IKEA家具の解体にはコツがある!プロが教える家具解体の注意点

引っ越しする時や部屋の模様替えをする時。
IKEA家具の解体が必要になる場面があります。
しかし、
「解体ってどうやるんだ?」
「説明書の逆の手順?」
「一回、外したら壊れそうだけど。。」
など、解体に挑戦するのは初めてで困った。という意見も色々と出てきます。

特に引っ越しの時などは、
「引越し業者に頼もうと思っていたけど、IKEA家具の運搬を引越業者さんは引き受けてくれず、困った経験をした」
なんて意見も調べると出てくることも。。

もちろん中には、「IKEA家具を解体した状態であれば運搬できます」と回答してくれる業者もありますが、その場合でも【自分で解体/再組立を試みる】または【解体/再組立をやってくれる業者を探す】のどちらかを選択しなければなりません。
そして、「組み立ては自分でできるけど、解体には自信が無い」という方もおり、意外と多くの方が「IKEA家具の解体」で悩んでいます。
しかし、実は少しのポイントを掴んでしまえば、割と簡単に少人数で解体することが可能なのがIKEA家具です。

そこで、IKEA家具の解体・再組立を専門に行なっているカグッコシ!が、これまで何百という家具の解体をしてきた経験から身につけた「IKEA家具の解体のコツ」について説明していきたいと思います。

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解体する必要性

組立前と組立後のサイズ感

IKEA家具はフラットパックの商品を部屋の中で板から組み上げていくことから、完成後の家具を部屋から動かそうとも、扉から出ないことが多く起こります。

例えば洋服ダンス(ワードローブ)などは、引越しの際にそのまま運べる完成後サイズの商品もありますが(ANEBODAワードローブ 103.586.83など)、大概の商品は板状にまで解体する必要があります。

部屋から完成品で運び出せる目安としては、高さ180cm程度、幅80cm程度、奥行50cm程度のサイズまでと考えておいたほうが良いでしょう。


部屋の間口を出すことができても、玄関までの導線がくねくね曲がっていたり、エレベーターに入らなかったり、新居での間口が入らなかったりなど先々に起こりうるトラブルも視野に入れる必要があります。
また解体したほうが引越車両内のスペースも大幅にカットできることもあり、上記以上のサイズは安全性やリスクを考えても解体すべきかと思います。

ご自身で解体をされる時の基礎知識として「IKEA家具の構造の特徴」などを理解しておくと、比較的、楽に解体できるので、次に紹介していきます。

IKEA家具の構造と共通する特徴

強固なカムロック構造によりボンドを使用していない!!

私の知る限り(引越し以外の新規購入のIKEA家具組立請負も行っている中で)ボンドを使用して組み立てる家具はIKEAにはありません。
逆に日本のメーカー(ニトリ家具や通販家具)に多く見られます。

IKEA家具の特徴としてボンドを使用することなく強度を保つために、カムロックという構造と木ダボを組み合わせた接続になっていることがほとんどです。

ネジ部分の部品と受けになる部品の1セットからなり、隙間なく締め込むことで強度を保っています。
受けになる部品には金属が多く使用されていますが、樹脂パーツなども使われるようになってきていますが、強度に差はありません。

実際に吊戸棚になるユニットの接続部分にも樹脂パーツが使われています。

当然メーカーによる気の遠くなる回数実験がなされた上での販売ですので、強度面での問題はないでしょう。
また組立時に『ボンドの乾き待ち』で完成に時間がかかることもなく、ボンドを使用していないということが、IKEA家具の引越への適性を大きく引き上げています。

木ネジや木ダボを多く使用している

ボンドを使用しないことにもつながると思いますが、IKEA家具では木ダボを使用している家具が多くあり、中には接続部分のほとんどを木ダボが占めているKALLAXのような家具もあります。

KALLAXなどの木ダボを多く使用している家具の解体については、IKEA家具解体時によく懸念材料とされる木ネジの【二度つけ禁止】を回避することにもつながり、強度劣化を防止することに繋がります。

■木ネジとは
よくIKEAの引越し時注意点として、木ネジを1回抜くと次にねじを締めるときに効かないなどと言われますが厳密に言いますと当該部品を木材に打ち込んでいるというだけで全て木ネジが使われているわけではありません。

しかし当ブログではわかりやすく木ネジと統一させていただきます。

一般的な木ネジの定義は、ネジの先端が尖っていて軸の一部にネジが切られているのが特徴でナットや雌ねじを必要としないものをいいます。現在では頭部穴に十字穴(プラスドライバー用)が多く使用されています。
昔ながらの家具ですとマイナスドライバー用の頭も多く、扉の蝶番などの留めに使用されていることも多いです。

木ネジはタッピングネジと違い全長の2/3ほどがねじ部になっています。中間に挟み込んだ材料にねじ山がかからないので、密着して締め付ける力が強まるほか、戻り止めやがたつきを防止するとされています。
木ネジの用途はタッピングネジに似ていますが、木ネジはタッピングネジと違い、ネジ部でない部分があるので見分けるのは簡単です。

一般的な木ネジ
IKEAでよく使われるネジ型部品(カムロック凸側)

■木ダボとは
木ダボは、木工事において木材同士をつなぎ合わせる際に、部材間のずれを防ぐために接合面の両方に穴をあけて差し込まれる部材です。

ダボを用いた接合をダボ構造といいます。つなぎ合わせる木材や石材にダボと同じ大きさの穴をあけダボを差し込んで接合していきます。
ダボを差し込む穴を「だぼ穴」あるいは「ほぞ穴」といって、ダボ構造はほぞ継ぎなどの継ぎ構造に比べるとやや強度は劣るためDIYなどでは木工用ボンドなどを併用することがあります。

IKEAでも下記の写真のような木ダボは多くの家具で使われています。

IKEAでよく使われる木ダボ

解体する際はここに注意!

