【専門家監修】キッチンリフォームの失敗しないポイント&費用相場まとめ

キッチンリフォームの失敗しないためのポイント、相場別にできるリフォーム内容、費用を抑える3つのポイントをまとめました。また、大掛かりなリフォームまでせずに、DIYで簡単にできるリフォームアイデアも要チェックです。導線や使いづらい部分を変えると暮らしやすくなりますよ。

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このアイデアの監修者

森住宅コンサルタント株式会社 代表取締役 森雅樹

名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。
退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住
宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサ
ルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行
っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。

森住宅コンサルタント(株)
http://mori-consultant.com/

キッチンリフォームのポイントや注意点

キッチンリフォームのポイント1

まずは、収納に関して今現在困っていることを書き出しましょう。これが、キッチンリフォーム成功の大原則!

「このキッチンがおしゃれ」「便利そう」というイメージだけでキッチンリフォームをしてしまうと、高い確率で失敗します。
 
今のキッチンできっちりと収納できているものはなにか、逆に収納できていないものはなにかをリストアップしてください。

そのうえで、収納しきれていないものがキッチンと収まるようにする方策を工事業者と相談するのがベストなキッチンリフォームの進め方と言えるでしょう。

キッチンリフォームのポイント2

動線の再チェックをしましょう。キッチンのみならず、水回りの動線の見直しは、リフォームをする時しかチャンスがありません。
 
シンクと冷蔵庫の位置関係はこれでいいのか。キッチンからお風呂までの動線は今のままでいいのか、「ここを真っ直ぐに行けたら便利」といったことをイメージしてください。

キッチンリフォームのポイント3

キッチンを見まわして、今使用している電化製品をチェックします。フードプロセッサーが作業台の片隅あるとします。置き場所に困っていているのが悩みの種だとしましょう。
 
新しくキッチンをリフォームするのならば、このフードプロセッサーの置場を考えなくてはなりません。せっかく高いお金を出してシステムキッチンを購入したのに、以前と同様にフードプロセッサーが所在なさげでは涙が出てしまいますよね。
 
さらに注意していただきたいのが、キッチンをリフォームすると新しい電化製品が欲しくなるという事実です。

ミキサーだけで何の不満もなかったはずなのに、キッチンを新調すると「ジューサーも欲しい」となって、ついつい購入。そして、その置き場にも困ってしまう……ということも起こりうるのです。

【費用の相場別】キッチンリフォームでできること

~50万円でできるキッチンリフォーム

【例1】システムキッチンのみを交換
 
50万円以下のリフォーム予算で考えられるのが、システムキッチンのみの交換です。工事費込みとなると、一般的なメーカー品では厳しくなります。

〔IKEA〕や〔ニトリ〕のショウルームへ行くと20万円を切る商品もありますので、工事費込みでもおつりが来ます。不必要な機能や飾りは要らないという方にお勧めです。

【例2】カップボードの造作
 
システムキッチン自体はそのままにして、背面にあるカップボードに着目しましょう。日常使いの食器や焼き肉プレートなどがすっきり収まっていないようであれば、その部分だけをリフォームするのです。

素材にこだわり過ぎると50万円では収まりませんが、一般的な商品を選べば50万円以内でこれまでのストレスが一気に解消できます。

50万円~100万円でできるリフォーム

【例1】いわゆるメーカー製キッチンも検討可能

選択できるのは高機能商品とはいきませんが、本体価格が50万円を超えてくるような商品であれば、満足度が下がることはないでしょう。商品の選択幅もかなり増えると思って間違いありません。

【例2】吊戸棚をなくしてオープンにする
 
リフォーム前のキッチンが対面式ではあるものの、吊戸棚があってキッチン内の暗さが気になっていた方にお勧めの工事です。

キッチンのグレードをワンランク落とすだけで、今まで気になっていた吊戸棚を外すことができます。併せて照明も工夫すれば、今までとは全く違ったキッチン空間を実現できます。

100万円~200万円でできるリフォーム

【例1】トータルコーディネートできるキッチン空間
 
予算が100〜200万円まで考えられると、キッチン本体だけではなく背面のカップボードなども含んだトータルリフォームができます。また、システムキッチン本体も高性能機種を選ぶことができます。

【例2】勝手口や窓までも検討範囲に
 
キッチンのリフォームでは、通常はシステムキッチン本体の交換とカップボードの新設を考えますが、予算が200万円近辺まで増えてくると、勝手口や明り取り窓のことも検討範囲に入ってきます。
 
