台風への備えで大切なこと|台風対策で個人や家でできること・国や地域の取り組みを紹介
【台風対策は何をしたら良い?】台風は災害の中でも事前に起こることが予想できやすいため、対策をしておくことができます。この記事では台風の対策や備えで大切なことについて詳しく紹介していきます。ぜひ台風の対策にご活用ください!
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近年、日本で台風による被害が増加傾向にある
近年の気候変動により海水温が上昇し、海洋環境が変化しています。これにより台風の形成や発達が促され、より強力な台風が発生する可能性が高まっています。
また、海面水位上昇により、台風による高潮や洪水の被害がより深刻化しているとも言われており、台風の上陸に伴う災害のリスクが増大しています。
このまま進むと日降水量が100mm以上の大雨の発生数が多くなるとともに、現在よりも6~9月の降水量が増加するという予測結果が出ています。
また、夏場は台風の発生も多くなることから、より防災に意識を持つようにしたいところです。
台風への備えや対策はなぜ必要なの?
- 事前に災害の大きさが分かり備えやすい
- 事前になえることで被害を最小限に抑えられる
頻繁に発生する強力な台風に対して、より一層の備えが求められており、災害への備えや適切な情報の収集が重要となります。台風は地震などと違い、事前に災害の大きさなどが予想できることから備えや対策がしやすいと言えます。
災害時に一人暮らしの方は周囲の支えが限られるため、自己の安全をしっかりと確保する必要があります。台風による強風や大雨の被害から身を守るため、建物の強度や窓の補強、屋外の物品の固定など出来ることから少しずつ取り組んでいきましょう。
また、生活が困難になる可能性があるため、食料や水の備蓄、非常用のライトやラジオ、モバイルバッテリーなどの備品を用意しておくことも必要です。
台風や大雨の被害を最小限におさえるためにも備えを十分に行っておきましょう。
台風や豪雨に備えて家でできること
「台風が来る前に備えられること」「台風が来たらどう行動すればいいか」など、大雨や台風に備えて個人でできる対策を紹介します。
台風が来る数日前の対策|家の中でできること
台風について気象庁が記者会見を行い「台風が上陸する」「特別警報の可能性」などの情報が流れたら、2、3日前から台風への対策を進めていきます。家でできることから始めて台風に備えましょう。
- 住んでいる場所の「ハザードマップ」を確認
- 防災グッズや備蓄について確認
- 災害情報アプリのダウンロード
- 窓ガラスに飛散防止対策を
◆ 住んでいる場所の「ハザードマップ」を確認
ハザードマップを確認して住んでいる場所の危険度を把握しておきましょう。災害が起こる直前にはアクセスが集中し閲覧できない場合もあるため、あらかじめ印刷しておくといいでしょう。
ハザードマップポータルサイト
◆ 防災グッズや備蓄について確認
台風により停電や断水などライフラインが停止する可能性もあります。水・食料、衛生用品や防災道具などを再度確認をして、食べ物など足りない物は買い物しておきましょう。
◆ 災害情報アプリのダウンロード
台風に備えて災害情報アプリをダウンロードします。最新の台風情報をキャッチして避難のタイミングに遅れがでないように対策や避難に役立てましょう。
◆ 窓ガラスに飛散防止対策を
雨戸やシャッターが付いていない窓には飛来物により窓ガラスが割れるのを防ぐために、飛散防止フィルムを貼ります。または、段ボールやブルーシートを窓の大きさ切って隙間なくガムテープで貼り付ける応急処置で、窓が割れて二次災害が起こることを防ぎましょう。
台風が来る数日前の対策|家の外の備え
台風の対策は家の中だけではなく、家の外や家の周りも対策をとる必要があります。物が飛び壊れてしまうなど二次災害が起こらないように備えておきましょう。
- 飛ばされやすいものはしまう
- 排水口や側溝を掃除して水はけを良くする
◆ 飛ばされやすいものはしまう
屋外にある植木鉢など、強風で飛ばされそうなものは室内にしまいます。また、サッシから網戸が外れて飛ぶ可能性もあるため、網戸が正しくはまっているかチェックしておきましょう.。
