気付かぬうちにやっている!犬にNGな『優しい虐待』3選

みなさんは『優しい虐待』という言葉を聞いたことがありますか?近年注目されているワードですが、実はこれ、わんこへのしつけでも当てはまるところがあるのです。

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『優しい虐待』とは?

そもそも『優しい虐待』とは、近年の教育問題や親子問題の中で取り沙汰されるようになってきた言葉です。同様の言葉で『毒親』も注目されているので、どちらかは聞いたことがあるという人が多いでしょう。

『虐待』との違いは意識の有無

ただの『虐待』と聞けば、思い浮かべるのは暴力などの身体的虐待や、暴言を浴びせる心理的虐待、あるいはネグレクトなどではないでしょうか。これらの虐待行為は親と子の双方に少なからず「虐待をしている、されている」という意識が伴います。

ですが『優しい虐待』は違います。場合によっては親も子も虐待の意識はゼロのまま、じわじわと子どもの心を侵していくのです。『優しい虐待』によって子どもを支配してしまう親のことを『毒親』と呼びます。

そして、多くの『毒親』は「良かれと思って」「子どものためを思って」この『優しい虐待』に手を染めてしまっているのです。

人間の親子関係と、飼い主・愛犬の関係はよく似ています。愛犬に対して『優しい虐待』をする『毒飼い主』になっていないか確認しましょう。

1.愛犬と片時も離れない

かわいい愛犬とはどんなときでも一緒にいたい。わんこを愛する飼い主さんであれば、そんな想いを一度は抱いたことがあるでしょう。

ですが愛犬と片時も離れず、べったりとしすぎるのは『優しい虐待』にもなりえます。いつでも子どもの近くで子どもに干渉しようとする親を『ヘリコプターペアレント』と呼びますが、このような飼い主さんはまさに『ヘリコプター飼い主』かもしれません。

分離不安の原因に

人間の子どもと違って、過干渉そのものが愛犬のストレスとなったりトラウマになることは少ないでしょう。ですが飼い主さんとの距離が近すぎると、愛犬は飼い主さんと離れることに激しいストレスを感じ、ひとりでお留守番ができなくなる「分離不安症」を発症する恐れがあります。

2.愛犬を甘やかしすぎる

愛犬を厳しくしつけようとするあまり、手を出してしまうのはまぎれもない虐待です。ですが反対に、愛犬を甘やかして何のしつけもしないのは『優しい虐待』に当たります。

わがままや肥満の原因に

基本的なしつけができていないと、そのわんこは「ワガママ」のレッテルを貼られて、人間と一緒に社会生活を営むことに支障が生じます。すると自然と行動範囲が制限されてしまいます。

また愛犬が求めるままにおやつを与えたり、人間の食べものをおすそ分けしていれば、肥満の原因となったり健康を害する恐れもあるでしょう。

3.過度なオシャレをさせる

愛犬はどんな姿をしていても可愛いもの。ですが「可愛い愛犬をもっと可愛く見せたい!」と願うのも飼い主さんの心理でしょう。被毛の長い犬種であれば、ヘアカット1つとってもさまざまなスタイルがありますし、中にはカラーリングまでしてくれるトリミングサロンもあります。

インスタ映えなどSNSでの反応を気にして、愛犬に無理なコスプレやポーズをとらせることもあるかもしれません。飼い主さんの理想を押し付けるだけの過度なオシャレは『優しい虐待』ではないでしょうか。

愛犬のストレスにならない範囲で

もちろんトリミングはわんこの健康管理・衛生管理の観点からも必要不可欠です。また洋服も体温管理の苦手な犬種にとっては重要なものでしょう。ですがそれ以上のオシャレは、はっきり言ってしまえば不要です。

トリミングの施術時間が長くなればストレスがかかりますし、まちがったカットスタイルはケガや皮膚疾患を招くリスクもあります。コスプレや写真撮影も、愛犬のストレスにならない範囲を心がけましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?当事者ですら意識がない『優しい虐待』。わたしたち飼い主ひとりひとりが意識を高め、『毒飼い主』にならないよう行動を見直さなければなりません。

(獣医師監修:平松育子)

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