頑固なワインのシミを洗剤を使わずに落とす方法とは?3つの対処法を検証してみた
「あっ」と気付いたときには、もう赤いシミが……。自宅やディナーでワインを洋服にこぼしてしまうことってありますよね。特に赤ワインのシミは色も濃く、お気に入りの服を泣く泣くあきらめた方もいるのではないでしょうか。今回は赤ワインのシミを落とす方法「重曹と熱湯」「白ワイン」「塩と炭酸水」の3種類を検証してみました。
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赤ワインは、何かの拍子に洋服に飛んでしまったり、うっかりこぼしてしまうのが心配ですよね。でもあらかじめシミ抜きの方法を知っていれば、これまで以上に赤ワインを楽しんで飲めるかもしれません。
そこで、今回は洗剤を使わない3種類のシミ抜き方法の効果を比較してみました。どれが赤ワインのシミをできるだけきれいに落とすことができるのか、ぜひご覧ください。
■目次
1. 事前準備
2. シミ抜き方法(1) 重曹と熱湯
3. シミ抜き方法(2) 白ワイン
4. シミ抜き方法(3) 塩と炭酸水
5. 3つの方法の比較
まとめ
1. 事前準備
不要なシャツをカットして布切れを6枚用意しました。今回は
●重曹と熱湯
●白ワイン
●塩と炭酸水
上記3つの方法を使って、
●30分置いた場合
●1日置いた場合
の2パターンに分けて検証します。
2. シミ抜き方法(1) 重曹と熱湯
まずは重曹と熱湯を使ってシミ抜きを行います。
●30分放置した場合
今回はシミ抜きが行いやすいように、ひっくり返したお椀の上に乗せています。まずはシミが丸々隠れるくらいの重曹をかけましょう。
次に熱湯をかけていきます。重曹の周りに円を描くように熱湯を回しかけることで、重曹をシミの上に閉じ込めるのがポイントです。
お湯をかけた途端、重曹が「シュワ〜」と泡立ち、シミの赤みが取れていきます。青っぽいシミが残るので、ぬるま湯で軽く揉み洗いもしましょう。洗い終わった様子がこちら。
乾くとこんな感じです。やや青の色素が残っていますが、全体としてかなりきれいになっているのではないでしょうか。
●1日置いた場合
次は1日置いた状態で重曹を試してみます。同じ方法でも、経過時間によって落ち具合は変わるのでしょうか?
時間が経ったことで、にじみがより広がっています。同じように重曹・熱湯をかけ、もみ洗いをしました。
乾くとこれぐらいになります。先ほどよりも色素が濃く残ってしまっていますね。同じ重曹、熱湯を使ったシミ抜きですが、放置している時間が長いと汚れが手強くなるようです。
3. シミ抜き方法(2) 白ワイン
白ワインにも赤ワインのシミを薄くする力があるそうですが、本当にシミ抜きができるのでしょうか。まずはシミになってから30分の状態を検証してみます。
●30分置いた場合
布に白ワインをかけていきます。シミの部分が白ワインに浸っていればOKなので、実際に洋服でシミ抜きをする場合も、お皿などの容器を活用すると良いでしょう。
15分ほど浸したら、水またはぬるま湯で揉み洗いします。
ちなみに、下は布切れを浸していた白ワイン。わずかですが赤の色素が移っています。
乾くとこんな感じです。こちらは赤シミがやや残っていますが、全体として薄くなった印象。色の濃い服であれば、ほとんどわからないぐらいでしょうか。
●1日置いた場合
同じように15分白ワインに浸しておき、もみ洗いをしました。
30分のときよりも、シミ全体の色味がやや濃く残っています。服の材質にもよりますが、1日置いてしまうと白ワインでシミ抜きは厳しそうですね。
4. シミ抜き方法(3) 塩と炭酸水
最後に紹介するのは、台所に必ずある塩と、コンビニなどで手に入る炭酸水を使ったお手軽な方法です。
●30分置いた場合
こちらに、重曹の時と同じようにシミが隠れるくらいの塩を載せます。ワインが乾いていなければ、塩だけのもみ洗いでもシミが薄くなることがあります。
塩だけのもみ洗いで落ちなければ、炭酸水をかけましょう。
そして、再度揉み洗い。これを汚れが落ちるまで繰り返していきます。最後はぬるま湯で軽くもみ洗いをし、塩と残りのシミを落としていきましょう。
乾いた状態がこちらです。
完全には落ち切りませんが、「手元にあるものですぐに対応したい」というときにはありかもしれません。
●1日置いた場合
塩だけではほぼ変化がなく、炭酸水も使ってもみ洗いを繰り返しました。
こちらが洗い終わりですが、暗い色がだいぶ残ってしまっています。
乾いても、やはり色素が目立ちます。可能であれば材料を揃えて、1または2の方法を試した方が良さそうですね。
5. 3つの方法の比較
こちらが結果をまとめたもの。真っ白な服にワインが飛んでしまった場合、完全に元の白さに戻すのは難しいかもしれません。色付きのお洋服なら、なるべく早く対応することでその後も着続けることができそうです。
まとめ
今回ご紹介したシミ抜きの方法を覚えておいていただければ、おうちで飲んでいるときやお店で飲んでいるときなど、状況に応じて適切な対処法が取れるはず。
ただし、どの方法も時間が経つほどに効果が薄れるので、シミ抜きは早めに行うのが良さそうです。ぜひ実践してみてください。
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