無機塗料はトラブルが起こる？外壁塗装におけるメリットやデメリットを理解しよう

無機塗料を塗装することで起こり得るトラブル

無機塗料のトラブルでよく挙げられるのが上記の2つです。塗装してから後悔しないよう、これらのトラブルについて詳しく知っておきましょう。

ひび割れが発生する

無機成分が主原料になっている無機塗料は、有機塗料と比べて塗膜の伸縮が少なく、塗膜の表面が硬いです。

耐久性の高さがある一方で、柔軟性に欠けるため、ひび割れが発生するトラブルがあります。また、無機塗料自体に問題がなくても、外壁材にヒビが入ると影響を受けてひび割れを起こす恐れがある点にも注意が必要です。

塗装費が高額になる

外壁塗装に使用する塗料は、性能が高く耐用年数が長いものほど高価になります。無機塗料は塗料の中でも特に単価が高いため、塗装する面積によっては費用が高額になってしまうことも。

予算を決めていても外壁塗装の見積もりをすると予算オーバーする可能性があることは念頭に置いておきましょう。

無機塗料はメリットとデメリットを把握した上で選ぼう

無機塗料は耐久性の高さもさることながら、外壁塗装の悩みの種であるカビやコケが発生しにくかったり、不燃性があり火事でも燃えにくかったりといった特徴があります。

そのため、外壁塗装の総回数を減らしてランニングコストを抑えたい人や、家の美観を長く保ちたい人にはメリットが大きい塗料です。

一方で、先述したような塗膜の硬さゆえにひび割れを起こしやすい点はデメリットのひとつ。特に木製の建材を使用している場合は、建材ごと塗膜まで割れてしまう可能性があるため、留意しておきたいポイントになります。

また、新築やリフォームで人気の建材「ガルバリウム鋼板」は表面がつるつるしているため、無機塗料の汚れがつきにくい特性と相まって密着しづらいです。密着度が低いと塗膜のはがれやふくれにつながります。

ほかにも、塗料としての性能が高いゆえに費用が高く、予算オーバーのトラブルが起きやすいデメリットがあります。

「せっかく塗装したのにすぐひび割れが起きた！」「塗装費用が予算オーバーで他のリフォームができなくなった！」といったことにならないよう、メリットとデメリットを踏まえたうえで無機塗料を使った塗装をしましょう。

無機塗料の塗装でトラブルを避けるためのポイント

無機塗料を使うことによるトラブルを避けるには、上記のポイントに気を付けましょう。

外壁塗装の予算は多めに見積もる

無機塗料は塗料自体の価格が高いため、予算オーバーになる可能性があります。

塗料の単価と塗装面積で計算してみたものの、実際に見積もりをするともっと多くの無機塗料が必要だったというケースの場合は費用がさらにかかってしまうため、あらかじめ予算を多めに見積もっておきましょう。

技術力がある外壁塗装業者へ依頼する

無機塗料は、塗装が定着しづらいという特徴もあります。下処理や塗装の技術は、塗装後の定着に大きな影響を与えるため、技術力のある外壁塗装会社を選ぶことが大切です。

特に一級塗装技能士のような塗装に関する資格を有している職人がいる業者を選びましょう。

無機塗料を避ける選択肢も持つ

無機塗料は、大通りに面している住宅や、日当たりが悪くカビ・コケなどが発生しやすい住宅において効果的な塗料です。

しかし、木製やガルバリウム鋼板の建材など、住宅によっては無機塗料が適していない可能性もあります。そのような場合は、無機塗料ではない別の塗料を選択肢に入れてみましょう。

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無機塗料のトラブルに関するQ&A

ここからは、無機塗料のトラブルに関する疑問をQ&A形式で答えます。無機塗料のトラブルで疑問があればチェックしてみてください。

Q1. 無機塗料を使うときの注意点は？

A. 無機塗料が適しているかを確認しましょう

無機塗料の特性上、前回の塗装が劣化していない場合や、外壁材が木製やガルバリウム鋼板の場合は相性が悪いです。塗膜が十分に密着しづらいため、耐用年数より早い時期ではがれやふくれが発生する可能性があります。

Q2. 無機塗料で外壁塗装をするデメリットは？

A. ひび割れのしやすさや費用の高さが挙げられます

塗膜が硬いため、地震などの衝撃でひび割れを起こす可能性があります。また、塗料の中ではハイスペックなので塗装費用も必然と高くなるのがデメリットです。

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※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果（2024年3月）に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。