雨漏り修理はコーキング材で自分でできる?やり方や種類・費用・注意点まで

突如発生する雨漏り。なるべく早く安く修理を済ませたい方に、コーキング材を用いた雨漏りの応急処置方法をご紹介。また、コーキング材の種類やおすすめの商品もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

※ 「コーキング」とは、建築物において目地材などで隙間を充填する作業のこと。主に気密性や防水性を向上させる役割があり、その材料にコーキング材を用います。

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雨漏りは自分でコーキング材を使って修理できる?

“自分でもコーキング材を使って雨漏りを止められる? ”

結論から述べると、コーキング材で雨漏りを修理することは可能です。ただし、雨漏りは侵入箇所を特定するのが難しく、素人が行うには非常に難易度が高い作業になります。また、原因によっては改善されず、再発してしまうケースも。適切な対処法としては修理業者に依頼するのが無難です。

《応急処置》コーキング材での雨漏りの修理方法

費用を抑えたい、急を要するなどの理由でどうしても自分で修理したい方に向けて、コーキング材を使った雨漏りの応急処置方法をご紹介します。

準備するもの

  • コーキング材
  • コーキングガン
  • マスキングテープ
  • カッター
  • ヘラ
  • プライマー
  • ハケ

必要なものはホームセンターなどで手軽に購入できるものばかり。なお、シーリング材といった商品もありますが、基本的にはコーキング材と用途は同じ。また、コーキング材を使用する際に用いるコーキングガンは手押し式・エアー式・電動式などさまざまな種類がありますが、初心者の方には比較的安価で扱いやすい手押し式がおすすめです。

手順

  1. 1.既存のコーキングをカッターで除去する
  2. 2.ハケなどで水洗いして乾燥させる
  3. 3.施工箇所の周辺をマスキングテープで養生する
  4. 4.施工箇所にプライマーを塗布する
  5. 5.コーキング材をコーキングガンに入れて注入する
  6. 6.ヘラで形を整える
  7. 7.コーキング材が乾く前にマスキングテープを剥がす
  8. 8.乾燥させたら完成

コーキング材の補修跡が残らないようにマスキングテープで養生します。その後、コーキング材の密着性を高めるためにプライマーを塗布したら、コーキング材で隙間を埋めていきます。なお、コーキング材の完全硬化には数日以上かかることがほとんど。乾燥には丸1日程度かかるケースが多いですが、なかには2時間程乾燥させたら水に濡れてもOKなコーキング材もあるので状況に応じて選んでみてください。

コーキング材で修理できる雨漏りの発生箇所

コーキング材で雨漏りが改善される可能性の高い箇所は以下の通りです。

外壁

外壁からの雨漏りはコーキング材で対応できます。ただし、塗布するコーキング材が足りないと剥がれやすかったり下地が見えてきたりと施工不良になりやすいのでしっかり充填させる必要があります。加えて、外壁が腐食している場合は外壁材張替が欠かせません。この場合は無理せず修理業者に依頼するのが得策です。

窓枠(サッシ)

窓枠(サッシ)のコーキングの劣化はコーキング材での応急処置が可能。基本的には既存のコーキング材を剥がして新しいコーキング材を施工します。なお、既存のコーキング材の上からコーキングする打ち増しという方法もありますが、この場合上手く密着しないケースがあり、手順などを間違えると雨漏りを悪化させてしまうことも。使用方法をよく確認して作業することが大切です。

雨樋の継ぎ目

雨樋の継ぎ目から水漏れしている場合、外側からコーキングすることで改善できる可能性があります。ただしこれはあくまでも一時的な補修と捉えるのが賢明。軒樋と軒継手に負荷がかかっているとコーキングが再び剥がれてしまうことがあります。また、劣化が激しく全体の交換が必要になればコーキング材で対応するのは難しいでしょう。

コーキング材で修理できない雨漏りの発生箇所

続いて、コーキング材での補修が適切でない箇所を解説します。

屋根

瓦のヒビ割れやスレートの劣化などをコーキング材で補修できることもありますが、基本的に自分で行うのは避けるのがベター。高所での作業となるため危険が伴うほか、原因をしっかり特定できないまま隙間を埋めてしまって水はけが悪くなり、雨漏りが悪化してしまうケースもあります。そのため、屋根からの雨漏り修理は専門的な知識と技術をもつ業者にお願いするようにしましょう。

金属系素材の穴あき

金属系素材が錆びてしまうことでできた穴はコーキング材で一時的に補修できますが、一度錆びてしまうと劣化は進行する一方なうえに錆も広がっていくため根本的な改善にはなりません。防水塗装や葺き替えなど雨漏りを解消するための工事を検討しましょう。

押えコンクリート

陸屋根やバルコニーなどに施工されることの多い押えコンクリート。この伸縮目次をコーキングするだけでは十分な雨漏り補修になりません。防水工事や排水口の詰まりの除去なども必要なことが多いので、コーキング材だけで改善しようとするのは得策ではないでしょう。

雨漏り修理に使えるコーキング材の種類

コーキング材にはさまざまな種類があります。それぞれ相性のいい材質などが異なるため、ここで特性を理解しておきましょう。

シリコン系コーキング材

メリット

✓価格が安く入手しやすい ✓耐久性・密着性に長けている ✓乾きが早い

デメリット

✓上から塗装できない

最もメジャーな「シリコン系コーキング材」。比較的安価で耐久性・密着性に優れており、主にキッチンや浴室などの水回りやタイルの目次などに適しています。ただし、上から塗装すると剥がれてしまう恐れがあるため外壁材には不向きです。

