ベランダの雨漏りは放っておくと危険!【原因&修理方法】自分でできる応急処置まで徹底解説

意外と多いベランダからの雨漏り。放置していると下の居室に被害がでる恐れがあるため早めの処置が得策です。そこで今回は、ベランダの雨漏りの原因と修理方法を分かりやすく解説。自分でできる応急処置方法もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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ベランダの雨漏りの初期症状

以下のような症状がみられる場合、ベランダで雨漏りしている可能性があります。

  • ベランダの軒天井にシミができる
  • ベランダの下の居室にシミができる
  • 軒下の塗装の剥がれが目立つ
  • クロスの浮きや剥がれが目立つ

ベランダの雨漏りは徐々に発生することがほとんど。気づいたときには被害が深刻になっていることもあるので、定期的にチェック・メンテナンスをしておくのがおすすめです。

ベランダの雨漏りの応急処置方法

  1. 1.雨漏りが発生している場所周辺の家具や家電などを避難させる
  2. 2.雨水が溜まっている箇所を雑巾などで拭き取る
  3. 3.ビニールシートを敷いてバケツを置く

室内の雨漏りは床の腐食やカビの発生などに繋がるため、上記の方法で被害を最小限に抑えましょう。なお、ベランダのどこが原因で雨漏りしているか分からないときは、ベランダ全体をブルーシートで覆っておくのもひとつの手です。

ベランダの雨漏りの原因と修理方法

ベランダの雨漏りは発生箇所や原因によって修理方法が異なります。適切な対応がとれるよう、どのケースに当てはまっているのかここで確認しておきましょう。

『防水層』の劣化

ベランダの床は下地の上に防水層を敷き、最後に防水塗装(FRP防水・ウレタン防水など)が施されています。これらは雨風や紫外線に加えて歩いたり物を置くことなどで経年劣化し、ヒビ割れたり剥がれたりして雨漏りが発生します。

なお、FRP防水やウレタン防水の寿命は約10年とされており、時期が迫れば再塗装が必要。また、床に物を置きすぎるとより負担が大きくなるため、必要以上に物を置くのは避けたほうがよいでしょう。

▼修理方法

症状が軽度であれば防水層や防水塗装の補修のみで済みますが、重度の劣化がみられる場合は下地から修理が必要です。

ちなみに、FRP防水は耐久性に優れているものの紫外線に弱い一面も。一方、ウレタン防水はさまざまな下地に対応できて見た目もキレイですが、塗膜が薄くなっている部分は劣化が早まるリスクもあります。

『排水口』の詰まり

ベランダの排水口にゴミや落ち葉が詰まるなどして雨漏りが起こるケースもあります。また、排水口の一部が劣化してその隙間から雨水が侵入することも。大雨が降った後ベランダに水たまりができているような場合は排水口が詰まっている可能性が高いため、直ちに対応するようにしましょう。

▼修理方法

排水口の詰まりは自分で解消できる可能性あり! こまめな掃除や詰まり解消グッズなどを用いる方法を試してみましょう。なお、それでも状況がよくならないなら修理業者に依頼するのが賢明です。

『外壁』のヒビ割れ・劣化

台風・雨風・地震などで外壁にヒビが入ったり、接合部に使用しているコーキングが剥がれたりするとその隙間から雨水が侵入して雨漏りを起こします。放置していると状況は悪化して修理費用も高額になるため、定期的にメンテナンスし、不具合を見つけ次第早めの処置をとりましょう。

なお、クラックと呼ばれる幅が3mm以上のヒビ割れはすぐにでも修理が必要です。

▼修理方法

表面だけのヒビ割れであれば部分修理で対応できますが、場合によっては中の下地まで補修する大規模工事が必要なことも。いずれも素人が対応するのは難しいので、無理せず修理業者に依頼しましょう。

『腰壁』の劣化

転落防止用に設置されているベランダの腰壁も、ヒビ割れ・塗膜、シーリングの劣化・ビスの緩みなどが原因で雨漏りを誘発する可能性があります

▼修理方法

腰壁の小さなヒビ割れやシーリングの劣化が原因であれば、塗装工事やシーリングの打ち替えなどで解決することがほとんど。ただし、外壁材に黒ずみや腐食がある場合は下地補修などが必要となり、修理費用が高額になるうえに工事期間も長くなるので、定期的なメンテナンスが欠かせません。

