後は保険の代理店窓口等で働く。趣味は懲りずにアジアの発展途上国を訪れて刺激をもらうこと。犬好きのアラフォー女子。
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