【その1】解体する(家具を寝かせる)スペースを作る

2段ベッドやロフトベッドなどでは難しいですが、普通のベッドをはじめ衣類収納PAXシリーズなどのワードローブや、書棚、食器棚などの収納家具なども解体する際は、天井高などの制限が無い限りは必ず寝かせた状態で解体してください。

そのためのスペースを作る目安としては、家具の2サイズ(高さ×幅)に加え+1mづつの作業スペース(人が身動きするための)が必要と考えてください。

【例】
PAXワードローブ高さ201cm×幅100cmの場合、解体するために必要なスペースは300cm×200cm

※寝かせて解体する理由
・崩壊のリスクを防ぐ
IKEAの収納家具で多く使われる【背板の釘】を立てた状態で抜くことは、我々エキスパートにとっても困難なミッションであることから避けたほうが良いという面が1つ。

また立てた状態で無事に背板を外すことができたとしても、背板で天板/底板/側板を形作っている家具ですので、背板が外れた状態ではグラグラになってしまい自立しません。

1人が支えて1人が天板などを外していく作業となりますが、なにぶん大きな板を両手で1枚づつ支えるという状況になったとき、支えている側の一瞬の木の緩みで家具の崩壊~家屋の破損につながる大きなリスクを背負うことになります。

【その2】木ダボはすべて外す

解体の際に突起物はなるべく外したほうが、運ぶ際に家具自体もそうですが家屋や他にいっしょに運ぶ荷物を傷つけるリスクを減らすことができます。

そのうえで木ダボは特に取り付けたままですと、折れやすく1度折れてしまうと引き抜くこともできなくなり、新しい部品と交換することも難しくなり再度組立てる際の強度にも影響しますので、ペンチなどで折れないように抜いておきましょう。

【その3】外さなくてもよい部品はマスキングテープで留めておく

突起している部品は外しておくほうが良いのですが、外す必要の無い部品もあります。
例えばカムロックのネジ側じゃない方。
付いていても突起になるわけではありませんし、マスキングテープなどで留めておけば紛失の心配もなくなり、組み立てる際の目安にもなります。

【その4】ネジはまっすぐに抜く

解体の最重要ポイントになります。
抜く際に、固くて抜きずらいとコネコネしながらネジを抜いてしまうと、IKEA家具の引越についてよく言われる【木ネジ問題】に発展してしまう恐れがあります。

木ネジが1度抜くと強度が無くなるというのは、差し込んだ際にネジで穴を広げるという理由もありますが、1度や2度の引越しでのネジの抜き差しでは通常そこまでネジが効かなくなるほどのダメージを与えることはありません(実際に解体/再組立を専門に行っている業者評)。

問題が起こるのは【抜き方】の精度に差があるから。

IKEA家具を解体する際に取り外すネジの量はとても多いことから、ついつい電動ドライバーのお力を借りてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そこが大きな落とし穴で、普段からそういったお仕事をされていたりDIYにいそし んでいる方であればまだしも、ペーパードライバー的な方が使う電動ドライバーは今回ばかりは便利な道具として機能してくれません。
どうしても先がぶれてしまい、ネジを抜く際に無駄に穴を広げてしまう大きな原因となってしまいます。

廃棄するためであれば問題ありませんが、新居で再び使用するために解体をするのであれば電動ドライバーの使用は避けたほうが良いでしょう。

解体に必要な工具

IKEA家具の解体をご自身でするためには、まず工具が必要になりますが、組立時ほどいろいろな種類をそろえる必要はありません。

プラスマイナスドライバー

カムロックの取り外しに必要です。

4~6mm頭の六角ビット

ワードローブからベッド/テーブル関係でいろいろ使われています。

ペンチ

木ダボを抜く際に必要になります。

ハンマー/釘抜き

収納家具の背板を外す際に、釘を抜く必要のある商品があります。

13mmの六角ボックスレンチ

ダイニングテーブルなどの脚はほぼこのサイズの工具で取り外しできます。

9割以上のIKEA家具は上記の工具があれば解体することが可能です。
前項でも述べたように、解体時にはできるだけ電動工具の使用は控えましょう。

まとめ

IKEA家具はリビング/寝室/キッチンなどに合わせて数多くの商品を揃えていますが、構造的には似通ったものも多く法則性もあるといえます。
しかしご自身で解体をされる方にとってみれば毎回初見です。

我々はIKEA家具解体(分解)のエキスパートとして、初見の方にとっても分かりやすい情報をかみ砕いてお伝えできればと思います。
カグッコシ!では解体中に困られた方向けに相談窓口も設置していますので、お気軽にご連絡ください。

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