まるで、アートギャラリー!?回廊風の間取りを実現したワンストップリノベーション

“冒険”ができること。それは、リノベーションの醍醐味の一つです。ただ、冒険をするときには、しっかりとしたプランが必要。それが趣味性が高い場合であれば、なおさら! そこで今回LIMIAがおすすめするのが、物件探しから一気通貫でリノベーションプランが立てられる、ワンストップリノベーションです。

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物件探しから相談できる“ワンストップ”だからこそ、趣味性の強いリノベーションが可能

生活環境の基盤になる“住居”って、とても大事。どんな暮らしを送りたいかによって“住居”に求めるものは変わってきますが、安心感を求める人、住みやすさを重視する人、ホッとできる癒やしの空間を求める人……と、そのタイプはさまざまです。

そんなこだわりを求める人にとって強い味方になるのが、昨今人気のリノベーション。特にここ数年、生活空間の全てをリプロダクトできるフルリノベーションを希望する人が増え続けているようで、中でも物件購入から相談に乗ってくれるワンストップリノベーション(ワンストップリノベ)に注目が集まっています。

そのワンストップリノベの利点である「ライフスタイル空間を自由に創造する」を重視しているのが、howzlife。お客さまの要望をとことんサポートし、好みのテイストを実現してくれるフルオーダーリノベーションがとても話題になっているようなんです。

今回ご紹介するのは、都内のとある物件をhowzlifeでフルリノベーションした、Uさん夫妻。旦那さまはサラリーマンとして働きつつ自ら筆を振るうアーティスト。奥さまもアート好きが高じて、ギャラリーに勤務されているそう。

アートが趣味なお二人が目指した家——。それは、自分たちの趣味と嗜好が反映された“アートギャラリー”のような生活空間でした。

共に芸術畑で育った、Uさん夫妻。結婚後、物件と同じエリアに住んでいたことでこの地域が気に入り、近隣で物件を探したとのこと
寝室の壁一面に飾られているのは、ご主人の作品。そのときの感情を表すかのように描かれた抽象画

場所も条件もぴったり! 自在な間取りで実現した“回廊ギャラリー”風リビング

眼下を望んだ先に広がっていたのは、人々が昼夜問わず行き交う活気ある交差点。東京23区内の地下鉄駅のほぼ真上という絶好の環境にあるマンションの高層階に、Uさん宅はありました。

エントランスとリビングをつなぐアンティークのドアを通り抜けると、寝室をグルッと取り囲むように配置された白い壁が登場しました。それは、まるで回廊のような造りになっていて、作品を展示する壁を連想させます。

奥へ進むと、たっぷりの太陽光が差し込む、大きな窓を有したリビングダイニング。シンプルでドライな空間の中に、旦那さまの作品や趣味で集めているアンティークのインテリアや現代美術の作品などが、まさにアートギャラリーのように並べられていました。

左側にはたっぷりの採光を約束してくれる大きな窓、右側は白い壁を基調としたギャラリー風スペース。シンプルでドライな空間演出が特徴

この家が持つ想像力を掻き立ててくれる空気感を生み出している大きな要素の一つが、白い壁とパインウッドの無垢材を使ったというフロアであるのは、間違いありません。もちろん、これは作品やインテリアを見せるために奥さまがこだわった“あえて”のシンプルさです。

旦那さまが生み出す作品も、コレクションしているアンティークも、欧州志向の色濃いアイテムばかり。それらを生かすために、内装の素材はむやみに増やさずシンプルにまとめ、天井に加えられたスポットライトの位置も作品をはじめとした任意の場所を照らし浮かび上がらせるために工夫したそう。そう、これはまさに“芸術作品”を魅力的に見せる美術館と同様の発想。このあたりのコーディネートの妙は、ギャラリーにお勤めの奥さまならでは!です。

リビングダイニング空間だけでなく、水回り以外の全てのエリアの床にはパインウッドの無垢材を採用。年月を経て風合いが増していく感じがとてもお気に入りなんだとか
最近では一般家庭でも見掛けるようになった天井配線からのスポットライト。Uさん宅ではレールを2本配置し(通常の一般家庭に比べると多め)、さらにスポットライトの数も増やして、LEDのフィラメント球もセット。リビングの灯りはこれのみでまかなっている
天井は剥がしたままのコンクリートの打ちっぱなしを活用。その理由は「ドライな雰囲気を加味させてくれる」「少しでも天井が高い方が広さを感じられる」

とはいえ、そんな“シンプル”の中にもセンスのいいアレンジがしっかりと投入されています。例えば、リビングと寝室を区切る壁に設置されている、howzlifeお得意の室内窓。ここに使用されている窓、実はご夫婦がこだわって選んだアンティークが使用されています。そして、引き戸にはステンドグラスタイプを。さらに、その左右ににもおしゃれな木枠入りのアンティーク窓を設置。“静”を表現した白い壁と“動”を思わせる室内窓でアレンジし、シンプル過ぎないバランスの良さを実現しています。

壁にはご夫婦自らがチョイスした窓を造作ではめ込む。元々所有していたというアンティークインテリアやアート作品とのマッチングもバッチリ
寝室につながる室内引き窓には無色タイプのステンドグラス窓を採用
ちょっと不思議なデザインの窓。この窓、実は上下逆が正解。「2人で『この向きの方が面白いね』という話になって、逆さのままで取り付けています」

