今日から実践!家族の健康を守る「食費節約法」と「食費の目安」
「食費」は節約しやすい生活費のひとつですが、無理のある方法では長続きしません。家族がいる場合は、みんなの健康を維持するためにも適切で効果的な節約法を身につける必要があります。今回はアンケート結果をもとに、主婦が実践している節約方法、気になる成果や食費の目安についてまとめました。
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生活費を節約するなら「食費」から、と考える方は多いのではないでしょうか。食費は日常的に支払う費用ですが、各自の意思決定によっても大きく変動する側面を持ちます。実際に、ある程度までは心がけ次第でも節約が可能です。
節約しやすいポイントであるとはいえ、食事は生活の質にも関わるもの。適切な食費の節約法を知るべく、家族の健康と家計を預かる主婦のみなさんが日頃どんなことを意識しているのか、20~50代の既婚女性を対象にアンケートを実施しました。
■目次
1.「食費」は節約のメインターゲット
2.食費はいくら?家族の人数に応じて目標を設定しよう
3.節約上手はお買い物から!主婦が実践する食費の節約術
4.やっぱり「もやし」?節約に欠かせない食材
5.主婦が誓った食費節約の「掟」を守るべし!
まとめ
1.「食費」は節約のメインターゲット
生活費の中でも、大きな割合を占める「食費」。食事は価値観やライフスタイルと密接に関わっており、食費の扱いは家庭ごとに異なります。最低限で済ませたい人もいれば、食費を土台にして家計を考える人もいるほど。
何も意識しなければ食費は増えていく一方です。しかし別の見方をすれば、メリハリをつけて管理することで家計改善にも大いに役立つということでもあります。
■「食費は削ろうと思えば削れるし、お金をかけようと思えばかけることができるから」(30代・主婦)
このように身近な節約ポイントと捉える人も多い「食費」ですが、まずはどれくらいの主婦が食費の節約を意識しているのかアンケートで調査しました。
結果は一目瞭然。50人中48人が、日頃から食費を節約するように心がけています。
■「あまりカツカツではありませんが、無駄遣いをしないように常に心掛けている」(50代・主婦)
節約に対する意識は人それぞれ。緩みがちな気持ちを引き締める程度という人もいます。全体の傾向としては、食の満足感と節制の両立を求める主婦がほとんどでした。
■「子どもを産んでから生活費が上がってしまった。家計簿をつけ確認したところ、エンゲル係数が高くなってしまっていることに気づいたので」(30代・専業主婦)
■「もちろん、しています。中学生になった次男もよく食べるようになったし、5人家族のお腹を満たすだけの食費は、節約の意識をしないと際限無いです」(50代・主婦)
子どもがいる家庭なら、食事は成長に関わる重要なもの。食費を切り詰めようにも難しさがつきまといます。しかし他の養育費も必要となりますので、子どもたちのお腹を満たしながら家計を維持しようと奮闘する主婦は少なくないのです。
■「生活が厳しいから!でも、なんでもかんでも節約するわけではなくて、国産のものを食べる、旬のものを食べる、果物を食べるなどは考えています」(40代・会社員)
■「ずっと節約をしている。今、主婦をしているので、少しでも節約して家を買うための資金にしたい」(30代・パート)
■「貯金をしたいので、手っ取り早く食費の節約をしているつもりだが、なかなか貯金出来ない」(40代・主婦)
中には必要に迫られて食費削減に取り組んでいる人もいます。一方では、別な用途や貯金に充てるなど、節約に対して明確な目的意識を持っている人も多数いました。
2.食費はいくら?家族の人数に応じて目標を設定しよう
ほとんどの人が節約したいと考えている「食費」ですが、各家庭で実際に成果が出ているのかが気になるところ。節約した場合、1カ月の食費がどれくらいになったか聞きました。
【ふたり家族】
■「夫婦ふたりで2万円です。お弁当代も込みなので結構がんばったと思います」(30代・主婦)
■「食材の数を減らしたり、肉の量を減らしたり、惣菜やお菓子を減らしたりと工夫してふたりで2万以下を達成したことがあります。ただ、慢性的に空腹感が出るなど、やり過ぎたと感じて現在は節約前の状態にほぼ戻っています」(30代・主婦)
■「夫婦ふたり暮らしで節約しても5万円ちょっとかかる。これ以上節約すると夫から文句が出る」(50代・主婦)
夫婦ふたりで暮らしている場合、食費は節約して「2万円以内」となる家庭が多いことがわかりました。しかし、ライフスタイルによっては5万円台になることも。
【3~4人家族】
■「家族3人で2万円以下に抑えたことがあります。無駄買いをしなければ出来ます」(30代・主婦)
■「家族3人の食費になります。1週間の予算を7千円に決めて、買い物をして1カ月3万円くらいに節約することが出来ました」(50代・主婦)
