BOOK　ジーン・ウェブスター著　「あしながおじさん」　大人になってから読むとまた違った発見があるかも

全編手紙で構成　新装されたかわいい表紙にも注目をあしながおじさん　ジーン・ウェブスター著　岩本正...

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全編手紙で構成　新装されたかわいい表紙にも注目を

あしながおじさん　ジーン・ウェブスター著　岩本正恵訳／新潮文庫／572円

　「あしながおじさん」って、「子どもの頃に読んだ記憶ががある！」という人も多いのではないでしょうか。もちろん、私もその一人。でも、「大人になってから読み返すと、新たな発見や子どもの頃とは違った感情が生まれて、色々な意味で衝撃を受けます」と、推薦してくれた坂上さん。

　小説は全編、孤児院で育つジュディと、彼女のために名を名のらずに奨学金を出してくれる紳士との手紙のやり取りで綴られていますが、「小説で全編手紙の形式というのは、実はめずらしいんです。子ども向けと思いきや、よく読むと淡い恋愛の話なんですよね（笑）。主人公に翻弄されるおじさんがキュートです」（坂上さん）。　

　2017年、60年ぶりに新訳・新装されたかわいい表紙は、著者のジーン・ウェブスターが書き下ろしたもの。そんな表紙と合わせて新年に改めて読めば、HAPPYな気分に浸れそう。「続・あしながおじさん」もあるので、気になった人はそちらも一緒にどうぞ。