
冬から春まで咲く!プリムラ・ポリアンサの育て方のポイント
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プリムラ・ポリアンサは、寂しくなりがちな冬の花壇に最適なカラフルな花! ホームセンターや園芸店などでもたくさん流通し、入手も容易です。しかも、ビギナーでも面倒を見るのは簡単。ぜひ育ててみて。
花壇のイメージに合わせて花色が選べるプリムラ・ポリアンサ
プリムラ・ポリアンサの花色は、文字通り多彩! 暖色系なら、赤、ピンク。すっきり寒色系は青、紫など。元気なビタミンカラーのオレンジに黄色、シックなレンガ色や赤紫などまで。お好みの花色を楽しんで。
【プリムラ・ポリアンサとは】
プリムラ・ポリアンサ(サクラソウ科)は、草丈15~20㎝とコンパクト。横幅も15~20cm程度に収まるので、花壇のちょっとした隙間にも植えられ、寄せ植え材料としてもよく用いられる、人気の草花です。
プリムラ・ポリアンサの花期は、晩秋の11月から翌年春の4月頃までと長期間。花の少なくなる秋から冬にかけてのガーデンに欠かせません。
さまざまな花色とともに、一重咲きに八重咲き、フリル状の花びらや、バラのようなゴージャスなタイプまで、プリムラ・ポリアンサの花姿は多種多様。さらに花径は3㎝ほどの小輪、10㎝にもなる大輪と、お好みによって選べます。
プリムラ・ポリアンサは、夏の暑さに弱いのが特徴です。本来、多年草ですが、よく一年草扱いされるのは夏に枯れることが多いため。上手に夏を乗り越えられるかどうかが、栽培のポイントです。
【プリムラ・ポリアンサの栽培場所】
プリムラ・ポリアンサは日当たりを好む植物です。花壇に植えるときは、よく日の当たる場所を選んでください。プランターや鉢に植える場合は、日中よく日の当たる所に置くのがポイントです。
日当たりが悪い場所で育てると、せっかく花が咲いても、ヒョロヒョロに茎が伸びる、花色が悪くなるなど、姿が乱れますから要注意。
日当たりがよく、寒風に当たらない場所であれば、冬の戸外で育てることができます。建物の南側など、日当たりもよく風除けもできるところがベストです。
霜が当たったり、土が凍ったりすると株が傷むので、軒下で育てる・株元にマルチングするなど、防寒対策を施しましょう。
また、庭に地植えするときは、夏は日陰を作ってくれる落葉樹の株元に。強い日差しを避けられ、夏越しが容易になります。
【プリムラ・ポリアンサの水やりと肥料】
プリムラ・ポリアンサは、乾燥が苦手です。特に鉢植えのポリムラ・ポリアンサは水切れを起こさないよう、土の状態のチェックを欠かさないで。
鉢土が白く乾いたら、鉢底穴から水がしたたり落ちるくらい、たっぷりと水を与えてください。ただし、過湿は厳禁です。鉢土がまだ湿っているのに水を与えてしまうと、根腐れを引き起こしてしまいます。
庭植えの場合には、雨水による水分で充分です。よほど乾燥した日が続かない限り、特別な水やりをしなくてもよいでしょう。
またプリムラ・ポリアンサは、肥料切れになると株が弱ります。真夏の8月を除き、長期間の施肥が必要です。
植え付け時には、緩効性肥料を土に混ぜ込みます。開花前の10月には緩効性肥料を。11~4月の花期には、花をたくさん咲かせるため、栄養補給に規定量の液体肥料を忘れずに。5~7月、9~10月には、規定より薄めにした液体肥料を与えます。
【プリムラ・ポリアンサの開花中の手入れ】
ポリムラ・ポリアンサの花期は11~4月と長く、その間にたくさんの花を咲かせるためには、手入れが欠かせません。
まずは、ツボミがどんどんつきますから、ツボミをしっかり日に当たらせること。鉢植えのプリムラ・ポリアンサは、充分に日光浴ができる場所に移動させます。
花が次々と咲くようになれば、花がら摘みを欠かさずに。枯れた花がらを放置しておくと、タネを実らせてしまい、次の花が咲きにくくなります。灰色カビ病の原因にもなるので、こまめに行うことが肝心です。
房咲きのタイプは、房の半分以上の花が終わったら、花茎ごと株元からカットすれば、次の開花が進みます。同様に、枯れ込んだ葉も株元からかき取ってしまいましょう。
また、プリムラ・ポリアンサの開花中は水切れに要注意。水切れすると葉がしおれ、いかにも生気のない様子になるので、すぐにわかります。鉢底穴から水がしたたり落ちるまで、しっかりと水を与えて。
開花中のプリムラ・ポリアンサに水やりするときは、花や葉に水がかからないよう、葉を静かに持ち上げ、株元だけに水を与えるのがコツです。
花に水がかかると花びらがダメージを負ってしまい、灰色カビ病にかかる場合もあります。花と同様に、葉の間や株の中心に、水がたまったままにならないようチェックしてください。
【翌年もプリムラ・ポリアンサを咲かせるコツ】
プリムラ・ポリアンサは半耐寒性多年草ですが、高温多湿が苦手なため、夏越しが難しいことから一年草扱いされることがあります。しかし夏越しが成功すれば、翌年もプリムラ・ポリアンサを咲かせることができるので、ぜひ挑戦してみて。
何より大切なのは、栽培場所です。プリムラ・ポリアンサは本来、日当たりを喜ぶ性質ですが、真夏の強い日差しによって干からびてしまうことが多々。夏は強い日差しを遮ってくれる落葉樹の下や、塀や建物の影などで西日が防げる場所で育てましょう。
多湿対策には、雨を避けられる場所を選んで。特に梅雨時は、根腐れになって枯れるケースが見られます。地植えのプリムラ・ポリアンサの場合、夏場はどちらかというと乾燥気味くらいでちょうどよいようです。
無事、夏越しができたなら、秋以降には日向に。落葉樹の株元ならば、ちょうど落葉シーズンで日当たりが確保できて最適です。
【おわりに】
プリムラ・ポリアンサは、庭に地植えはもとより、ベランダガーデンでも楽しむことができます。
ぜひお好みの花色・花姿の品種を育ててみてくださいね。
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