無理な値引き交渉はNG!外壁塗装の相場を知って費用を安く抑える方法

外壁塗装はそれなりの金額がかかる大きな工事ですから、できるだけ料金を安く済ませたいとは誰もが考えることです。しかし、値引き交渉をおこなうことで仕上がりが悪くなるなど工事に影響はないのか、心配にもなります。そこで今回は、外壁塗装をするときの値引き交渉で注意したいポイントをご紹介します。

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無理な値引き交渉で負うリスクとは?

外壁塗装の費用は大きく、「人件費」「運営費」「材料費」「足場代」の4つにわけることができます。

・人件費
塗装工事を担う職人に払う費用であり、業者によって大きく異なることもあるのが特徴です。特に、自社で職人を抱えている業者であれば塗装作業を外注する必要がないため、中間マージンも発生せず、比較的安く抑えることができます。

・運営費
会社経営や運営にかかわる費用です。事務所の家賃や必要経費、車両費やガソリン代などがこれにあたります。

・材料費
塗装するための塗料はもちろん、コーキング材などそのほかの材料や、養生のための資材などにかかる金額も含まれます。

・足場代
手の届かない場所への塗装作業に必要な足場をかけるための費用と資材の、レンタル費になります。コスト削減のため足場をかけずに作業をすると売り込む業者もありますが、すみずみまでムラなくきれいに仕上げるためには、しっかりと足場を組む必要があるため、はずせない費用の1つだといえます。

このように、外壁塗装にかかる費用はいずれも必要なものであり、余分な金額は含まれていません。そのため、見積もりで提示された金額が一般的な相場と同じような価格の場合、値段を下げるためには何かを削るしか方法がないといえます。

そのため、無理に値下げをした場合は、塗料の質が落ちる、人件費を削られるといったことにつながるのです。無理な人件費の削減は、現場での手抜き工事につながる可能性がありますし、塗料の品質を落としてしまうことは、外壁の耐久性の低下につながるおそれがあります。

これでは、せっかく値引きに応じてもらえても、将来的に見ればかえってコストがかさんでしまうことは明白です。そこで、工事の質は落とさず費用を安くしてもらう値引き交渉のコツを押さえておきましょう。

【値引き交渉のコツ1】交渉は見積もりのタイミングで!

外壁塗装において値引き交渉をしたい場合は、何社かに見積もりを依頼して相場を理解したうえで、見積もりの段階で値引き交渉をすることが大切です。

複数社から見積もりをとると、業者によって金額が異なっていることがわかります。提示されている単価や、塗料などの資材の種類を比較して、不明な項目があればどのような内容かをきちんと説明してもらいましょう。もし、まったく同じ工事内容で使う塗料の種類も同じなのに、業者によって金額が大きく異なる場合は、交渉の余地があると考えられます。

また、工事総額に端数がある場合、端数を切り捨ててもらう値引きの方法もあります。ただし、前述のとおり、無理な値引き交渉は手抜き工事につながるなどリスクも大きいため、値引き額の目安として50,000円くらいにとどめておくのがよいでしょう。

一方で、複数社に見積もりを依頼した際、極端に安い金額を提示してくる業者には注意が必要です。最初から質の悪い材料を使っていたり、少ない人数で施工をする予定だったりと、のちのち大きなトラブルにつながる可能性があります。

また、「すぐに契約を決めてくれれば100,000円値引きします」など、業者側から値引きを持ちかけてくる場合も注意が必要です。はじめから値引きされることを想定してあらかじめ高い金額を見積もっておき、値引きをエサにすぐに契約をさせようとする悪質なケースがあるためです。結果的にほかより高い金額で契約をしてしまい、かえって損をすることになりかねません。

手抜き工事やトラブルを避けるためにも、何社かから見積もりをもらって、見積もりの段階でしっかりと工事の内容を確認し、値引き交渉をするとよいでしょう。

【値引き交渉のコツ2】外壁塗装の価格相場を把握する

無理なく値引き交渉をするためには、おおよその価格相場を把握し、「ここまでなら無理なく値引きできる」というラインをつかむことも重要です。外壁塗装においてメインの費用となるのは塗料で、外壁塗装用の塗料にはいくつか種類があり、耐久性が上がるにつれて価格も高くなります。

一般的な塗料には耐久性が低いほうから順番に、「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」などがあります。それぞれの1㎡あたりの単価は以下のとおりです。

・アクリル塗料……1,000~1,500円
・ウレタン塗料……約2,000円
・シリコン塗料……2,500~3,500円
・フッ素塗料……3,500~5,500円

ただし、同じ種類の塗料でもさらにいくつかの種類に分かれている場合もあり、また、上記には下塗りの費用などは含まれていません。あくまでも目安の価格として参考にしてください。

全体の工事費用としての価格相場は、30坪から35坪程度の一般的な1軒家の場合、以下のようになります。

・約800,000円
外壁の色を塗り替えて、家の外観がきれいになればよい

・1,000,000~1,200,000円
一般的な塗装工事料金。耐久年数もある程度あり、単なる見た目のよさだけではなく、塗装に家を保護する目的がある

・1,200,000~1,500,000円
光触媒やフッ素など、特殊塗料を施したグレードの高い塗装。美観目的よりも家を保護する目的が重視される

まとめ

ここまで、外壁塗装をするときの値引き交渉で注意したいポイントをご紹介してきましたが、いかがでしたか。無理な値引き交渉は、たとえ値引きが実現できたとしても、代わりに大きなリスクを背負うことになります。そのため、相見積もりをとって、相場にあった値引き交渉をすることが大切なのです。外壁塗装を検討する際は、今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。

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