◆ 排水口や側溝を掃除して水はけを良くする
排水口や側溝に落ち葉やゴミが溜まっていると水があふれて浸水する可能性もあるため、掃除をして水はけを良くしておきます。
台風が来る前日・当日の対策
台風が近づき電車が止まったり、「大雨警報」「避難指示」などが出されることが多くなるタイミングです。常に台風の最新情報をチェックしておきましょう。
- 窓やドアの施錠確認
- 浸水への対策をする
- 生活用水を溜めておく
- 最新の台風情報を常にチェック
- 「避難指示」出たら避難ができるよう準備する
- 2階以上で過ごす
- 窓から離れて過ごす
◆ 窓やドアの施錠確認
窓やドアをしっかり施錠したか確認をします。雨戸やシャッターも閉めてロックをかけ忘れていないかチェックを忘れないようにしましょう。また、カーポートなどのオーバードアも扉を必ず下ろしてロックをします。
◆ 浸水への対策をする
電化製品や貴重品など、浸水が予想される場合は上階へ上げておきます。家電はコンセントを抜いて、ブレーカーを落としましょう。
◆ 生活用水を溜めておく
台風の影響により断水する可能性もあるため、お風呂の浴槽などに水を溜めて生活用水を確保します。
◆ 「避難指示」出たら避難ができるよう準備する
「避難指示」が自治体から出たら、すぐ避難ができるように準備をしておきます。子供や高齢者がいる家庭では「高齢者等避難」の指示が出たらで避難の準備を始め、危ないと思ったら自主的に避難をします。
【参考】内閣府ホームページ
◆ 2階以上で寝る
夜寝ているときにも災害が起こる可能性はあります。避難が遅くなりがちな夜だけでも、2階以上で斜面とは反対側で寝るようにします。また、窓の近くも危ないため窓から離れた場所で就寝しましょう。
◆ 窓から離れて過ごす
雨戸が付いていない窓は、ブラインドやカーテンを必ず閉めるようにし、窓が少ない部屋で過ごすようにします。
台風が来たときの行動
台風が接近してきたら、以下のようなことに気をつけます。
- 外出は絶対にしない
- 地下には行かず、高いところに避難する
◆ 不用な外出は絶対にしない
台風が接近してきたら不要な外出は絶対にせず、出勤や帰宅も避けましょう。また車での移動も危険なため乗らないようにします。浸水すると車は簡単に流されてしまうため、水深が浅いからといって油断は禁物です。台風が通過し安全を確かめられるまでは外に出ないようにしましょう。
◆ 地下には行かず、高いところに避難する
地下には一気に水が流れ込むこともあるため、地下には行かないようにします。斜面や崖からはなれて2階以上の建物で過ごしてください。
子供がいる家庭の台風対策
子供と防災について考えたことはありますか? 地震などとは違い、台風は突然起こることではありません。そのために台風が来る前に子供と対策について考えることができます。
また、子供たちの体力や体格では大人と同様の対策がとれない場合もあるため、子供がいる家庭では家族みんなで台風の対策について話し合うことが大切です。
家の中で気をつけたい台風対策
子供がいる家庭では、家具の配置などにもポイントがあります。
子供部屋にはなるべく家具を置かないように工夫します。家具を置きたい場合にも布団やベッドの上に倒れないように配置しましょう。
また、子供の身長よりも高い家具は置かず、落ちると危険なものは棚に置かないようにします。そして、ベッドや机は大きな窓から離して配置するようにしましょう。
日頃から災害時の行動を話し合っておく
災害が起こった場合、どこに避難するか日頃から子供と話し合っておきましょう。そうすることで子ども自らの意思で避難することができます。
ご自宅や学校付近の危険な場所を伝えると同時に、安全な場所や避難経路を教えることも大切です。
また、災害時には周りにいる大人の指示で行動をするように普段から教えておくことも重要になります。
子供と一緒に防災グッズを用意する
子供と一緒に防災グッズを用意することは、子ども自身の防災への意識が高まるため、おすすめです。
避難する際に持ち出す防災セットは、一人ひとつずつ備えておくのが望ましいです。幼児〜小学生向け、中学生、高校生と子供の年齢や性別に合わせて準備しましょう。
