アカシアとニセアカシアとミモザの、ややこしい関係
巾着田はもう夏の景色。散歩していると地面のあちらこちらが白い花びらでびっしりと覆われています。今まで何となく、巾着田の木々は、ケヤキやコナラ、カエデ、ソロ、カシ、桜、梅などの武蔵野の雑木だと思ってたんだけど・・・。
「この花なんだろ〜」と空を見上げると、上のほうで白い花が連なっています。その幹に掛かっているプレートを見ると、「ニセアカシア」の文字が・・・。幹もコナラっぽい雰囲気で、周囲と完全に同化していますが、北米原産のマメ科の高木らしい・・・。確かに、よーく見てみると、花も葉っぱもマメ科っぽい感じです。それにずいぶんニセアカシアの割合が多い。今までなんで気がつかなかったんだろう・・・。
本物のアカシアが輸入される前の明治期に入ってきてアカシアって呼ばれていたので、その後、本物と区別するためにニセアカシアと呼ばれるようになったそう・・・。ややこしい話ですね。
そうしたら「アカシアって、どんな花だっけ?」と思って、画像を検索してみたら、黄色い見覚えのある花がたくさん出てきました。「これミモザじゃん!」と思って、説明文をよく読んでみたら、「ミモザ」はアカシアの仲間の花の総称で、実際に「ミモザ」という植物はないらしい。(本来、オジギソウの学名らしいけど・・・)
ニセアカシアは、繁殖力が強くて、どんどん増えちゃうと困りそうなモノですが、ニセアカシアの花は、上質な蜂蜜の蜜源になっているそうで、蜂蜜の生産量の約40%にもおよぶらしい・・・。
でも、名前は「アカシア蜂蜜」って呼ぶらしいよ。「ニセアカシア蜂蜜」だと確かに売れなそうな気もしますが、ますます、ややこしい。
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