在来工法の浴室のリフォーム方法・費用相場|DIY方法も解説
本記事では、在来工法の浴室をリフォームする方法・費用相場を紹介していきます。使える補助金やDIY方法についても紹介していくので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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在来工法の浴室とは?
「在来工法(ざいらいこうほう)」とは、日本の建築で古くから用いられてきた木造軸組工法(もくぞうじくぐみこうほう)のことを指します。
そのため、在来工法の浴室とは、木造を軸につくられている浴室ということを示しており、床や壁はモルタルやタイルで仕上げられていることがほとんどです。
在来工法の浴室にするメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・デザイン性を重視できる ・木材やタイルをこだわって選べる ・設置場所やサイズを自在に調整できる ・寿命が20年程度持つ | ・保温性や防水性はシステムバスに劣る ・カビや汚れが付きやすい ・デザインによってはシステムバスより費用がかかる |
在来工法の浴室は、工場でつくられたパーツを組み立てて設置するシステムバスと違って、現場で工事をして作り上げるものなのでデザインや設置場所を自在に調整できるというメリットがあります。
また、システムバスの寿命が15年ほどなのに対して、在来工法の浴室の寿命は20年ほどであるところもメリットのひとつです。
ただし、保温性や汚れにくさの観点でみるとシステムバスより劣るというところがデメリット。しかし、こまめに換気をしたり、しっかり清掃することで長持ちさせることが可能になります。
在来浴室のリフォーム方法・費用相場
リフォーム方法 | 費用の相場 |
在来浴室から在来浴室 | 50万~250万円 |
在来浴室からシステムバス | 65万~200万円 |
在来浴室からハーフユニットバス | 50万~200万円 |
ここでは、在来浴室をリフォーム方法について紹介していきます。費用の相場も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
在来浴室から在来浴室
在来浴室から在来浴室にリフォームする場合の費用相場は、50万~250万円だといわれています。
在来浴室の構造上、床や壁のモルタルにパイプが埋まっているためどうしても工事費用がかかりやすくなるのが事実です。しかし、タイルのデザインや浴槽のサイズなどによって、かかる費用を抑えることも可能です。
在来浴室は、自分で自在にデザインや配置を決められるというメリットがあるので、こだわりを持って浴室をリフォームしたい方におすすめです。
在来浴室からシステムバス
在来浴室からシステムバスにリフォームする場合の費用相場は、65万~200万円とされています。保温性や暖房などの機能面を高めたい場合におすすめです。
在来浴室からシステムバスにリフォームする場合は、工事の面積や範囲によって値段が変わることが多いので、浴室の拡張などのリフォームをしない場合は費用を抑えやすいでしょう。
ただし、浴室を広くしたり、浴室のガス・電気などの工事も行う場合は、かかる費用があがることを把握しておきましょう。
在来浴室からハーフユニットバス
ハーフユニットバスとは、浴槽・床・下半分の壁がシステムバスのようにワンセットになっており、 上半分の壁は在来工法でできているという浴室のことです。
ユニットバスが持つ防水性と、在来浴室が持つデザイン性のいいとこ取りができるというメリットがあります。
在来浴室からハーフユニットバスにリフォームする場合の費用相場は、50万~200万円。ユニットバスの機能性の高さや、タイルや木材のグレードの高さで費用が変わるので、欲しい機能性やデザイン性・予算をすり合わせながら決めていくようにしましょう。
浴室のリフォームに補助金が使える場合がある
浴室のリフォームをする際は、国や自治体からの補助金制度・助成金制度を利用できる場合があります。
介護・省エネ・住宅性能向上などといった枠の補助金が用意されていることが多いので、当てはまりそうなものがある方は、各自治体の役所に直接問い合わせてみるのがおすすめです。
在来工法の浴室リフォームは業者に依頼
在来工法の浴室をリフォームする際は、建築会社や専門業者などのプロに依頼するのが確実です。
見積もりが明瞭であることや、デザインや機能性に関する細かい質問に丁寧に答えてくれるかをチェックしながら、3社~5社を比較検討して選ぶようにしましょう。
リショップナビ
在来工法の浴室のリフォームを検討中の方は、リショップナビの無料一括見積もりサービスを利用するのがおすすめです。
リショップナビは、問い合わせフォームや電話から手軽に相談することができるので、まだリフォームをするか決めかねている方でも気軽に相談しやすいところが魅力のポイントです。
