水性塗料と油性塗料の違いとは?重ね塗りや耐久性にすぐれている塗料も解説
水性塗料と油性塗料の違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。用途に合う塗料の選び方も紹介しているので、どちらの塗料を使うべきかわからないという方はぜひ参考にしてみてください!
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水性塗料と油性塗料の違い
水性塗料と油性塗料の違いは、「主成分」にあります。
水を主成分につくられているのが「水性塗料」、乾性油(かんせいゆ)を主成分につくられているのが「油性塗料」です。
水性塗料は、人や地球に配慮するために開発された刺激性が低い塗料なので、健康や環境に配慮しながら塗装を楽しみたい場合におすすめの塗料です。
対して油性塗料は、水性塗料に比べて耐久性に優れているため、外壁や駐車場などといった、強度が必要な場所の塗装におすすめの塗料だといえます。
水性塗料と油性塗料のメリット・デメリット
ここでは、水性塗料と油性塗料それぞれのメリット・デメリットを紹介します。各塗料の特徴をおさえておくことで、塗装をする場所や用途に合う塗料を選びやすくなるのでぜひチェックしておいてください。
「水性塗料」のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・シンナー臭がほとんどない ・油性塗料より引火の可能性が低い ・地球や人にやさしい ・扱いやすい | ・乾燥するまでに時間がかかる ・金属類には塗布しにくい ・金属類に塗布する場合は一手間かかる |
水性塗料のメリットは、人体や環境に配慮した塗料であるため、塗布した後の刺激臭や引火性が低いという点にあります。
また、デメリットは塗装後の乾燥に時間がかかることと、金属類には塗布しにくいため、あらかじめ下地をサンディングしておく手間がかかることがあげられます。また、油性塗料に比べると耐久性が劣るというのも事実です。
そのため、水性塗料は高い耐久性を必要としない室内の塗装におすすめ。油性塗料よりも、健康や環境に配慮した塗料なので、家族やペットにやさしい空間に仕上げることが可能です。
「油性塗料」のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・水性塗料より耐久性に優れている ・キレイに仕上がりやすい ・乾燥までが早い ・金属類にも塗布できる | ・人体や環境に悪い成分が含まれている ・シンナー臭が発生する ・シンナーが含まれているので引火の可能性がある |
油性塗料のメリットは、雨などへの耐久性に優れていながら、美しい仕上がりをかなえてくれるところにあります。また、速乾性があり、金属類にもそのまま塗装できるため、すばやく塗装を済ませたい方にもおすすめです。
しかし、人体の健康や環境に良くない影響を及ぼす有害成分が含まれてているところがデメリットとしてあげられます。塗布後はシンナー臭が発生したり、引火性も高くなるため室内への塗装にはおすすめできません。
そのため、耐久性が必要となる外壁や駐車場の床部分など、屋外の塗装には適しているといえます。ただし、臭いが発生するため、塗装する際は近隣住民に配慮しながら適切に使用するのがベストです。
水性塗料と油性塗料の選び方のポイント
ここでは、水性塗料と油性塗料の選び方のポイントを紹介していきます。どこに注目するかで選び方が変わるので、この機会にぜひチェックしておいてください。
室内外どちらの壁を塗るかで選ぶ
室内の塗装であれば人体にやさしい水性塗料、屋外の塗装であれば強度が高まる油性塗料がそれぞれおすすめです。
塗るものの素材で選ぶ
- 水性塗料・・コンクリート、ブロック塀、木材
- 油性塗料・・ステンレスやアルミニウムといった金属類、鉄、木材
塗装をしたい壁や床の材質によって、適している塗料が異なります。
ただし、水性塗料であっても金属に塗布できるものが開発されていたり、油性であってもコンクリートに塗ることができる塗料があったりするので、一概には言えないのも事実です。商品ごとの特徴をしっかりチェックして選ぶようにすると良いでしょう。
耐久性の高さで選ぶ
耐久性の高さや塗料の落ちにくさからみると、油性塗料の方が優れている場合が多いため、屋外の塗装にぴったりだといえます。
しかし、近年では水性塗料でも耐久性に優れているものが発売されてきているので、水性塗料から強度を高いものを選ぶのもおすすめです。
使いやすさで選ぶ
油膜の関係できれいに仕上がりやすいのは油性塗料、重ね塗りで均一な仕上がりをかなえられるのは水性塗料です。
そのため、ひと塗りできれいに仕上げたいという場合は油性塗料、自分の好みの色味まで重ね塗りをしたいという方は水性塗料を使用するのがそれぞれおすすめです。
また、塗装にかかる手間暇や時間をできるだけカットしたい場合は、ひと噴きで手軽に塗装をすることができる「ラッカースプレー」を使うのもひとつの手でしょう。
水性塗料・油性塗料の塗り方
ここでは、水性塗料と油性塗料それぞれの塗り方を紹介していきます。
水性塗料の塗り方
▼必要なもの
- 養生シート・マスキングテープ
- 軍手・マスク
- 汚れてもいい服装
- ヘラ・サンドペーパー(紙やすり)
- コーキング剤
- 清潔な布
- ブラシ
- 水性塗料
- 塗装専用のトレイ
- ローラーやハケ
▼塗り方