セメダイン
セメダイン JISシリコーンシーラント 8060 プロ 330ml クリア 1本
575円(税込)
4
4 Stars
13件)
内容量
330ml
クリア(半透明)
主成分
シリコン
適合材質
ガラス目地・窓枠(サッシ)など

変成シリコン系コーキング材

メリット

✓幅広い場所で使用できる ✓上から塗装できる

デメリット

✓費用が割高 ✓種類によってはベタついたり弾いたりすることがある

窓枠(サッシ)周り・サイディング目地・モルタル・金属・コンクリートなどあらゆる場所に使用できる「変成シリコン系コーキング材」。シリコン系コーキング材より耐久性にやや劣るものの、コーキングの上から塗装が可能。ただし、使い勝手がよいぶん値も張る傾向にあります。

セメダイン
セメダイン 多用途シーリング材 変成 シリコーンシール 333ml ホワイト
598円(税込)
4
4 Stars
3件)
内容量
333ml
ホワイト
主成分
変成シリコン
適合材質
モルタル・コンクリート目地など

ウレタン系コーキング材

メリット

✓密着性・弾力性に長けている ✓上から塗装できる

デメリット

✓紫外線に弱い

主にタイルの目地やコンクリートのヒビ割れ、木材などに使用する「ウレタン系コーキング材」。密着性に優れており、硬化すると弾力性に富んだ仕上がりになるのが特徴。ただし、紫外線に弱いためガラス周りには適しておらず、塗装で保護する必要があります。

コニシ(KONISHI)
コニシ ボンド ウレタンコーク 320ml ホワイト #56388
658円(税込)
4
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1件)
内容量
320ml
ホワイト
主成分
ポリウレタン
適合材質
コンクリート目地・ヒビ割れなど

アクリル系コーキング材

メリット

✓水に強い ✓上から塗装できる

デメリット

✓耐久性が低く劣化も早い

水性で取り扱いが簡単な「アクリル系コーキング材」。紫外線に強く、湿度が高い場所での使用に適しているのが特徴。一方、耐久性にやや劣っており、約10年程でヒビ割れしてしまう恐れがあります。

コニシ(KONISHI)
ボンド アクリルコーク NB 333ml #05328
1,363円(税込)
内容量
333ml
ホワイト
主成分
アクリル樹脂
適合材質
壁クロスなどの内外装目次・ALCモルタル壁のヒビ割れなど

補修スプレーもおすすめ

雨漏り用の補修スプレーを使用するのもひとつの手。小さなヒビ割れなどを埋めることができるタイプや表面を防水層でコーティングして一時的に雨漏りを止められるタイプなどさまざまな種類があります。なお、金額は1本あたり500~4,000円(税込)前後とまちまちですが、雨漏りの応急処置用として常備しておくと便利です。

コーキング材での雨漏り修理は業者に依頼!

コーキング材での補修は一歩間違えると雨漏りの原因箇所を分かりにくくするほか、雨漏りの再発を誘発してしまう恐れがあります。自分自身での対応はあくまで応急処置として捉え、適切なメンテナンスを施してくれる修理業者に工事を依頼するのがおすすめです。

修理費用

外壁のヒビ割れやコーキングの部分補修などであれば、修理費用は3~10万円(税込)程度で済むことがほとんど。ただし、場合によっては壁の張替や屋根の葺き替え作業が必要になることもあるので、一度現地調査をしてもらうのがおすすめ。そこで費用相場をだしてもらい、懸念点があれば相見積もりをして納得のいく業者に依頼しましょう。

困ったら「雨漏り修理110番」に相談!

雨漏り修理をご検討中の方には、「雨漏り修理110番」の利用がおすすめです。

雨漏り修理費用は27,500円(税込)〜で、壊れた箇所だけ修理することができ、どんな屋根の種類でも対応可能です。屋根の修理から防水工事まで行っているので、屋根の不具合でお困りの方にはオススメです。

電話でのご相談は24時間365日受付中のため、まずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。

コーキング材と雨漏りに関するQ&A

提供:LIMIA編集部

Q1. コーキングの役割は?

A. 主にパーツとパーツの隙間を埋めて水や空気の侵入を防ぐ役割を担っています


パーツ同士の隙間を埋めるために充填剤を入れるコーキング作業。主に水の侵入を防いで負担を軽減し、雨漏りや建物の劣化を防ぐ役割があります。また、建材同士がぶつかり合うことを防ぐクッション性としての役割や建材を固定する目的として使用することもあります。

Q2. 雨漏りが発生しやすい箇所は?

A. 屋根・外壁・窓枠(サッシ)などで雨漏りが起こることが多いです

雨漏りの発生率が高いのは、屋根・外壁・窓枠(サッシ)。経年劣化などでヒビ割れ・ズレなどが生じて隙間ができるとそこから雨水が侵入して雨漏りが起こります。症状が深刻になると腐食やカビの発生に繋がるほか、修理費用も高額になるため早めに対応するようにしましょう。

Q3. 屋根の雨漏りは自分でコーキング材で修理できる?

A. 屋根のコーキングは修理業者に依頼することをおすすめします

屋根のコーキングは素人では難しく、間違えると雨漏りを促進させてしまうことがあります。また、高所での作業で危険なため、適切な知識と技術をもつ修理業者に依頼するのが賢明です。

Q4. コーキング材以外でできる雨漏りの応急処置方法は?

A. ブルーシートや防水テープを用いるのも有効です

外壁から雨漏りしている場合、ブルーシートで覆う方法もあります。ただし、ブルーシートが風で煽られると雨水が侵入してしまうため、壁に沿ってきちんと留めるようにしましょう。また、雨水が侵入している箇所に防水テープを貼るのもひとつの手。ただし、どちらも持続性はないため急場をしのぐための応急処置として試してみてください。

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※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年6月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。

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