また、リショップナビで紹介される会社は、保証内容や過去実績など復数の審査項目をクリアした会社のみとなっており、提携企業は1,500社以上! 実際に利用した人のリアルな口コミも見れるところもうれしいポイントです。
在来工法の浴室のDIY施工方法
在来工法の浴室の床や壁は、DIYの経験や知識が豊富な方であれば自分でリフォームすることも可能です。自力でDIYに挑戦してみたいという方や、リフォームの流れを知っておきたいという方はぜひチェックしてみてください。
壁・床のDIY方法
ここでは、今ある壁や床の上に新しい浴室用パネルを貼り付けるというDIY方法を紹介していきます。
壁や床のタイルを一度すべて剥がしてから新しいタイルを貼りなおすという施工方法は、プロの技術が必要なので業者に依頼するようにしましょう。また、浴槽のリフォームもプロに依頼するのが適切です。
- 1.蛇口などの器具を取り外す
- 2.張り替える箇所の壁を採寸する
- 3.型紙を採寸した通りにカットする
- 4.カットした型紙を該当箇所に当てて蛇口や排水口などの部分に合わせてカットする
- 5.型紙に合わせて浴室用パネルをカットする
- 6.カットした浴室用パネルを該当箇所に当てて微調整する
- 7.カットしたパネルの縁取りに合わせて、壁や床に両面テープを貼る
- 8.両面テープの内側部分に接着剤をしっかり塗る
- 9.両面テープのシールを剥がして8に該当する浴室用パネルを貼り付ける
- 10.すべての浴室用パネルを貼り終えるまで8~9を繰り返す
- 11.パネルの隙間部分はコーキング剤を打って埋める
- 12.角にできる隙間部分は出隅・入隅を取り付けて埋める
- 13.取り外してあった器具を取り付けて完了
在来工法の浴室をリフォーム・DIYする際の注意点
最後に、在来工法の浴室をリフォームする前におさえておきたい注意点を紹介していきます。
リフォームをできるだけスムーズに進めるためにも、あらかじめチェックしておくようにしましょう。
工事が始まってから追加工事が発生する場合がある
在来工法の浴室は中身が木造なので、解体工事を開始してから初めてシロアリ被害や老朽化による腐食などに気付くことがあります。
そのため、工事が始まってから追加工事が決定される場合があるということを把握しておきましょう。また、工事が始まる前の見積もりの時点でその旨を自分から説明してくれる業者を選ぶのがおすすめです。
浴室がすでに老朽化している場合だと部分リフォームは難しい
在来工法の浴室は、内側の木材やモルタルがもろくなっていると全体のリフォームが必要になります。
工事費用をおさえるために老朽化が進んでいる箇所だけリフォームしようとしても、老朽化の進み具合によっては全体のリフォームが必要になる場合があることを把握しておきましょう。
防水処理をしっかり行わないとのちのちトラブルが発生しやすくなる
在来工法の浴室をリフォームする場合、システムバスのようにすでに防水性に優れたパーツを組み立てるという訳ではないため、手作業で防水処理を行う必要が出てきます。
防水処理を怠ったり、うまく施工できていなかったりすると、のちのち腐食やシロアリ被害・カビなどといったトラブルが発生しやすくなるため注意が必要です。
在来工法の浴室に関するQ&A
Q1. 在来工法の浴室とは何?
A. 日本の伝統的な建築方法である木造を軸につくられている浴室のことを指します。
骨組みは木造で、壁や床はモルタルやタイルでつくられているのが特徴です。
Q2. 浴室を在来工法にすることでどんなメリット・デメリットがある?
A. メリットはタイルや浴室のサイズを自由に選べるところで、デメリットは機能性の面でシステムバスに劣るところです。
メリット | デメリット |
・デザイン性を重視できる ・木材やタイルをこだわって選べる ・設置場所やサイズを自在に調整できる ・寿命が20年程度持つ | ・保温性や防水性はシステムバスに劣る ・カビや汚れが付きやすい ・デザインによってはシステムバスより費用がかかる |
Q3. ユニットバスと在来浴室はどう違う?
A. 作り方や機能性に違いがあります。
ユニットバス(システムバスと同義)はパーツを組み立てるだけで完成し、在来浴室は一から木材やモルタルで作り上げるため、完成までの過程が違うといえます。また、ユニットバスは保温性に優れているのに対し、在来浴室はデザイン性に優れているという違いもあります。
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※ 記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年9月)に基づいたものです。
※ 一部の画像はイメージです。
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