『笠木』の劣化

手すりや腰壁などの最上部に被せる仕上材の笠木。破損したり、固定しているビスが緩んで浮いたりすると隙間から雨水が侵入し、雨漏りの原因になります。とくに、笠木が外れかけている・接続部に隙間ができている・腰壁が腐食しているような場合は調査してもらう必要がありそうです。

▼修理方法

シーリング補修で改善できることもありますが、笠木の劣化が激しいときや腰壁内部まで雨漏りが浸食しているときは、笠木の交換および下地補修などの大規模工事が必要になることがあります。

『掃き出し窓』の不具合

とくに屋根のないベランダで発生しやすいのが、掃き出し窓からの雨漏り。窓枠と外壁の隙間を埋めているコーキング材の劣化や窓枠とガラスの隙間を埋めているビート剤の劣化、窓枠付近の外壁のヒビ割れなどが原因で雨漏りが起こります

また、引き違い窓であれば2枚の窓の隙間から雨水が侵入することも。この場合、雨戸やシャッターを閉めるなどの対策を行うのがおすすめです。

▼修理方法

窓枠と外壁の隙間や外壁のヒビ割れを補修するときは、コーキング処理を行います。また、場合によっては防水層や下地の修理が必要なケースもあります。

ベランダ・バルコニーの形状による雨漏りトラブル

ベランダやバルコニーが外壁よりも外側にある場合は、雨水の吹き込み量が多いため劣化しやすく、雨漏りを起こしやすい環境にあります。構造上居室に漏水することは少ないですが、居室に被害がなくてもベランダやバルコニーの裏側にある軒天に雨染みができていることも。そのまま気づかず放置していると大規模な修繕工事が必要になることもあるため、こまめにチェックしておく必要があります。

また、ベランダやバルコニーが張り出しておらず居室の上にある場合は雨水が吹き込みにくい一方、進行すれば居室に被害が及ぶ危険性もあります。そのため、やはり定期的なメンテナンスが必須です。

ベランダの雨漏りの修理費用

ベランダの雨漏りの修理費用は、部分修理か全体修理かによって異なります。

修理内容

修理費用(目安)

部分修理

3~15万円(税込)

全体修理

15~80万円(税込)

修理業者によっても差はありますが、軽度の症状で部分修理で済んだ場合は、3~15万円(税込)程度と修理費用も比較的安価。ですが、下地交換やベランダ以外の部位の修繕も含むと80万円(税込)近くかかることがあります。出費を抑えるためにも、雨漏りを発見したら早めに対応するのが得策です。

※ 上記はあくまで目安です。正確な費用は修理業者に見積もり依頼を出してご確認ください。

火災保険は適用される?

ベランダの雨漏りが台風・暴風・大雪など自然災害によって起こった場合、火災保険が適用される場合があります。対象となれば修理費用を抑えられるので、一度調査してもらうのがおすすめです。なお、経年劣化によるものは適用されないのでご注意ください。

《DIY》ベランダの雨漏りは自分で修理できる?

ベランダの雨漏りは自分で補修できることもあります。ただし、本来は専門的な知識や技術が必要となる作業なので、DIYで難しそうな場合は修理業者に依頼するようにしましょう。

ベランダ防水のDIY

ベランダ防水のほとんどは、FRP防水・ウレタン防水・シート防水。一般的なベランダの防水工事では、FRP防水やウレタン防水なら下地の上にプライマーを塗布し、FRPシートやウレタンを塗装。最後にトップコートを塗布します。シート防水も同様に下地の上にプライマーを塗布して防水シートを被せているのがポイント。DIYも似たような手順で行います。

▼準備するもの

  • 軍手
  • 塗装用ローラー
  • ハケ
  • ローラーバケツ
  • プライマー
  • 防水塗料
  • 養生テープ
  • 養生ビニールシート

▼手順

  1. 1.ベランダをキレイに掃除する
  2. 2.ビニールシートで養生する
  3. 3.下地にプライマーを塗布する
  4. 4.プライマーが乾いたら(乾燥時間4時間程)防水塗料を塗布する
  5. 5.4で塗った防水塗料が乾い後に(乾燥時間12~16時間程)再度防水塗料を塗布する
  6. 6.仕上げにトップコートを塗布する
  7. 7.養生を外す

トップコートは紫外線などから防水層を守ってくれるので、もちをよくするためにも仕上げに塗布しておくのがおすすめ。なお、塗料を何度も塗り重ねるため作業期間が長く、場合によっては完了までに1週間近くかかることもあります。

