
太陽光発電の設置を考えるなら押さえておきたい!基本的な用語を解説します
みなさんは、太陽電池モジュールと太陽電池パネルの違いを説明できますか? なぜ太陽光発電の余剰電力は買い取ってもらえるのかを知っていますか? 今回は知っているようで知らない太陽光発電にまつわる用語について、その意味をわかりやすく解説します。
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太陽光発電機器の用語
まずは、太陽光発電の機器に関連する用語の意味から見ていきましょう。
【太陽電池】
太陽光発電システムの要ともいえるもの。光電効果を利用して太陽光を直接電気に変換することができる、半導体の一種です。また、太陽光発電に使われる太陽電池の最小単位は「セル」と呼ばれます。
【太陽電池モジュール】
太陽電池を複数つなげたもの。一般的には太陽電池パネルと同じものと解されていますが、
発電ユニットとしての最小単位のことを太陽電池モジュールということもあります。
【太陽電池パネル】
太陽電池、あるいは太陽電池モジュールをパネル状にいくつも接続させて、パッケージ化したもの。
【太陽電池アレイ】
太陽電池パネルをいくつもつなげたもの。屋根の上などにある状態で、太陽光発電システムの一部を担います。
このように、太陽電池、モジュール、パネル、アレイは、すべて太陽電池でできているという意味では同じもの。最小単位をつなげて規模が大きくなっていくと、名称が変わっていくと捉えることもできます。
【パワーコンディショナー(PC/PCS)】
太陽光発電システムの一部を担うもの。太陽電池アレイが太陽光から作り出した電力を交流に変換し、家庭の電気機器で使えるようにするために必要な機械です。
太陽光発電にかかわる制度の用語
続いて、太陽光発電にかかわる制度についてわかりやすく解説します。どちらも太陽光発電の導入を検討するなら必ず知っておきたい制度なので、概要を把握しておきましょう。
【固定価格買取制度】
固定価格買取制度とは、電気事業者に対して一定の期間にわたり、何度も活用できる再生が可能なエネルギーによって発電された電力の買い取りを義務づける制度のことです。
石油や石炭、天然ガスといったいずれは枯渇してしまうものではなく、太陽光や風力、地熱など永久的に使えるエネルギー源のことを総称して、再生可能エネルギーと呼びます。日本はエネルギー自給率が非常に低いという背景もあり、再生可能エネルギーによる発電の普及を目指して、国により再生可能エネルギーに対する固定価格買取制度が実施されました。
太陽光発電システムを導入した方が「売電収益」という恩恵を受けられるのも、この制度のおかげなのです。一方で、2017年4月に実施された制度変更により、以降、太陽光発電によって生み出された余剰電力の売電価格が低減されることが決まっています。
各事業者が太陽光発電システムを導入している一般家庭から買い取った余剰電力のお金は、送電線を通じて各家庭に供給される電気料金に、「賦課金(ふかきん)」として上乗せされます。つまり、余剰電力の売電価格が高くなることは再生可能エネルギーによる発電システムを導入している方にはメリットになる一方で、そうでない方には負担が増えるというデメリットが生まれることに。
2017年4月の制度変更には、そうした不公平を是正する目的もあると考えられます。
【住宅用太陽光発電補助金】
太陽光発電システムを導入した方に対し、一定額の補助金を交付する制度です。個人用と事業者用とがあり、特に個人住宅(一戸建て)を対象としたものが「住宅用太陽光発電補助金」になります。
住宅用太陽光発電補助金は、自治体によって制度を設けているところとそうでないところがあり、交付される金額もそれぞれ異なります。太陽光発電を導入する前に、お住まいの地域の地方自治体が補助金の制度を設けているか調べておくとよいでしょう。
あわせて覚えておきたいそのほかの用語
最後に、太陽光発電の話題でよく登場する、太陽光発電システムとの関連が深い用語をいくつかご紹介します。これらの意味についても知っておくと、太陽光発電を導入する際、自分や家族のライフスタイルに適した最良の選択に役立つでしょう。
【オール電化】
家庭でエネルギーの消費が大きいのは、「冷暖房」「調理」「給湯」の3つです。通常は、このうち冷暖房に電気を、調理と給湯にガスを用いていますが、調理・給湯においてもすべて電気を使うことを「オール電化」といいます。
そのため、オール電化を導入すればガス代が0円となり、特にガス料金が高い家庭ではオール電化を導入するメリットは大きいといわれています。また、オール電化と同時に太陽光発電を導入すれば日中の電力を自家発電でまかなえることから、光熱費全体の削減につながるとして、太陽光発電とオール電化は相性がよいといわれています。
【IH・エコキュート】
ガスを用いる調理と給湯のうち、「調理」の部分にのみ電気を導入するのがIH、「給湯」の部分にのみ電気を導入するのが「エコキュート」です。オール電化にするにはそれなりの初期費用もかかるので、生活スタイルに合わせて調理だけ、給湯だけに電気を導入し、太陽光発電と組み合わせることで、初期コストを抑えつつ光熱費の節約を図るのも選択肢のひとつといえます。
まとめ
いかがでしたか? どれも太陽光発電の普及にともなって耳にする機会が増えてきた用語ばかりですが、きちんと意味を理解しているものは意外と少なかったのではないでしょうか。用語の意味を正しく理解していれば、太陽光発電に関する情報も集めやすくなります。これから太陽光発電を導入しようと考えている方は、ぜひこちらの記事をお役立てください。
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