車の鍵が回らないのはなぜ？6つの原因と対処法を解説

車の鍵が回らない6つの原因と対処法

ここからは、車の鍵が回らない原因と対処法を解説します。車の鍵が回らない原因は、次の6つが考えられます。

原因1. ハンドルロックがかかっている

ハンドルロックは、車が盗難されるのを防ぐために備わっている機能です。

例えば、エンジンを切った後に前輪を直そうとハンドルを動かした際に、ハンドルがロックされて動かせなくなります。ハンドルロックがかかっている間は、車の鍵も回らなくなります。

対処法：ハンドルロックを解除する

ハンドルロックを解除するには、下記の通りに操作をしてください。

原因2. ブレーキやクラッチを踏んでいない

ブレーキやクラッチのペダルを踏んでいない場合も、車の鍵が回らない原因のひとつです。

ほとんどの車は、ブレーキペダルやクラッチペダル（MT車の場合）を踏みながらでないとエンジンキーが回らない仕組みになっています。エンジンがかかった直後の誤発進を防ぐためです。

対処法：車の操作方法を再確認する

エンジンキーを回す前にブレーキペダルを、MT車の場合はクラッチペダルもあわせてしっかりと踏み込みましょう。

車によってペダルのあそびが異なるため、深く踏み込まないと車が認識しないケースもあります。

原因3. バッテリーが上がっている

車に関するトラブルで多いのが、バッテリーが上がってしまうことです。

何かしらの理由でバッテリー内の蓄電がなくなり、エンジンがかからなくなってしまう状態を指します。

特に多い原因は、車のライトやラジオ、エアコンなどをつけっぱなしで車を降りてしまうケース。車の心臓ともいえるバッテリーが上がってしまうと何もできなくなるため、注意したいポイントです。

対処法：予備バッテリーと交換する

車内に予備バッテリーと工具がそろっていて、知識と技術を持っている場合はバッテリー交換をしましょう。

ただし、バッテリーは取り扱いに注意が必要です。最悪の場合、火災が発生したり、ケガをしたりする危険性があります。もし、自信がなければ次の方法を試してください。

対処法：ほかの車からバッテリーを充電する

バッテリーが上がった車へ、バッテリーが駆動している車から給電する方法です。

ジャンピングスタートと呼ばれる方法なら、専用のブースターケーブルを使ってつなぐだけなので特別な知識や技術は不要です。

◆ジャンピングスタートの手順

参考：クルマのバッテリー上がりと応急処置 | JAF

ただし、ハイブリッド車は、構造の観点からバッテリーが上がった他の車を助けることができないので、注意しましょう。

対処法：JAFなどのロードサービスを呼ぶ

車に関する知識や技術がなく、自分ではバッテリー上がりに対処できない。そんなときは、JAFをはじめとするロードサービスを呼びましょう。

専門知識と技術を持ったプロが駆けつけてくれます。

ただし、対応している地域が限られているほか、費用も自力で解決するより高くなってしまう点には要注意です。

原因4. ギアが適切な位置になっていない

エンジン始動前の車のギアが正しいモードになっていないと、エンジンキーが回らない仕組みになっています。ブレーキやクラッチと同様に、エンジンが回り始めた直後の誤発進を防ぐためです。

対処法：AT車はP、MT車はNに合わせる

車ごとの正しいギアは下記の通りです。

エンジンキーを回す前に、ギアが正しい位置に入っているかを確認しましょう。

原因5. 鍵が消耗により破損・変形している

鍵自体が抜き差しを繰り返した消耗による破損・変形も、鍵が回らない原因のひとつです。

鍵がシリンダーにささらなかったり、ささっても回らなかったりします。スマートキーを使用している場合は、長期の使用でキー内の電池や充電がなくなっている可能性も考えられます。

