
冬のガス代が高い!原因は?節約術はコレを実践すべし!
毎年、冬はガス代の高さに頭を悩まされていませんか?夏はそこまで気にならないのに、なぜ冬場はガス代が異常に高くなるのか、原因と対策についてご紹介します。また、世帯人数別に冬と夏のガス代も比較してみました。ガス代が安い季節と比較して、冬の場合はどのくらいガス代が上がるのか見てみましょう。
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毎年冬は、高額なガス代に悩まされていませんか?
実は、冬のガス料金は夏と比較すると2倍近く高額になると言われています。
では、なぜ冬場は他の季節よりもガス代が高いのでしょうか。
単純にガスを使用する機会が多いから?
冬だけ料金が値上がりしているから?
そんな疑問を解決するために、今回は冬のガス代が高くなる理由をまとめました。
また、世帯人数別に夏と冬にどれくらいのガス代がかかるのかも掲載しています。
記事の後半ではガス代を節約する方法についてもまとめているので、節約もしたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
冬のガス代平均はいくら?
高くついてしまいがちな冬場のガス料金ですが、平均はおいくらなのでしょうか。
以下に、冬場のガス料金の平均金額をまとめています。
※ガスは2種類あるため、「都市ガス」と「プロパンガス」でそれぞれガス代を出しています。
ご自身のガス代と比較していかがでしょうか。
使用量が平均と同じくらいなのにガス代が異常に高いという場合には、利用中のガス会社の料金プランが相場よりも高い可能性があります。
世帯人数別に冬と夏のガス代を比較してみよう
世帯人数別に見てみましょう。
ガス代の計算に必要な「基本料金」と「従量単価」は下記のとおりです。
※東京ガスHP記載の東京地区料金表(一般契約料金:B表)・石油情報センター発表のデータより引用
「一人暮らしだけどもっと使っている」
「四人家族だけど、こんなに使用量多くない!」
そのような方は、検針票に記載されているガス使用量を当てはめて確認してみてください。
一人暮らしの冬と夏の平均ガス代
単身世帯の場合、冬と夏のガス代を比較すると、都市ガスが約1.7倍、プロパンガスが約1.6倍ほど冬のガス代のほうが高いことが分かります。
二人暮らしの冬と夏の平均ガス代
二人暮らしの場合、互いの生活リズムが異なると、ガスの使用量も増えてしまう傾向があります。
二人暮らしの冬のガス代は、夏と比較すると都市ガスが約1.4倍、プロパンガスは約1.35倍です。
三人家族の冬と夏の平均ガス代
世帯数としては日本の平均である三人世帯。
冬のガス代は、都市ガス・プロパンガスともに約1.4倍ほど夏より高いという結果になりました。
四人家族の冬と夏の平均ガス代
ご夫婦+お子様二人の場合や、ご夫婦+ご両親と暮らしている場合など、四人世帯も多く見られる家族形態かと思います。
冬と夏のガス代を比較すると、冬のガス代のほうが、都市ガスの場合で約1.45倍、プロパンガスの場合で約1.41倍高くなります。
五人家族の冬と夏の平均ガス代
世帯人数が五人以上になると、四人世帯と比べて使用量はさほど大きくは変わりません。
冬のガス代は、夏のガス代と比較すると、都市ガスの場合で約1.5倍、プロパンガスの場合には約1.4倍になります。
冬のガス代が高い原因はなに?
先程のデータから分かるように、冬のガス代は夏のガス代と比較して、1.5~1.8倍ほど高額になる傾向にあります。
そもそも冬の間だけこんなにもガス代が高くなってしまうのはなぜなのでしょうか。
原因は、大きく2つあります。
ガス代が高い理由1:水温が低い
水をお湯に変えるためには、ガスの熱エネルギーが必要です。
このとき、水温が低ければ低いだけ、温かくするために必要なエネルギーが多くなります。
例えば、同じ40度のお湯を使用したい場合でも、10℃の水を40℃にするのと、20℃の水を40℃にするのでは、必要なエネルギー量が違ってきます。
以下で、東京の年間の水道水の温度をみてみましょう。
冬の水温は夏場の水温の半分以下です。
その分水を温めるのに必要なエネルギーも多くなります。
結果として、同じだけの水量を使った場合でも、夏より冬のほうがガス代が高くなるのです。
ガス代が高い理由2:浴槽にお湯を張る機会が増える
2つ目の冬のガス代が高くなる原因は、湯船に浸かる機会が増えることにあります。
お風呂のお湯を沸かすと給湯器の稼働時間が増えるため、ガスの使用量が増します。
そして、その分だけガス代が高くなります。
なお、季節に関係なく浴槽に浸かるご家庭でガス代が高くなる場合は、前述のように、水温の低下によるガスの使用量の増加が原因と考えて良いでしょう。
では、冬のときだけ浴槽に浸かる層はどれくらいいるのでしょうか。
グラフの通り、冬になると浴槽に入る人たちは全体の24%ほどです。
日頃シャワーだけで済ませている場合、普段のシャワー代に併せて浴槽のお湯代がかかるので、ガス代は一気に跳ね上がります。
また、浴槽に浸かる場合、最もガス代が高くなるのは、「毎日お湯を取り換えて新しいお湯を張ること」です。
1〜3月は光熱費が最も高い
総務省統計局の調査によると、1~3月は、ガス代に限らず電気代・灯油代などの光熱費がかさむ傾向があります。
部屋を暖めるために暖房器具を併用する家庭が多く、特に電気代が多くかかるようです。
冬の高いガス代を節約する方法は?
