老後に向けた住まいのリフォーム。気を付けるべきポイントは?

現在の住まいで暮らす中で、今後変化していく点を考える時、まず思いつくのは加齢などが暮らし方に及ぼす影響という人も少なくないでしょう。そのほか、子供たちの独立やご自身・ご家族の定年退職など、家族構成やライフスタイルの変化を挙げる人も多いかもしれません。今回は、老後に向けた住まいづくりについて考えてみましょう。数年~数十年先までを見据えた、老後のためのリフォームを行うとしたら、どんな点に気を付けるとよいのでしょうか。

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バリアフリー化だけではない、老後のためのリフォームとは?

老後を考えたリフォームで、まっ先に連想されるのはバリアフリー化でしょう。具体的には、廊下や階段へ手すりを取り付けたり、床の段差をなくしたりする改修が想像しやすいはずです。

体力や視力などの衰えに対応し、そのハンディキャップを克服できる暮らしやすい住まいにしていくことはもちろん大切なこと。しかし、年数の経過によって暮らし方に現れる変化は、それらだけではありません。例えば、勤めに出ていたご家族が定年を迎えれば、家で過ごす時間がより長くなります。つまり、家で趣味や余暇を楽しむ時間も多くなると考えられるでしょう。

暮らしやすさに加え、朝から夜までの1日を楽しく過ごせる住まいにしていくことも、老後を考える上では大切になるといえます。

安全・安心に加え、「みんなが楽しめる家」を考えるのがポイント

一生を終えるまで、幸せに楽しく暮らし続けたいと思える住まいのことを指す「終の棲家」という言葉があります。自分が幸せを感じられる家では、きっと他の家族みんなも幸せに暮らせていることでしょう。自分も、家族みんなも楽しく住める住まいを考えることが、理想的な「終の棲家」の実現につながると考えられそうです。

バリアフリー化を行って安全性や安心感を向上させつつ、家の中で過ごしていても退屈しない要素を更にプラスしてみるとよいでしょう。例えば、子供さんやお孫さんと共通の趣味があるなら、一緒に安心して楽しめる空間を設けたり、ペットを飼っているならより自由に楽しく触れ合える場所を作ったりするなど…。

また、将来的に自宅介護などの必要性を感じていれば、あらかじめ介護に備えたリフォームを行っておくことも、長い目で見た暮らしやすさに直結します。その際には、要介護となる人と、介助を行うご家族の双方の負担を軽くできるリフォームを考えながらプランを立てましょう。

老後のためのリフォーム事例

次に、実際に老後のためのリフォームを行った例をご紹介していきましょう。

事例 大手メーカーの企画住宅を、老後の1人暮らしも安心な家に

地方の郊外にある、築20年を超える大手メーカーの企画住宅。60代のお母様の1人住まいで、この先も快適な1人暮らしが続けられるよう、息子さんがリフォームを計画しました。

お母様の主なお悩みは、冬がとても寒いこと・高齢になっても暮らしやすい屋内設備にしたいこと・水回りや内装の老朽化が気になることの主に3つ。この家は、元々が大手メーカーの企画住宅で、壁式構造という間取り変更が難しい工法で建てられていました。そのため、開口部なども大幅に加工ができないという制約があります。

制約がある中、お母様の要望に応えてのリフォームが始まりました。まずは将来的に1階を中心とした暮らしとなることを踏まえ、1階部分に重点を置いた改修をすることに。お母様が、特に冬は寒いと話されている広い廊下部分は居室の一部とし、床暖房などを取り入れて暖かさに配慮。水回りは最優先でリフレッシュし、給湯システムなどは最新型に入れ替えました。

水回りの一新に伴い、洗面所とトイレの間仕切りをなくして一体化。もちろん、構造上問題ないことを確認しての間取り変更です。リビングの出窓だった部分は拡大して掃き出し窓にし、採光性を高めたことに加え、ペアガラスを採用して断熱性にも配慮しました。

キッチンや収納家具は作り付けのオーダー品を採用し、なかでもシンクは最も使いやすい高さに。将来、椅子に座ってキッチンで家事ができるよう配慮もされています。また、空調や給湯・インターホンなど、屋内設備のリモコンはキッチン部分の見やすい1箇所にまとめました。

日が良く入るようになり、寒かった廊下は床暖房を備えたリビングの一部に。室内の広さを生かし、高齢になっても使いやすい背の低い作り付け収納を多く取り入れました。トイレと洗面所、ユニットバスも広々使える大きさに一新。家全体が明るくなり、ウッドデッキも増設されて「楽に暮らせるだけでなく、明るく楽しさもある終の棲家」を実現。リフォームを計画した息子さんも、ご家族で実家を訪ねる機会が更に増えたそうです。

おわりに

老後のためのリフォームは、設備などを充実させて暮らしやすくするほか、明るさや暖かさ、楽しさへの配慮も大切です。身体的な負担を取り除きながら、心も穏やかに暮らし続けられる住まいづくりを考えるとよいでしょう。

理想の老後の住まいをかなえるには、リフォーム会社のアドバイスも欠かせません。老後の家づくりに強いリフォーム会社を選び、家族ぐるみで相談しながらプランを練っていきましょう。一括見積サイトを利用し、複数の見積を取って比較検討しながらお悩みに合ったリフォーム会社を探す方法がおすすめです。

もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。

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