リノベで実現！世界にひとつだけの自分仕様キッチン

　ひとり一人のライフスタイルに合わせて創るものだから、ひとつとして同じ部屋が完成しないのがリノベーションの面白いところ。

　キッチンに目を向けても、様々な「こんなキッチンが欲しかった！」という思いがあることがわかります。ここでは、空間社が施工した物件の独創的なキッチンにフォーカス。ぜひ住まいづくりのイメージ作りにお役立てください。

●ダイニングも兼ねる広々キッチンカウンター

明るく開放的なこのお部屋、実は築44年のヴィンテージマンションなんです。
特にこだわったキッチンは「パリのアパルトマン」のイメージで作られたもの。
カウンターの天板には、「ちょっと懐かしさを感じる」10cm角の白いタイルを使っています。
機能的なステンレスや人造大理石もいいですが、リノベーションなら、こんなオリジナリティあふれる仕上げにも出来るんです。

天板を広くして作業スペースを確保すると同時に、写真左側はカウンター席としても活躍する造りになっています。
キッチンのバックセットは、天板下のキャビネットにIKEA既製品を使用し、扉は別途塗装仕上げとアンティーク仕上げの取手に変更しています。

これだけの余裕があれば、友人を招いてのお茶会やお料理会でも活躍しそう。シンクがアイランド側にあるので、洗い物中でも寂しくありません。

●どこにも”売ってない”　ダサかわいいキッチン

こちらは、次代に流されない、長く愛せる住まいづくりを目標に、中古マンションをリノベーションした例です。流行りの素材は一切使わずに、米軍ハウスのようなアメリカンな”ダサかわいさ”に軸を置いて施工されました。

タイル仕上げのキッチン天板は、縁に水返しをつけるなど機能面もしっかりと考慮。収納部分も、扉と扉の間にあえて隙間を開ける古風な造りにこだわっっています。
引き出しの中に「収める」収納は数多くありますが、このように壁に棚板を取り付ければ、お気に入りの鍋や調理器具を「飾る」収納になります。壁面の白いタイルが、カラフルな調理器具の可愛さを引き立たせています。

●コストを抑えつつ、スタイリッシュに

マンションの既存壁の大部分を取り壊して間取りを造り直す「スケルトンリノベ」を行ったお部屋です。大収納が可能なⅡ型キッチンはIKEA製のカスタマイズ品。既製品と部分的な造作を上手にミックスさせることで、コストを抑えつつ、デザイン性にもこだわった仕様になります。

タイル仕上げのカウンター側面は部屋を印象づける部分でもあり、使用できる色や仕上げ部材は様々。床や壁面も含めて、各素材やその色をバランス良く使い分けることが一番のポイントです。好きな色や素材があるなら、どんどん取り入れたい部分です。

●調理に集中できる、男前なクローズドキッチン

LDやキッチンを全面的に見直したマンションリノベーションより。料理がご趣味だという奥様のために、あえてリビングからは切り離したクローズド仕様となっています。調理中の様子や匂い、音がリビングに伝わりにくいので、思い切り腕をふるうことができます。

ただし、完全に壁で仕切ってしまうのではなく、大きなガラスの室内窓・扉を設けて視覚的な繋がりを持たせているのが、このキッチンの最大のポイント。リビングに差し込む日差しや窓の風景をキッチンでもシェアできて、家族との距離感も完全なクローズタイプよりも近くなります。
ステンレスキッチンには様々な調理器具や大型オーブンが備わり、煉瓦タイルの壁面とも相まって、男らしい「厨房」のイメージに仕上がっています。

●まとめ

　キッチンは、住まいを印象づける大きな要素。リノベーションでは、「どのような食生活を送りたいか」や「どんなデザインが好きか」に合わせて、自由にカスタマイズすることができます。厳密な制約や決まり事が無いことがリノベーション最大の魅力と言えるので、計画の際には「ああしたい、こうしたい」をできるだけたくさん考えて、リノベーション会社にぶつけるのが吉です。
　空間社では、プランニングから設計・施工まで専任のスタッフがみなさんの理想の住まいを現実のものにするお手伝いをしています。