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お庭にあると、ちょっと役立つハーブたち

ベランダやお庭で気軽に育てられるハーブ。利用法は料理・お茶・ポプリ・染色・美容などバラエティに富んでいます。今回は、何かと便利なハーブの種類や育て方などを紹介します。

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たくましく生きるハーブを生活に取り込むには

世界各地のさまざまな地域で、野生種の中から人々の生活に役立つものが永い時間をかけて選び出されたものがハーブです。日本にもシソやミョウガなど食用とされるハーブや、アイのように染め物に利用されるものなど、古くからたくさんの種類が活躍しています。
人にもそれぞれの生まれ故郷があるように、ハーブにもまた生まれ育ったふるさとがあります。上手に育てるためには、その原産地の気候、風土を理解することが大切です。
また、ハーブにはさまざまな生活型があり、茎が木化する木本(もくほん)と木化しない草本(そうほん)とに分けられます。
木本は多年性で、冬に葉を落とす落葉種と一年中葉を付けている常緑種があります。
一方で草本は一年草・二年草・多年草の3通りの種類があります。一年草・二年草は毎年種子をまいて育てますが、多年草のハーブは冬が来て茎や葉が枯れても根が残っていればまた春になると芽を吹き返します。

あると便利なハーブの種類

ハーブの利用法として真っ先に思いつくのは食べることでしょう。キッチンの近くに、肉や魚と相性の良いハーブをメインにして栽培しておくと、毎日の食事やお茶の時間が豊かなものになります。
キッチンハーブとして重宝できるものを5つご紹介します。

「ローズマリー」
地中海沿岸が原産の木本。香味料として肉料理・スープ・シチューなどによく使われます。また、ポプリや浴湯料としても利用されるハーブでもあります。立性・ほふく性・中間タイプと3つの系統がありますので、ほふく性のものはカバープランツや鉢植えにし、立性は広い場所にゆとりを持って植えるとよいでしょう。

「タイム」
地中海沿岸が原産の多年草。肉類、魚類の香味料として、新鮮葉・乾燥葉ともに使われます。料理に使う際には、そのつど小枝を切り取って使います。煮込みなどのときのブーケガルニとしても用いられ、肉類や乳製品などの加工食品には古くから使われています。フルーツの香りのするオレンジバルサムタイムやレモンタイムなど、いろいろな種類があり、花の色もバラエティに富んでいます。

「レモンバーム」
南ヨーロッパ、小アジア原産の多年草。レモンに似た良い香りがします。鎮静剤として古くから神経性の頭痛や消化不良の緩和などに使われてきました。くせのない香りが万人向きで人気があり、お茶や料理だけでなく、ポプリなどにも使われます。

「フェンネル」
地中海沿岸が原産の一年草。生葉も種も魚に合う香味料として有名です。若い葉はサラダにも使えます。カレー粉などの原料にもされています。インド料理ではこのフェンネルの種が食後に出されますが、これはフェンネルには食後の口直しや消臭、消化促進効果があるためです。

「バジル」
バジルといえばイタリア料理の印象が強いですが、実は熱帯アジアが原産の一年草です。中国、インド、ヨーロッパで古くから薬として珍重されてきました。新鮮葉も乾燥葉も料理には広く使われています。とくにトマトに合うハーブとして定評があります。

ハーブの育て方、増やし方

ハーブは庭でも鉢植えでも育てられます。庭ならアプローチや縁取り・フェンス・日照不足の土地や湿りがちな土地・グランドカバーにも使えます。ベランダなら寄せ植えやハンギングバスケットにしても良いでしょう。

また、ハーブに限らずですが、植物を育てるためには土づくりが重要です。最近はハーブ専用の混合用土が市販されていますので手軽に始められますが、慣れてきたらそれぞれのハーブにあわせて用土作りに挑戦してみるとよいでしょう。たとえば地中海沿岸産のハーブは酸性土を嫌うので、石灰を加えて中和し、さらにリン酸を足すなど、その植物の性質にあわせた土をつくっていきましょう。

水やりのコツとしては、水をあげすぎないことが大切です。ハーブの主な原産地である地中海沿岸やヨーロッパ中緯度地帯では降水量が日本のおよそ半分です。日本には梅雨と秋雨がありますが、この2つの雨の期間を合わせた3か月の間にヨーロッパの約1年分の雨が降ってしまいます。そのため、一般的にはやや乾燥気味にしたほうが徒長せずに丈夫に育ちます。

ハーブの増やし方には種をまく方法のほかに、挿し木や株分けといった方法もあります。この3通りの方法をマスターすれば、ハーブだけでなくほとんどの植物をふやして楽しめます。

種から育てる方法の1つとして、種子を収穫や鑑賞を予定する場所に直接まくのを「じかまき」といいます。フェンネル・ディルなど移植を嫌うハーブや、バジルなど種子が大きめで発芽しやすいハーブはじかまきがおすすめです。じかまきのポイントは十分な土づくりと日光が当たる場所を選ぶことです。また、育苗用のセルトレイやポリポットにまいて、ある程度育ったところで移植するという方法もあります。発芽したら生育の悪いものを間引き、移植や定植をしながら育てます。

挿し木とは、葉・茎・枝・根などの一部をとって土や水に挿し、根や芽を再生させて独立した個体を育てる方法です。ミント・ローズマリー・ラベンダーなどは挿し木で簡単にふやせます。
株分けは自然にふえた株を掘り起こして分割することです。自然状態で増えた株を分割するだけなので、安全で簡単です。また、株分けは栽培管理の面でも大切な作業です。株が大きくなりすぎたり古くなったりすると株の中の風通しや日当りが悪くなるので、株分けによって悪い環境が取除かれ、病害虫の予防・生育促進・株の若返りにも効果があります。手で根を引きちぎるかナイフなどで切り分け、小鉢などに植えて育てます。ミント・タイム・レモングラス・キク類などで可能です。

まとめ

ハーブを育てていると種子まきして芽が出るまでの待ち遠しいワクワク感を味わえたり、日照りや害虫に負けずにたくましく育つ姿を見守ることで、収穫の際にはいっそう喜びを感じられたりします。香料やスパイスなど、ハーブは製品として私たちの生活にますます身近になっていて、実際に育てて収穫したハーブを利用するのもそれほど難しくありません。みなさんもぜひ、ハーブを共にする生活をこの春から始めてみてはいかがでしょうか。

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建築家としてコミュニケーションプランを作図。りんごスタジオとしてワークショップを各所で開催。「COOL WOOD JAPAN 木材がつくる居心地の良い空間」掲載…

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