ディンプルキーの合鍵は作れない？費用はいくらか解説

ディンプルキーとはどんな鍵？

ディンプルキーとは、円形または楕円形のくぼみがある鍵のこと。一般的なピンシリンダータイプの鍵であれば鍵の上部がギザギザしていますが、ディンプルキーは独特な形状が特徴です。

鍵穴に挿入した際に多方面からピンから差し込む仕組みとなっており、鍵のあちこちに円形や楕円形が施されています。多方面からのピンを揃えないと開かないようになっているので、ピッキング対策におすすめです。

裏表両方から差し込める

ディンプルキーの特徴は、裏表両方から鍵が差し込めること。ピンシリンダータイプだとギザギザの向きを定めなければならず、何かと面倒に感じている方がいるはずです。とくに急いで出るときに鍵穴と向きが合わなかったり、荷物が多いことで鍵が開けにくかったりするとイライラしてしまうことでしょう。

しかし、ディンプルキーは鍵の裏表を気にすることなくすっと差し込めます。せっかちな方にとっても、おすすめの鍵です。

複雑な構造だからピッキング被害が受けにくい

ディンプルキーのメリットは、ピッキングの被害を受けにくいことです。ピンシリンダータイプの場合は鍵穴の方向が1つに定まっているため、工具を使って簡単に開けられてしまいます。

しかしディンプルキーの場合は多方面からピンを差し込む構造となっているので、鍵をこじ開けるには手間がかかります。たとえ1つのピンを壊したとしても、開けることは難しいでしょう。

破壊開錠に強い

ディンプルキーは、破壊開錠に強いのもメリットです。シリンダー自体が頑丈な設計となっているので、工具を使ったこじ開けが難しいです。

侵入に2分以上5分以内かかると約5割の窃盗犯が諦めるという調査結果（※）もあります。開錠が困難なディンプルキーは泥棒の足止めにも役立つでしょう。

※参考：警視庁 すまいる防犯110番

複製されるリスクが少ない

ディンプルキーの魅力は、複製されるリスクが少ないこと。円形や楕円形など複雑な構造をしており、正確に複製しないと合鍵を作ることは難しいです。一見そっくりな合鍵を作ったとしても、わずかなズレがあると鍵は開けられません。

ディンプルキーの合鍵は作るのが難しい？

「複製の難しさからディンプルキーの合鍵作成が難しいのでは？」と考えがちですが、全て作れない訳ではありません。

メーカーはもちろんのこと、ディンプルキーの作成を取り扱っている鍵屋や業者に依頼すれば合鍵が作れます。

登録制のディンプルキーかどうかで難易度が変わる

ディンプルキーの合鍵を作る際は、登録制のものかどうか確認しなければなりません。登録制のディンプルキーとは鍵の所有者を登録し、登録者本人だけが合鍵を作成できるという仕組みのことです。

例えばKABA社が取り扱っている「カバスター」というディンプルキーの合鍵を作る際、メーカーであるKABA社に問い合わせをする形になります。

登録制のものでない場合は、鍵に刻印されているシリアル番号を下にメーカーに依頼できます。メーカーにシリアル番号を提示すれば、純正キーから合鍵を作ってくれます。

メーカーしか作成できないディンプルキーがある

メーカーでなくても、鍵屋やホームセンターなどでディンプルキーの合鍵を作ることは可能です。しかしディンプルキーによってはメーカーにしか作成できないタイプもあるので、依頼しても断られるケースがあることは少なくありません。

もし鍵屋やホームセンターなどでディンプルキーの合鍵作成を依頼する場合は、事前にメーカーしか作れないタイプがどうか確認しましょう。

ディンプルキーの合鍵作成にかかる費用

ディンプルキーの合鍵作成にかかる費用は、20,000円前後が目安です。業者によって料金が高くなることもあるので、各社料金の比較をするのが望ましいです。

さらにメーカーに依頼した場合は、合鍵作成に2週間〜1ヵ月ほどの時間がかかることもあります。急ぎで合鍵を作りたい場合は、早めに依頼をするか鍵屋に依頼しましょう。

※LIMIA編集部が調べた2023年5月時点のおおよその料金目安です。

ディンプルキーの合鍵はカギ110番に相談してみよう

ディンプルキーの合鍵作成をしてくれる業者が見つからないという方は、「カギ110番」がおすすめです。

鍵作成は8,800円（税込）から依頼できます。

電話での無料相談は24時間365日受付中のため、まずは気軽にディンプルキーの合鍵作成の相談をしてみましょう。

※鍵の種類によって金額は異なります
※対応エリア・加盟店により記載の価格で対応できない場合があります

ディンプルキーの合鍵作成で注意すべきポイント

ディンプルキーの合鍵を作る際は、注意するポイントがいくつかあります。ディンプルキーの合鍵作成での注意点をまとめたので、メーカーや鍵屋に依頼する際前にチェックしましょう。

ディンプルキーを作成できる業者か事前に確認する

ディンプルキーは複雑な構造であるがゆえに、合鍵作成をしてくれる業者は限られてきます。

鍵屋やホームセンターなどにディンプルキーの合鍵作成を依頼する際は、対応可能かどうか事前に問い合わせをしましょう。万が一業者が見つからない場合は、メーカーに依頼するのが無難でしょう。

純正キーから複製する

ディンプルキーの合鍵を作成する際は、必ず純正キーから複製するようにしましょう。スペアキーから合鍵を作ってしまうと、パーツのずれによって鍵が合わなくなってしまいます。最悪の場合は、鍵が回らなくなることも。

どんなに技術力が優れていても複製を繰り返すとどうしてもズレが出てくるものです。より正確に合鍵を作ってもらうためにも、純正キーから作るようにしましょう。

賃貸の場合は事前に管理会社に相談する

賃貸物件に住んでいる場合は、事前に管理会社に相談しましょう。賃貸物件はもちろんのこと、鍵も大家さんや管理会社の所有物に該当します。そのため勝手に合鍵を作ってしまうと、思わぬトラブルが起こるので注意が必要です。

もし合鍵を作る場合は、大家さんや管理会社に作成許可を取るようにしましょう。

必要以上にスペアキーを作らない

鍵を無くしてしまう不安のあまりスペアキーを必要以上に作る方がいますが、おすすめできません。スペアキーがたくさんあると管理が大変になり、紛失や盗難などのリスクが高くなります。さらに合鍵作成の際にスペアキーを渡してしまうと、鍵穴が合わないことも。

このようなトラブルを起こさないためにも、合鍵の作成は必要な本数にとどめましょう。

実績のある業者にディンプルキーの合鍵を作ってもらおう

ディンプルキーの合鍵作成について解説しました。ディンプルキーは防犯性が高い反面、業者が対応していないこともありますが、合鍵を作成すること自体は可能です。作成する上での注意点を事前にチェックして、必要な分だけディンプルキーの合鍵を作るようにしましょう。

※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果（2023年5月）に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。