子供向けの防災セットを用意したら、置き場所も決めて伝えておくようにします。
● 子供向け防災セットのチェックリスト
子供向けの基本的な防災セットの中身です。このほかにも、濡れた服のままだと体力が落ちるため、台風の避難の際は着替えを必ず入れておくようにしましょう。
台風対策まとめ
台風の備えで大切なことは事前にしっかり対策をしておくことです。台風は他の災害とは違い事前に起こることがわかるため、備えることで被害を最小限におさえることができます。
台風の備えにおすすめのグッズ
避難をする際に持ち歩く防災セットには、食料や衛生用品、防災用品などのグッズを入れるようにします。台風の避難の場合は濡れることも想定して、レインコートや着替えを必ず入れるようにしましょう。
【1】 Defend Future 防災セット1人用Relief2
モバイルバッテリー機能が付いたラジオに懐中電灯、尾西のアルファ米に5年保存水、衛生用品などと充実した防災セットなのが魅力なDefend Futureの「防災セット1人用Relief2 」 。
強度があり撥水加工されたリュックは、台風の中の避難でも中身が守れるため好適です。容量が22Lあり着替えなどを入れられる大きさなのもうれしいポイントです。
【2】PoerArQ 2 ポータブル電源 500Wh
停電時に活躍するポータブル電源「PowerArQ 2」は、コンセント・DC出力に加え、スマホのワイヤレス充電にUSB Type-C出力もあります。
LEDライトが背面に設置してあるので停電時のライト代わりにもなります。日常的にも使えるデザインなのも魅力な防災グッズです。
【3】アルファー食品 安心米
お湯や水を入れるだけでごはんやおかゆが出来上がるアルファー食品の「安心米」。
特定材料等(28品目)不使用、国産米100%で、もしもの備えとして備蓄しておくのにもおすすめです。バラエティ豊かなラインナップで好みで選べるのもうれしいポイント。
台風や大雨などの災害に対する《国や地域の取り組み》
日本では正確かつ迅速な気象情報を提供できるように、国や地域でさまざまな台風の対策に取り組みしています。
台風の進路予測、風速や降水量などの情報を提供し、適切なタイミングで避難できるように手助けしてくれるため国や地域の情報を確認するようにしましょう。
国土交通省:川の防災情報
国土交通省:ハザードマップポータルサイト
気象庁:キキクル
気象庁:台風情報
台風対策に関するQ&A
Q1. 台風対策をしないとどうなる?
A. 怪我や事故、二次災害に繋がる可能性があります。
平均風速が15m/s以上で歩行が困難になり転倒の恐れもあります。風であおられたドア・扉に手指をはさまれたり、飛来物で窓ガラスが割れケガをするなど、さまざまなところに危険が及ぶため台風対策をきちんとおこなうことが大切です。
Q2. 台風で気をつけることは何?
A. 台風が接近したら外出は避けて、危険なところへは近づかないようにします。
台風の影響で山崩れやがけ崩れが起こりやすく、増水した小川、側溝は境目が見えにくいため転落事故などが起こります。また、 日頃は安全な場所でも油断はできず、危険なところへは近づかないようにします。
Q3. 台風による災害を防ぐために社会や地域で取り組んでいることは?
A. 正確な情報提供とコミュニティの強化などです。
台風の進路予測、風速や降水量など、正確で迅速な気象情報を提供できるように、さまざま取り組みしています。そういった情報は適切なタイミングで避難する際に役立つと同時に対策をとることができます。また、日頃から地域で防災訓練を行ったりコミュニティを強化することで、いざというときの防災力を高める取り組みも行っています。
気象庁:「キキクル」(危険度分布)の通知サービスについて
台風の対策に関するその他の記事もチェック
※ 記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年10月)に基づいたものです。
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