ホワイトデーの「3倍返し」なんて都市伝説。イマドキの予算は?

バレンタインデーが終わるや否や、デパートやショッピングモール、スーパーには「ホワイトデー」の文字が。この季節になると「いったいどれくらいの金額の」「どんな品物を」渡せばいいのか…?と頭を悩ませる男性も多いのではないでしょうか。そこで今回はホワイトデーのお返しに関する世の中の傾向をリサーチしてみました。

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バレンタインデーが終わるや否や、デパートやショッピングモール、スーパーには「ホワイトデー」の文字が。この季節になると「いったいどれくらいの金額の」「どんな品物を」わたせばいいのか…?と頭を悩ませる男性も多いのではないでしょうか。

そこで今回はホワイトデーのお返しに関する世の中の傾向をリサーチしてみました。

今年のバレンタインは異例だった!

実は、今年のバレンタインはコロナ禍の影響で、例年とは大きく様変わりしていました。

未婚男女に関するマーケティング研究機関「恋愛婚活ラボ」が今年1月に実施したバレンタインデーに関するアンケート調査によると、「今年は義理チョコをわたさない」と答えた女性が全体の半分超、「昨年と比較して、義理チョコをわたす人が減る」と答えた人が7割近くにまでのぼったのです。

確かに今年は在宅ワークの機会も増えたので、バレンタインデーに顔を合わせる男性が少なくなった、という人も多いはず。バレンタインデーに会わないのにわざわざわたすのもなぁ…という気持ちもよくわかります。

ちなみに「義理チョコにかける金額」の相場は、例年と変わらず「3,000円以内」と答えた人が9割以上。そしてなんと、「本命チョコにかける金額」も「3,000円以内」と答えた女性が6割近くに増えていたのです。

そもそもなんで「3倍返し」なの?

今年のバレンタインデー事情がわかったところで、ホワイトデーに話を移しましょう。

ホワイトデーのお返しといえば、なぜか「3倍返し」が定説となっていますが、その理由はいったいなぜ? そう思った人も少なくないはずです。

実は「3倍返し」の理由は諸説あり、そのどれもがエビデンスが不確かなものばかり。いわく、バブル時代の名残であるとか、先にわたすのか後にわたすのかの差であるとか。中には男女の違い、という説まで…。これはちょっと前時代的ですよね。

実際のホワイトデーのお返しはいくらぐらい?

3倍返しに確固たる理由がない、とわかってもホッと胸をなでおろすわけにはいきません。では、いったいどれくらいのお返しをするのが妥当なのか…? 今度はそこで頭を悩ませる男性も多いはず。

果たして世の男性陣は、いったいどれくらいのお返しをしているのか…気になる人も多いでしょう。

キャンディメーカーの「チュッパチャプス」が2020年1月に行ったアンケートによると、ホワイトデーにかける金額の平均は、本命のパートナーには3,830円。友達には1,248円、仕事仲間には1,150円、家族には1,553円という結果に。

バレンタインデーに女性陣がかける金額の多数派が3,000円以内であることを考えると、世の男性はおよそ「3倍返し」なんてしていない、ということがよくわかりますね。

実は女性はお返しを期待していない?

ここでもうひとつ、面白いデータをご紹介しましょう。

女性向けのメディア「Spicomi」を運営するUOCCが働く女性300人を対象に2月に実施したアンケートによると、「職場の男性からのお返しは期待しますか?」という問いに対して、半数にのぼる52.4%の女性が「期待しない」と回答しているそうなんです。

つまり、女性陣がチョコレートをわたすのは、純粋なる「日ごろの感謝の気持ち」もしくは「バレンタインデーとはそういうものである」という惰性(言い方は悪いですが…)からくるものであり、決して「お返しが欲しい」というよこしまな気持ちではない、と考えていいかもしれません。

となると、「ホワイトデーのお返しは3倍」の由来は、バブル時代の名残である…という説が最も有力な気がしてきた筆者です。

バブル時代といえば筆者はまだ小学〜中学生。その恩恵にはあずかっていませんが、近所の大学生や社会人のお姉さん、テレビの向こうの女性が「ホワイトデーにシャネルの口紅をもらった」「ホワイトデーはブランドのハンカチでがっかりした」などと話していたことは鮮明に覚えています。

今やそんな高価なものをわたしてしまうと、「何かよからぬことを考えているのでは?」なんて勘ぐられてしまうのが関の山。高いお返しをした方がいいなんて時代はとっくに過去のもの。

時は令和、律儀に3倍返しをするよりも「ホワイトデーなんて忘れてた」くらいのドライな対応の方がよっぽど時代に合っているのかもしれません。

まとめ

筆者の周りでも年々「バレンタインデーやホワイトデーなんて面倒くさい」という人が増えてきたような気がします。とはいえ、もらったからには返さなければ…と考えるのはもっともなこと。

金額や「お返し」という義務感にとらわれず、女性がバレンタインデーにチョコレートを渡すのと同じ感覚で、お世話になった人に「いつもありがとう」という気持ちを贈る…それでいいのではないでしょうか?

参考資料

」恋愛婚活ラボ

」チュッパチャプス

」Spicomi/株式会社UOCC

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