ツライ…手洗いや消毒でカサカサ!親子で取り組むハンドケア
毎日の手洗いと消毒は健康を守るために大切なことですが、手のカサカサが気になっているという人は多いのではないでしょうか。今回は、皮膚の専門医にお話を聞き、日々の手洗いと消毒生活から手荒れを守るためのハンドケアについてお伝えします。
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幼稚園や保育園、小学校に到着したらまずは手洗いと消毒。休みの日におでかけしても、施設やお店に入れば消毒。自宅に帰っても手洗いと消毒…。もちろん今の生活の中では大切なことで、健康を守るためにも必要なことですが、手のカサカサが気になっているという人は多いのではないでしょうか。
子どもは大人に比べて肌の水分量が多いため、見た目の症状に出ていない場合もありますが、ダメージを受けていることに変わりありません。
今回は、皮膚の専門医であるメディアージュクリニック福岡院の大島玄院長にお話を聞き、日々の手洗いと消毒生活から手荒れを守るためのハンドケアについてお伝えします。
手洗いやアルコール消毒が乾燥の原因になるのはなぜ?
皮膚にはバリア機能というものがあります。バリア機能とは、肌の表面にある角質層が外部刺激から肌を守ったり、身体の内側に蓄えている水分が逃げないようにする役割のことです。
本来誰もが持っている機能ですが、手洗いや消毒をしすぎることによって、そのバリア機能が壊れてしまいます。バリア機能が壊れると、乾燥したり手荒れが起こったりと表面的に症状が現れるのです。
正しいハンドケア方法とは?
バリア機能を守るためにも、家事・炊事の合間にこまめにハンドクリームを使ったり、寝る前にハンドパックをしたりするなど、まずは保湿が大切です。
また、状態が悪化する前の予防がとても大切で、家事・炊事の時は手袋をしたり、手荒れで痛くなりそうなところには、事前に保護するための絆創膏などを貼っておくのも効果的です。
■ハンドクリームの量と塗り方
ハンドクリームはチューブタイプのものであれば、人差し指の先から第二関節までの量を出し、両手に伸ばします。ティッシュペーパーがくっついて落ちない程度の厚さに塗ってください。
また、ハンドクリームを使う前に、手を温めたり、化粧水などで保湿をするとより効果が期待できます。ただし、赤みや痒みなどの明らかな湿疹症状がある場合は、早めに皮膚科を受診してきちんと治療をすることが大切です。
子どものハンドケアの仕上げは指の間や爪まわり
大人の手荒れ対策とともに行ってほしいのが子どものハンドケア。子どもの肌はもともと水分量が多いので、大人よりは乾燥しにくいと考えられますが、子どもも日々の生活で手にダメージを受けています。
子どもも手洗いや水仕事をした後には、必ずハンドクリームを塗って、保湿を心がけてください。子どもが自分で塗った時には塗り残しの可能性の高い、指の間や爪まわりを中心に仕上げをしてあげてください。ささくれ予防にもなります。
どのようなハンドクリームやケア剤がいいの?
市販のものだと、「ヘパリン類似物質」が含まれたクリームがおすすめです。「ヘパリン類似物質」とは、皮膚科でよく保湿剤として処方される「ヒルドイド」の主成分で、肌内部の水分を保持するのと同時に、バリア機能を正常化し、皮膚の表面から水分が蒸発するのを防ぐ作用があります。市販でもヘパリン類似物質が含まれている軟膏やクリームも販売されていますので、ぜひ試してみてください。
なんでも口に入れてしまう小さなお子さんがいるご家庭では、赤ちゃん向けの保湿クリームを使うのもおすすめです。
いかがでしたか? 感染予防の手洗いと消毒の生活はこれからも続きます。手荒れトラブル回避のために、ぜひ親子でしっかりとケアしてくださいね。
【記事監修】
メディアージュクリニック福岡院
大島玄 院長
<文・写真:ライター 秋葉優美>
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