■「我が家は3人家族ですが、食費がとても高いです。自分なりに節約を試みてはいますが、なかなか減らせません。5万円以下になると奇跡で、とても嬉しいです。国産のものや体に良い食材を選ぶのも高くなる理由だと思っています」(40代・主婦)
■「家族4人で2万円強になりました。親戚からもらえるものはもらい、外食を控えた結果です」(40代・パート)
■「家族4人で37,000円くらいでした。なかなか安くできないのでもう少しがんばりたいです」(30代・パート)
■「旦那・高校生息子・高校生娘の4人家族で、弁当が増えたので、5万円を切るのが難しくなってしまいました」(40代・主婦)
3~4人家族の多くは、夫婦とその子ども。3人家族では2~4万円台、4人家族では3~5万円台となっています。年齢によって成長期や弁当を作る都合などもあり、子どものいる家庭では食費も大きく変動します。
【5人家族】
■「成長期の息子が3人います。節約して4万円以下だと、かなり上手にやりくりしていることになります」(40代・主婦)
■「5人家族で子どもたちは、まだまだ食べ盛り。主人もよく食べるほうだし、お酒も飲むので節約したとしても残念ながら5万以上にはなります」(50代・主婦)
子どもが3人いる家庭で、食費を4万円以内に収めるのは至難。節約を意識していても5万円程度になるのは仕方がありません。
一般的に「人数 × 1万」円台というのが食費の目安といわれています。つまり3人家族なら3万円台、ということ。実際のアンケート結果を見ると、確かにその範囲で食費をやりくりしている家庭が多いことがわかりました。
しかし、夫婦ふたりではその目安を下回ることもあり、子どもがいる家庭では、年頃によって目安をオーバーすることも十分にありえます。家庭ごとの価値観や食の重要性も考えたうえで、無理のない目標を設定して継続していくことがポイントとなります。
3.節約上手はお買い物から!主婦が実践する食費の節約術
それでは、主婦のみなさんが実践している節約法について見ていきます。
※総回答数に対する割合
【安い食材を買う】
ひとり暮らしならまだしも、家族でたびたび外食をしていては、食費がとんでもないことになります。やはり自宅で料理することが食費削減の基本となりますが、まずは安い食材を入手することがポイントのようです。
■「1カ月の食費を決めているので、それを越えないように安い食材を買うようにしています」(20代・主婦)
■「市内で1番安いスーパーで買い物するようにして食費を節約してます」(30代・主婦)
■「〇〇市みたいな安い日にまとめ買いします。あとは食材によって、値段がこれ以上高い時は買わない、とか決めています」(20代・主婦)
■「まとめて買ったら、切るなどの処理をして冷凍しておく。傷みもないし調理時間も節約出来る」(40代・主婦)
安いスーパーを利用したり、セールの時にまとめ買いをしたりと、買い物は賢く済ませると効果的です。まとめ買いをしたら、使いやすいように小分けに。場合によっては冷凍で保存するというのもポイントです。
【献立で計画的に】
あらかじめ数日分の献立を作っておくことで、無駄な買い物や、料理の作りすぎを防止できます。
■「安い時にまとめて買って、その後は最低限のものだけ購入する。残さないくらいの量を作る事も大切」(40代・主婦)
■「3日~1週間くらいのメニューを先に決めて、まとめて買い物に行く。買い物の回数を少なくすると余分なものも買わずに済む」(40代・主婦)
■「その日の安い食材を使った常備菜を作ってストック。何度か繰り返すと、バリエーションの多い食事が食べられるくらい、ストックが出来ます」(50代・主婦)
食材を買う時から、どう使うかというイメージを持つことが大切です。数日先を見越していれば作りすぎることもありません。計画的に常備菜を作り置きすることで、節約しながらメニューを一品増やすことも出来ます。
【安い食材でボリュームアップ】
■「成長期の息子が3人いるので、食費がとんでもないです。食べる量もすごいので、かさ増しをするよう努力し、なるべく安い時にまとめ買いをします」(50代・主婦)
■「かさ増しは成長期の子どもを育てる時には必須(特に息子)。かさ増しの意味もあるが、食材によっては脂肪分や糖分の摂り過ぎ予防にもなるので便利」(40代・主婦)
食べ盛りの子どもがいる家庭では特に、食事のボリュームも考慮したいところ。「かさ増し」というと聞こえが悪くなってしまいますが、この場合の「かさ増し」は、安全・美味しさに気を遣いつつ、物足りなさを感じさせないための工夫となります。
4.やっぱり「もやし」?節約に欠かせない食材
「かさ増し」も食費の節約に有効であるからには、そういった食材も積極的に料理に取り入れていきたいものです。
■「もやしはかさましに使ったり、ナムルなどの副菜に使ったり出来る。一袋30円程度で購入できるので、量をたくさん用意できるから」(30代・主婦)
■「もやしは、すぐ食べないといけないので、保存が利きません。キャベツは、和洋中どれでも使うことが出来ます。またサラダにも出来ます。万能野菜だと思っています」(50代・主婦)