ちなみに、南東を向いたリビングの大きな窓からは、朝は太陽の光が燦々(さんさん)と降り注ぎ、夜は街の灯りが闇に浮かび上がる風景を見ることができる、とても雰囲気のある空間に変化するそう。朝夕で表情が変化するのも、このリビングダイニングの大きな特徴です。

こちらが夜のリビング。灯りは必要な所のみを照らすスポットライトとLED球のみ。極限まで灯りを減らすことで、夜は落ち着いた空間に

回廊を感じさせるエントランスとリビングの動線上に設けられてるキッチン。こちらは打ちっぱなしのコンクリートを生かした天井に合わせ、壁にはコンクリートを採用し、ステンレスのシステムキッチンを組み合わせることでドライな質感を実現しています。

〔サンワカンパニー〕のステンレスシステムキッチンは、奥さまが選んだもの。壁を天井と同じコンクリートにすることで、統一感を加味した。システムキッチンの収納に加えて吊り戸棚も設置しているので、収納力も充分

以前住んでいたお宅がキッチンが狭かったこともあり、今回のリノベーションでは「キッチンを広くしたい!」と考えていた奥さまの希望通り、動線上の壁一面を使ってシステムキッチンに冷蔵庫スペースと棚を設け、さまざまな収納スペースを確保することに成功しました。実用的な側面が強いですが、ギャラリー然としたリビングに対し、適度な生活感を感じさせてくれる、いわば“動”のイメージが強い造りでリビングと対照的な空間をつくりだしているのも、ポイント。エントランスにつながるアンティークなドアにもシンプルな素材感の中にまったく異なる素材感を投入し、“動”を表現するアイテムとして大きな存在感を放っています。

リビングからエントランスへ向かう動線。ドアはアンティークなものをご夫婦で探したそう。ドライな白い壁と暖かみのある木の風合いが、いいマッチング
ドアが製作された時代は不明なものの、古いタイプの鍵が付いているところを見ると、かなり年季が入っていることがわかる
エントランスのシュースペースは棚タイプにすることで抜群の収納力に

生活サイクルの違うご夫婦の“適度な距離感のある”パーソナルスペースづくりとは?

もう一つのハイライトが回廊風の壁の内側——寝室です。エントランスのドアを入ってすぐ右に進むと短い廊下があり、その先の引き戸の向こう側が寝室になっています。この寝室にも、大きなこだわりがありました。

ベッドを隔てて書斎とパーソナルスペースを配置した、ちょっと変わったレイアウト。このような動きのあるベッドルームは、かなり珍しい?

それは、「適度な距離感で2人の書斎スペースを確保すること」でした。ご夫婦共にお仕事をされているため、生活サイクルがバラバラという点から生まれた要望だったようです。ご夫婦がレイアウト(間取り)で一番こだわった部分だったこともあり、納得のいく設計になるまで、かなりの紆余曲折があったとか。当初はリビングに書斎を設置することを提案したそうですが、「それでは、スペースの距離感が近過ぎる。じゃあ、寝室のベッドを隔ててレイアウトしたらどうか……」という理由で、今のレイアウトになりました。

こちらが奥さまの書斎スペース。完全にパーソナルなスペースとして、壁で仕切られている
こちらは旦那さまの書斎スペース。奥さまと比べると若干オープンな造りでパーソナル度は低くなっている
寝室の白壁に所狭しと飾られているのは、旦那さまの作品集。動きのある間取りも含めて、楽しいベッドルームになっている

リノベbefore→after「ほぼ真四角の形状を活かして回廊風の間取りに」

【リノベーション前(before)】

元の間取りでは、エントランスからつながる動線がダイニング空間。そこに隣接するように同サイズの広さのお部屋が連なっている間取りでした。

【リノベーション後(after)】

リノベーション後は、お互いのパーソナルスペースを盛り込むことで広めにレイアウトした寝室をグルリと取り囲むようにリビングダイニングとバスルーム&トイレが配置された、趣味性の高い空間に。

ワンストップシステムを存分に活用して、自分たちの理想を実現する楽しさを体験してみては?

「アートが好き」というご夫婦の趣味や嗜好が存分に反映された“アートギャラリー”リノベーション。いかがでしたでしょうか? Uさん夫婦の住宅は、趣味と仕事を兼ねている面もあり、よりそれらが色濃く表れたすてきな空間に仕上がっていましたね!

趣味性が強めのリノベーションを実現できた理由。それは、自分たちが好むテイストに合ったより良い物件探しを一括で相談できるワンストップリノベーションシステムがあったから。そして、そのシステムを徹底して使いこなすことで自分たちの理想を追い求めたご夫婦の情熱があったからに他ありません。

自らの要望を全てぶつけたUさん夫妻。そして、howzlifeがとことん向き合って要望の実現をサポートする。そんな両者ががっちり噛み合ったからこそ実現できた、とってもすてきなリノベーション事例だったのではないでしょうか?

【お知らせ】
現在、howzlifeの1F「RENOVATION BOOK CAFE」でご主人・Uさんの作品を展示中です。お茶を飲みながら作品を鑑賞できるので、ぜひ訪れてみてください。

■ご主人・UさんのHP
https://www.takafumiuchino.com/

【物件情報】
●築年数 33年
●リノベーション形態 フルリノベーション
●リノベーション面積 49㎡
●間取り 2DK→1LDK
●リノベーション価格 880万円(税別・物件価格除く)
●施工 howzlife

◎書き手 藤川経雄
◎写真 塩谷佳史

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