コーキング修理のDIY

コーキング修理は、既存のコーキングを除去して新たに打つ「打ち直し」と既存のコーキングの上に被せる「増し打ち」がありますが、打ち直しは専門業者でなければ難しいです。また、増し打ちも本来はプロに依頼するのがおすすめなので、あくまで応急処置としてのDIY方法をご紹介します。

▼準備するもの

  • マスキングテープ
  • コテ
  • プライマー
  • コーキング材

▼手順

  1. 1.マスキングテープで養生する
  2. 2.増し打ちする箇所にプライマーを塗布する
  3. 3.コーキング材を塗布してコテで形を整える
  4. 4.養成を外す

養生を外したら1日程乾燥させて完了。下地の処理や既存のコーキングの処理を間違うと剥がれやすくなるため注意が必要です。

業者が実施するベランダの雨漏りの調べ方

ベランダの雨漏りは第一に原因を究明する必要があるため、修理業者に現地調査をしてもらいましょう。

調査方法

調査期間

調査費用

調査内容

目視調査

約30分~

0~3万円(税込)

雨漏り箇所を目視で確認する

散水調査

約半日~2日

3~20万円(税込)

雨漏りの原因と推測される箇所に水を流して確認する

発光液調査

約半日~3日

5~25万円(税込)

雨漏りの原因と推測される箇所に紫外線を当てると発光する専用の液体を流して確認する

赤外線サーモグラフィー調査

約半日~2日

10~30万円(税込)

赤外線カメラで撮影し、建物内の温度差を見て確認する

目視調査は無料で対応してくれることもありますが、それだけでは詳しい原因箇所を特定するのが難しく、その他の調査と組み合わせて実施するケースが多いです。後々のトラブルを防ぐためにも、事前に費用や調査内容を確認して納得したうえで依頼しましょう。

優良業者の見極め方

  • 現地調査を丁寧に行ってくれる
  • 見積書を細かく記載してくれる
  • 実績や経験が豊富
  • アフターフォローや保証が充実している

修理業者を依頼する際は、最低でも3社程は見積もりをだして作業内容や修理費用を比較するのがおすすめ。また、ベランダの雨漏りは再発しやすいため、修理後のアフターフォローや保証内容も確認しておくと安心です。

ベランダの雨漏り修理は「雨漏り修理110番」がおすすめ!

ベランダの雨漏りにお悩みなら、「雨漏り修理110番」の利用がおすすめです。

雨漏り修理費用は27,500円(税込)〜で、壊れた箇所だけ修理することができ、どんな屋根の種類でも対応可能です。屋根の修理から防水工事まで行っているので、屋根の不具合でお困りの方にはオススメです。

電話でのご相談は24時間365日受付中のため、まずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。

ベランダの雨漏りに関するQ&A

提供:LIMIA編集部

Q1. ベランダとバルコニーの違いは?

A. 一般的には屋根があるか、ないかの違いとされています

ベランダは「2階以上の屋根がある屋外スペース」、バルコニーは「2階以上の屋根のない屋外スペース」に紐づけられるのが一般的。ただし、近年はさまざまな形状のベランダやバルコニーが登場しているため、一概には言えないようです。

Q2. ベランダは雨漏りしやすい?

A. ベランダは雨や紫外線の影響を受けやすいため、雨漏りしやすい箇所といえます

ベランダは雨や紫外線の影響をダイレクトに受けて劣化しやすいため、メンテナンスを怠っているとさまざまな箇所で不具合が起こり、雨漏りが発生しやすくなります。深刻な被害を招かないためにも、こまめに点検・補修を行うことが大切です。

Q3. 賃貸でベランダの雨漏りが発生したら?

A. まずは管理会社や大家さんに連絡しましょう

ベランダはマンションの共有物のため、許可なく修理をするのは避けるのがベター。雨漏りを発見したらまずは管理会社または大家さんに連絡しましょう。なお、雨漏りは被害が落ち着くと状況を正確に伝えづらいので、雨漏りが実際起こっているときに写真や動画などで証拠を残しておくのがおすすめです。

Q4. ベランダの雨漏りを放っておくとどうなる?

A. 下の居室に被害が出るほか家を大きく傷めてしまう可能性があります

ベランダの雨漏りを放置していると下の居室に被害が出る恐れがあるほか、家の木材が腐食したりシロアリが発生したりなどの二次被害を招く危険性があります。対応が遅くなるほど状況は悪化して修理費用も高くなるので、早めに応急処置や修理を行うのが賢明です。

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※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年6月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。

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