子どものコミュニケーション力を高めたいなら親が身につけるべき3つのこと

子どものコミュニケーション力を高めたいなら、まずは自分自身を振り返ってみて。子どもはママや周囲の影響を大いに受けているはず。そこでまず変わるべきはママ。あなたに身につけるべき3つのことをお伝えします。

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出典:あんふぁんWeb

すっかり秋が深まり、肌寒くなってきました。

今年の秋はお天気も不安定な感じがします。やはり地球環境が変わってきているせいでしょうか? ショッピングバッグを持ち歩くだけでなく、地球のために何ができるか、ひとりひとりが自分事として考えていく必要に迫られていると思います。

自分自身のコミュニケーション力を振り返る

10月は、「コミュニケーション力を高め、自分の気持ちを言葉にできる子にするための声かけ、接し方」についてお伝えします。

これはまず、お子さんにどう声をかけるかの前に、普段ママ自身が「パパやまわりの人とどういうコミュニケーションをとっているか」ということを振り返ってもらうのがよいかと思います。

お子さんが何か言うのを聞いて、「私にそっくり!」と思った経験はありませんか? あまりうれしくない口ぐせや口調に限って似ていて、「やだー!」とビックリ焦ったこともあるかもしれませんね。

つまり、当たり前のことですが、お子さんはママがパパやまわりの人にどんな口調でどんなことを言っているのか、よく聞いているのです。毎日一緒にいる時間が一番長いのがママなら、ママの言葉や口調がうつるのは当然ですよね。

幼稚園や学校に通い始めると、今度は友達といる時間が長くなるので、また新しい言葉を覚えて使い始める(特に汚い言葉…笑)という状況を見ても、コミュニケーションも大いにまわりの影響を受けているということです。

コーチングは人間関係にも子育てにも◎

出典:あんふぁんWeb

つまり、ママが教えようとしていなくても、無意識に教えてしまっているという状態です。ですから、お子さんのコミュニケーション力を高めたければ、お子さんに対してだけでなく誰に対しても同じように、ママ自身のコミュニケーション力を上げていくことが望ましいでしょう。

それにはコーチングを学んでいただくのがおすすめです! そしてコーチングコミュニケーションは、相手が大人であろうと子どもであろうと関係なく同じように使えます。学んで使うことで人間関係もよくなり、子育てにも役立つと一石何鳥にもなります。

「聴く」「質問」「Iメッセージ」が3大ポイント

…と、これで終わるわけにはいきませんので、ポイントを3つお伝えします。

1つ目は聴き方です。話を聴くときに、否定せず、ジャッジせず、そのまま受け止める聴き方をすること。つまり、話を最後まで聴いて、「そうなのね」「そう考えているのね」「そう思うのね」と「受け止めたよ」という意味の返事をすることです。そのあとで「私はこう思う(考える)の」と自分の意見や考えを言うようにしましょう。

2つ目は質問の使い方です。答えがイエスかノーかで答えられるクローズドクエスチョンよりも、5W1Hを使ったオープンクエスチョンの方が、相手から答えや考えを引き出すことができます。

親はどうしても子どもに対して上から目線になり、子どもの意見や気持ちを聴くという姿勢がおろそかになりがちです。

まず立ち位置を対等にして、自分の意見や考えを言う前に、「あなたはどう思うの?」「あなたは今どんな気持ちなの?」と聞いてみましょう。または、「~しなさい!」と指示命令するのではなく、「どうしたらできると思う?」「いつならできる?」(注:「いつになったらできるの!」と強い口調で言うのとは違います)と、できることを前提とした質問をすることです。

指示命令の代わりに質問をすることで、自分で考え自分で答えを出して行動していけるように促します。

3つ目はIメッセージです。あなたを主語にしたYouメッセージよりも、私を主語にしたIメッセージを意識して増やしていくことです。

「~しなさい!」という指示命令はYouメッセージで、これをIメッセージで伝えようとすると「私はあなたに~してほしい(と思っている)」とお願いになります。また、「あなたが悪い」というYouメッセージは、決めつけた言い方ですが、「私はあなたが悪いと思うよ」というIメッセージは私の意見として伝えています。

これは、あくまでひとりの意見なので、そうは思わない人もいるというゆるみを持たせた言い方となり、この方が受け取る側も冷静に受け取りやすくもなります。日本人はどちらかというと相手優先になりがちで、自分の意見や気持ちを伝えるのが苦手な人が多いです。

Iメッセージを増やすことは、「私は…」と自分の意見、気持ちを考えて伝えることを増やすことになります。

それによって自分で自分の気持ちや本心に気づいたり、自分軸ができるといった効果もあるでしょう。

以上、3つのポイントを説明してきましたが、いかがでしょうか? 「聴く」と「質問」と「Iメッセージ」の3つをママが家族やまわりの人にしていれば、お子さんのコミュニケーション力や自分の考えや気持ちを言葉にする力も上がってくると思いませんか?

「子どもは親の言葉をよく聞いている」を実感

ちなみに私がコーチングを学び始めたのは息子が小学校6年生、思春期の頃からでした。

それ以降、中学高校の時は私が息子に質問すると「今コーチングしようとしているでしょ。答えないからね」と反抗的でしたが、12年後の就職をする際には、面接でコーチングの内容が役に立った!と喜んでいました。自分は学んでいないのに(笑)。

そして今、もうすぐ30歳になりますが、母が講座で伝えていた考え方が人生を歩む中でも役に立っているようです。そうです、聞いていないようで、子どもはしっかり聞いているのです。

だからママにぜひ、まず3つのポイントの実践から始めて、コーチングを学ぶことをおすすめします!

出典:あんふぁんWeb

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谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ

1児の母。名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。

26歳で出産、3年間の専業主婦、自営手伝い、自宅での学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。

2009年、ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで、東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。

2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した、株式会社プレシャス・マミーを設立。

全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。

現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。

またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

2020年2月よりwebにて「絶対子育てを失敗したくないママのための能力開花塾」を開始。

著書に「東大脳は12歳までに育てる!」「東大脳が育つ魔法の言葉」他2冊あり。

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