対処法：スペアキーを使用する

鍵に問題がある場合は、予備のスペアキーを使用すれば対処できます。

あらかじめ合鍵を作っておいたり、スマートキーの場合は予備の電池を常備したりすればOK。いざというときに備えて、合鍵（スペアキー）を準備しておくと良いでしょう。

スペアキーの作成は、一般的な凹凸のある形状だと5,000円程度からと安いです。しかし、形状が特殊なキーは1万円以上になるケースもあります。マスターキーの有無や国産車・外車などの違いでも値段が異なるため、相見積もりを取ると良いでしょう。

原因6. シリンダーの消耗・異物混入

鍵の消耗と同時に考えたいのが、シリンダー側の消耗や異物混入です。

鍵とシリンダーの形状が一致しないと鍵が回らないため、シリンダーが消耗して鍵との凹凸が一致しなかったり、内部に異物が入っていたりする可能性もあります。

エンジンキーに限らず、車のドアのシリンダーでも同じです。鍵が回らない場合は、シリンダーの消耗や異物混入を疑ってみましょう。

対処法：シリンダー内の掃除をする

異物混入の場合は、掃除機や歯ブラシを用いてシリンダーの清掃を行いましょう。

抜き差しの動作が悪かったり鍵が回らないときには、鍵穴専用潤滑剤スプレーを使用するのもおすすめです。

車の鍵やシリンダーのトラブル時は鍵交換をプロに依頼

車の鍵やシリンダーのトラブルを手早く解決したいという人は、「カギ110番」のお得なプランの利用がおすすめです。

鍵開けは9,900円（税込）〜、鍵交換は11,000円（税込）〜、鍵作成は15,400円（税込）〜依頼が可能です。

電話でのご相談は24時間365日受付中のため、車の鍵やシリンダーのトラブルを手早く解決したいという人は、まずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。

※鍵の種類によって金額は異なります
※対応エリア・加盟店により記載の価格で対応できない場合があります

車の鍵が回らないトラブルに備える対策3ポイント

ここからは、車の鍵が回らないトラブルに備えるためのポイントを3つ紹介します。

車や鍵の定期的なメンテナンス

車の鍵が回らないトラブルを回避するには、日頃からのメンテナンスが重要です。

特に鍵の消耗やエンジンオイルの量などは目視で確認できるため、車を使う前後にはチェックしたいポイント。ディーラーやガソリンスタンドで無料点検を実施していることもあるため、時間があれば積極的に利用しましょう。

ブースターケーブル・電池などの常備

日頃からメンテナンスを行っていても、予期せぬ事態でバッテリーが上がってしまうことはあり得ます。そんなときに慌てないよう、ブースターケーブルを車内に載せておくと良いでしょう。ロードサービスを呼ばなくても、自力で解決できるかもしれません。

また、スマートキーの場合は電池・充電切れの可能性を踏まえて、予備の電池や充電ケーブルを常備しておくのがおすすめです。

ロードサービスへの加入

万が一に備える意味では、ロードサービスへの加入が適しています。

専門スタッフが現場まで駆けつけて状況判断や修理対応までしてくれるため、トラブルが起きてもあわてずに済みます。

JAFや任意保険などさまざまな種類があるため、対応してくれる範囲やサービス料金を比較しながら、適したロードサービスを選びましょう。

車の鍵が回らない場合に関するよくあるQ&A

ここでは、車の鍵が回らないトラブルに関連した疑問などをQ&A形式で答えます。車の鍵が回らないトラブルで疑問などがあれば、チェックしてみてください。

Q. 車の鍵（イグニッションキー）が回らない原因は？

A. 車の鍵が回らない原因は、下記の6つが考えられます。

Q. ハンドルロックを解除する方法は？

A. ハンドルを左右のいずれかに回しながら、エンジンキーを回します。

スマートキーの場合は、エンジンキーを回す代わりにエンジンボタンを押せばOKです。

Q. 車のドアのシリンダーにさした鍵が回らない場合はどうしたらいい？

A. 鍵やシリンダーの交換を検討してください。

鍵とシリンダーの凹凸が一致しないと鍵は回りません。何度も抜き差しを繰り返すうちに摩耗して形状が変わったり、鍵穴に異物が混入したりしている可能性があります。

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※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果（2023年4月）に基づいたものです。
※画像はすべてイメージです。