節約に欠かせない食材といえば「もやし」。料理のバリエーションも豊かで、炒め物などのボリュームアップにも貢献します。そして何より、安さが売りです。
もやしに勝るとも劣らない「キャベツ」も取り入れたい食材のひとつです。千切りキャベツや炒め物、ロールキャベツなど、食卓に並ぶ機会が多い野菜で節約できているとなれば嬉しいものです。
■「タマネギ、ジャガイモが家にあれば、なんとか食事作りができる。小麦粉も大量に買っておけば、おやつもなんでも作れて安くつく」(40代・個人事業主)
安い食材を使うだけが節約ではありません。「玉ねぎ」や「じゃがいも」は使いやすくて日持ちする食材なので、多くの家庭で常備されています。「小麦粉」を常備しておき、安くて安心な手作りピザをおやつに作るという人もいました。保存が利く食料を準備しておくことで、新たに買い物をすることなく料理が出来ます。
■「鶏肉が役に立ちます。子どもがいるのでお肉は欠かせません。牛肉は高いので鶏肉か豚肉でなんとか過ごしてます」(30代・個人事業主)
■「豚小間肉は、安い時にまとめ買いして1回分ごとに分けて冷凍しておくととても便利」(30代・主婦)
肉に関しては、比較的安い「鶏肉」を頻繁に使うという声がありました。節約と健康管理をかねて、ヘルシーな胸肉・ささみなどを使うのもありです。「豚肉」は特売のタイミングでまとめ買い・冷凍保存をしている主婦が多いようです。
5.主婦が誓った食費節約の「掟」を守るべし!
回答からもうかがえる通り、主婦のみなさんは家族の体を気遣いながら食費の節約に励んでいます。最後に、主婦たちが食費節約のために定めている、自分なりのルールを聞いてみました。
※総回答数に対する割合
【食材を大切に】
■「よく買いすぎて腐らせることがあったので、とてももったいないと反省しました。最近は買いすぎないようにして、冷蔵庫の中を把握してうまく使い回すようにしています」(40代・主婦)
■「食材を余らせてしまうのはもったいないので、使い切るまで何かにアレンジしています」(20代・会社員)
食材を無駄なく使うことが、節約の第一歩。買い物の前に献立を考えるのも効果的ですが、冷蔵庫にあるもので料理を作り上げてしまうのも主婦のなせる業。食材を買う時から食べ切るまで、しっかり管理する必要があります。
【最低限かつ効果的な買い物】
■「週に1回しか買い物に行かないのが目標!行くと絶対に必要ないものを買ってしまうから」(30代・主婦)
■「土日にまとめ買いをし、平日は本当に必要なものが生じた時以外はスーパーには行かない」(30代・主婦)
■「安い日になるべくまとめて買うようにしています。必要ないものは手にしないように。ついつい買いすぎそうになりますが、買う前にかごの中をもう一度チェックして買うかどうか決めています」(40代・主婦)
■「特売日にまとめて購入して、冷凍保存や作り置きを実践すること」(20代・主婦)
買い物に行く回数が増えると、いらないものまで買ってしまう機会も多くなります。買い物は回数・内容ともに最低限にとどめ、数日分の食材をまとめて買うのがポイント。スーパーの特売情報は要チェックです。
【誘惑や気の緩みに注意!】
■「豪華な食事でなくても、品数は豊富に揃えるように心がけています。週末は疲れて惣菜に手を伸ばしていたところを、ストック食材を作り置きしておくことで防ぐようにしています」(30代・主婦)
■「ついつい子どもと一緒にお菓子を毎日のように食べてしまうので、回数と量を減らして節約を心がけています」(30代・主婦)
■「家族の健康のためにも日常の食生活の質は下げたくないので、お菓子やお酒などを控えるのが1番いいと思っている」(40代・個人事業主)
忙しい毎日を送っていると、節約のことを忘れそうになる瞬間がやって来ます。嗜好品の誘惑も耐えがたいもの。時として手抜きも必要ですし、外食や贅沢をしてリフレッシュすることはモチベーション維持にもつながります。
ただし、緩んだ気持ちを締めなおすことが出来なければ努力も水の泡になってしまうので、注意が必要です。
まとめ
現代社会において「食費」は必要不可欠なものですが、ライフスタイルによって家庭ごとの差が出やすい生活費のひとつでもあります。多くの主婦が家族の体と家計を考えながら、食費の節約を試みていました。具体的には、無駄が出ないようにメニューを考え、食材はお得にまとめ買いするのがポイント。
食費は「人数 × 1万」円台を目安に、自分の家庭に合った方法で節約していくことが成功へつながります。食事は健康や子どもの成長にも影響しますので、まずは無理のない範囲から節約をスタートすることをおすすめします。
アンケート実施日:2017年3月17日
対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、個人事業主、パートアルバイトの方
アンケート総数:50
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