- 1.部屋の窓を開けて換気状態にする
- 2.塗装箇所近辺のコンセントや床、壁に養生シートを貼る
- 3.軍手・マスク・汚れてもいい服装に着替える
- 4.前の塗装がある場合はヘラやサンドペーパーですべて削り落とす
- 5.傷や穴がある場合はコーキング剤で補修する
- 6.サンドペーパーで塗装部分を均一に整える
- 7.清潔な布やブラシで削りカスをやさしく取り除いたら10分ほど乾燥させる
- 8.塗料をトレイに少し出して、ローラーやハケを使ってしっかり塗布していく
- 9.塗料を揮発させないためにトレイに少しずつ出しながら全面の塗装を仕上げていく
- 10.3時間~5時間ほどかけてしっかり乾燥させたら8~9を繰り返して重ね塗りをする
- 11.5時間ほど乾燥させたら完了
油性塗料の塗り方
▼必要なもの
- 軍手・マスク
- 汚れてもいい服装
- サンドペーパー(紙やすり)
- 清潔な布
- ブラシ
- 油性塗料
- 塗装専用のトレイ
- ローラーやハケ
- ブルーシート・マスキングテープ(必要であれば)
▼塗り方
- 1.軍手・マスク・汚れてもいい服装を着用する
- 2.塗装部分に前の塗料がある場合は、サンドペーパーですべて削り落とす
- 3.そのまま表面を均一に整える
- 4.削りカスを清潔な布やブラシで取り払ってから、10分ほど乾燥させる
- 5.塗料をトレイに少し出して、ローラーやハケを使って一方向にしっかり塗布していく
- 6.塗料を揮発させないためにトレイに少しずつ出しながら全面の塗装を仕上げていく
- 7.3時間~5時間ほどかけてしっかり乾燥させたら5~6を繰り返して二度塗りする
- 8.5時間ほど乾燥させたら完了
自分で塗装できない場合は外壁塗装業者に依頼
自分で塗装するのが難しそうな場合は、業者に依頼して塗装してもらいましょう。
見積もりが明瞭で、かつ細かい質問にも丁寧に答えてくれる業者を3社~5社比較しながら選ぶと、自分に合う優良業者に出会う確率があがるのでおすすめです。
外壁塗装プランナー
外壁の塗装にお困りの方は、「外壁塗装プランナー」の利用がおすすめです。
雨風に強い塗装や好みの色など、自分の希望に合う塗装業者を複数社から選定して依頼できるのがうれしいポイント。
電話でのご相談は24時間365日全国受付中! さらに通話料も無料のため、まずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。
※ 対応エリア・加盟店により対応できない場合があります。
ヌリカエ
「ヌリカエ」は、自分の地域の外壁塗装業者を調べられるサービスです。サイト内の簡単な質問に答えることで、自分の希望に合った外壁塗装業者を検索できます。
外壁の塗装以外にも、屋根の修繕、塗装なども依頼することができるので、この機会に同時に塗装しなおしたいという方は要チェックです。
電話相談時の通話料は無料! 受付時間は10:00〜19:00、土日祝日の問い合わせも可能なので、まずはお気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
水性塗料と油性塗料に関するQ&A
Q1. 水性塗料と油性塗料の違いはなに?
A. 主成分の違いにあります。
水性塗料は水が、油性塗料は乾性油がそれぞれ主成分です。
Q2. 水性塗料と油性塗料のメリットとデメリットは?
A. 下記のとおりです。
塗料の種類 | メリット | デメリット |
水性塗料 | ・シンナー臭がほとんどない ・油性塗料より引火の可能性が低い ・地球や人にやさしい ・扱いやすい | ・乾燥するまでに時間がかかる ・金属類には塗布しにくい ・金属類に塗布する場合は一手間かかる |
油性塗料 | ・水性塗料より耐久性に優れている ・キレイに仕上がりやすい ・乾燥までが早い ・金属類にも塗布できる | ・人体や環境に悪い成分が含まれている ・シンナー臭が発生する ・シンナーが含まれているので引火の可能性がある |
Q3. 水性塗料と油性塗料ではどちらが耐久性が高い?
A. 油性塗料の方が耐久性が高いです。
ただし、近年では水性塗料の中にも耐久性に優れたタイプのものがあるため、塗料の特徴をしっかりチェックしてから購入するのがおすすめです。
Q4. 水性塗料と油性塗料を混ぜたり重ね塗りしたりできますか?
A. 基本的に、異なる塗料を混ぜて使うことはおすすめできません。
性質が異なる塗料はもちろん、同じ性質同士の塗料であっても、混ぜて使うのは避けるようにしましょう。塗料同士が混ざり合うことで成分変化が起きて、耐久性や密着性が損なわれる可能性が高いからです。もし、どうしても混ぜて使いたい場合は各塗料のメーカーに直接問い合わせるのがおすすめです。
外壁塗装に関する関連記事はこちら!
※ 記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年9月)に基づいたものです。
※ 一部の画像はイメージです。
※ 一般的な使用方法をご紹介しています。製品の効能・使用法は、各社製品によって異なる場合もございます。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。
※ 製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。
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