たとえば、現状のキッチンに小さな窓が付いているとしましょう。夜は電気を付けますが、昼でも薄暗く、ストレスの一因になっています。

こんなケースでは、キッチンやカップボードの予算を調整すれば、明り取りのための窓を大きくしたりする工事も可能となります。キッチンの照度確保は重要です。「暗いな」と感じている場合は、ぜひご検討ください。

200万円~のキッチンリフォーム

【例1】アイランド型キッチン
 
クッキングスクールによくあるアイランド型キッチン。見た目にもおしゃれで憧れのスタイルともいえます。ただし、問題となるのは工事費用。よくあるリフォーム事例で考えてみましょう。

昔ながらの窓に向かったI型キッチンをアイランド型にリフォームする場合、一番の問題点は水道の配管です。
 
キッチンの場所自体を移動しますので、上下水道の配管を長くする必要に迫られるのです。この接続工事が大掛かりになってしまいます。また、大きなキッチンの荷重に床が耐えられないと判断すれば補強工事も必要でしょう。
 
こうした余分な工事が発生すると、200万円の予算ではかなり厳しくなりますが、400万円の予算を組めるのであれば、こうした突発的な工事が発生しても可能となります。

【例2】とにかく高機能のシステムキッチンを選べる
 
クロスの張替えなどの工事は一般的な内容にしなくてはなりませんが、200万円以上の予算があればシステムキッチン本体にはかなりこだわることができます。
 
予算を700万円、800万円と上げていけば輸入品に手が届きます。また、一点豪華主義もかなりの範囲で可能となるでしょう。
 
たとえばドイツの高級メーカーである〔ミーレ〕の食洗器。動作音が静かなことで有名で、背の高いワイングラスも楽々収まることもあり、ヨーロッパで人気があります。

キッチンリフォームの工事費用を抑える3つのポイント

【ポイント1】キッチンの位置をなるべく変えない

キッチンの位置が大きく変わると、水道工事の手間が発生します。水道管延長などを絡めた工事になると、どうしても大掛かりな工事になって費用も膨らんでしまいます。
 
また、キッチン位置を大きく変更すると、従来キッチンがあった場所の修繕が必要になります。クロスはもちろんですが、床の張替えなどもほぼ間違いなく必要となり、その費用がプラスされます。

【ポイント2】欲しい装備に優先順位を付ける

食洗器と据え付け型浄水器の二者択一であれば、あなたはどちらを選びますか? このようにシステムキッチンを選ぶときにはオプション品やグレードがあります。
 
しっかりと優先順位をつけていないと、「あれも欲しいし、これも欲しいな」となって際限なく見積額が上がっていき、あっと言う間に予算オーバーとなります。

【ポイント3】処分品キッチンを狙う

チャンスが少ないことが難点ですが、キッチンメーカーなどがショウルームの商品を入れ替える際に行う格安フェアーの利用も検討してみてはいかがでしょうか。また、ショウルームを持つリフォーム会社も同じように展示品処分を行うことがあります。

100万円以上するシステムキッチンを25倍の抽選倍率で当てて、8万円でゲットというような例も。工事費はもちろん別途ですが、こんな裏技もあるのです。

キッチンリフォームで理想的なキッチンを実現

キッチンリフォームはしたいけれど費用が……とついつい二の足を踏んでしまいますが、こうして見ると50万円以内の予算でも実現可能なことがわかります。
 
キッチンは毎日使う場所。現状の不満を日々我慢し続けるならば、思い切ってリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

DIYでキッチンリフォームも可能!

キッチンリフォームは、DIYでも実現可能です。〔ダイソー〕や〔セリア〕などの100均アイテムを活用したユニークなアイデアのほか、工具を使って本格的なDIYに挑戦しているアイデアなど、幅が広いキッチンDIY。興味のある方は、ぜひ参考に!

wagonworksさんのDIYアイデア

我が家さんのDIYアイデア

花宮令さんのDIYアイデア

※賃貸物件の場合、退去の際に原状回復を行う義務があり、修繕費用が必要となる場合があります。必ず賃貸借契約書を確認の上で、家主や管理会社の許可を取ってから作業を行いましょう。

※本記事で紹介した作業を行う際には危険を伴う可能性があるため、怪我や事故などに十分ご注意の上で作業を行いましょう。

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