冬のガス代が高い原因はお分かり頂けたでしょうか。
では以下では、どのようにしてそのガス代を抑えることができるか、節約方法を考えてみましょう。
ガス代節約術1:今よりも安いガス会社へ切り替える
都市ガス・プロパンガスはいずれも会社を自由に切り替えることができます。
「コツコツ節約するのは苦手だな……」という方には、ガス会社の切り替えがおすすめです。
ライフスタイルを変えずに大幅なガス代の節約が見込めます。
現在の料金プランや使用量にもよりますが、都市ガスの場合は、3〜5%、プロパンガスの場合は20~50%ほどのガス代の節約を期待できます。
ガス会社を切り替えるための手続きはガスの種類ごとに異なります。
■都市ガスの場合
都市ガスは、2017年4月1日より契約会社を自由に選べるようになりました。
都市ガスの場合、検針票に記載されている「お客様番号」と「供給地点番号」があれば、立ち会いなどは一切なしで切り替える事ができます。
■プロパンガスの場合
実は、プロパンガスは都市ガスの自由化以前から契約会社を自由に選ぶことができました。
しかし、その事実は広く認知されているとはいえません。
はじめに契約したプロパンガス会社とずっと契約を続けている方も多いです。
プロパンガスは「自由料金制」という料金制度を採用しています。
これは、プロパンガス会社がガスの売値を自由に決められるという制度です。
残念ながら、「自由料金制」であることを悪用し、相場の倍の価格でプロパンガスを販売するガス会社も珍しくありません。
そのため、同じプロパンガスを同じ量だけ利用していても、ガス代は倍近く違うということが度々起こります。
プロパンガス業界はこのように会社ごとに料金が大幅に異なります。
ガス会社を変えることによる節約効果は非常に大きいといえるでしょう。
プロパンガス会社を変えることで平均的には10%~20%のガス代を削減できますが、使用量の多い家庭だと月々5,000~10,000円ほどのガス代節約が可能です。
プロパンガスの会社の切り替えを行う際には、地域のガス会社の料金プランを複数比較した上で契約する会社を選びましょう。
ガス代節約術2:給湯器の設定温度を下げる
10℃の水温を38℃に上げる場合と、42℃に上げる場合では、かかるガス代が変わります。
例えばお風呂にお湯を張った場合、どのくらい違いがあるか計算をしてみましょう。
■10℃→38℃のお湯にする
【都市ガスの場合】
水200L×(38℃-10℃)÷(10,000Kcal×熱効率80%)×都市ガス180円=約109円
【プロパンガスの場合】
水200L×(38℃-10℃)÷(24,000Kcal×熱効率80%)×LPガス560円=約142円
■10℃→42℃のお湯にする
【都市ガスの場合】
水200L×(42℃-10℃)÷(10,000Kcal×熱効率80%)×都市ガス180円=約121円
【プロパンガスの場合】
水200L×(42℃-10℃)÷(24,000Kcal×熱効率80%)×LPガス560円=約157円
温度が4℃違うだけで、都市ガスは12円、プロパンガスは15円の差が出ます。
これが毎日、毎月、毎年……となると、かかる金額も大きくなりますよね。
お湯は可能な限り低めの温度で使うのがガス代節約のコツです。
ガス代節約術3:浴槽に張るお湯のかさ増しをする
水をお湯に変える分だけガス代はかかります。
そのため、使用する水を少なくするだけでもガス代の節約に繋がります。
浴槽にお湯を張る際には、できるだけ量が少なくすむように工夫しましょう。
例えば、お風呂にペットボトルなどを入れてかさ増しするのがおすすめです。
水を入れたペットボトル1Lを5本用意して浴槽に入れると、どれくらいの節約効果になるでしょうか。
【都市ガスの場合】
水195L×(42℃-10℃)÷(10,000Kcal×熱効率80%)×都市ガス180円=約118円
【プロパンガスの場合】
水195L×(42℃-10℃)÷(24,000Kcal×熱効率80%)×LPガス560円=約153円
浴槽に張るお湯を5L減らすと、都市ガスは3円、プロパンガスは4円安くなります。
初回のみペットボトルに水を入れておけば、次からはずっと使えるので、お手軽に節約ができますよね。
ガス代節約術4:暖房器具とサーキュレーターを併用する
通常、温かい空気は上にいき、冷たい空気は下に降りてきます。
「ありとあらゆる暖房器具を使っているのに、いつまで経っても部屋が温まらない」
そう感じるのは、天井に温かい空気が流れているからかもしれません。
そんなときはサーキュレーターを用意して、空気を循環してあげましょう。
サーキュレーターが無い場合は扇風機を使っても大丈夫です。
まとめ:ガス代が高すぎるときはガス会社を切り替えよう
冬は夏と比較して1.5~1.8倍ほどガス代が高くなります。
ガス代の高額になりがちな冬こそ、ガスの使用量を節約して家計への負担を減らしましょう。
なお、より効率的にガス代の削減を行いたい場合には、ガス会社の切り替えを行いましょう。
ガスの使用量がそのままでも、都市ガスの場合3〜5%、プロパンガスの場合20~50%ほどのガス代節約が期待できます。
プロパンガス会社を切り替えた方の中には、年間8万円以上のガス代節約に成功した方もいます。
簡単に今すぐ光熱費を減らしたい方は、一度のガス会社の料金プランだけでも確認してみる価値がありますよ。
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