人類史上、もっとも賢い掃除機がこちらです

前面カメラや水拭き機能を搭載した新製品が登場しているロボット掃除機。実力が気になりますが、口コミではよくわかりませんよね? そこで今回雑誌『家電批評』が、人気のルンバ j7+を含む最新5製品を比較しました。安い買い物ではないからじっくり検討したいという人は、選び方やおすすめランキングを参考にしてみてください。

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前面カメラや水拭き機能を搭載した新製品が登場しているロボット掃除機。実力が気になりますが、口コミではよくわかりませんよね? そこで今回雑誌『家電批評』が、人気のルンバ j7+を含む最新5製品を比較しました。安い買い物ではないからじっくり検討したいという人は、選び方やおすすめランキングを参考にしてみてください。

ロボット掃除機の選び方と比較方法は?

かつては事前に片付けておくのが面倒という理由で敬遠されていたロボット掃除機。しかし、ルンバをはじめ、DEEBOTやRoborockなどからも前面カメラ搭載の高性能な新製品が販売され、片付けていなくてもロボット掃除機が使えるようになりました。

そこで今回は、吸引だけなく水拭きもできる最新のロボット掃除機5台を集めて、徹底検証することに。吸引も水拭きもバッチリこなす最強のロボット掃除機を探しました。

早速、検証項目の詳細を解説します。なお、検証項目はロボット掃除機の選び方にも直結しますので、ポイントを押さえておくといいでしょう。

検証1:吸引性能

3種類の床面の検証エリアを特設し、それぞれマッピング。その後、ゴミを散布し、吸引モード「標準」で掃除を実行・集じんさせました。各ロボット掃除機がドックに自動的に帰還した時点で掃除終了とし、エリア内に残ったゴミの量で評価しました。

検証2:水拭き性能

規定量の赤土と水を使って「赤土泥」を調製。

クッションフロアの3カ所に塗布し、水拭きを実行(拭き取りモードは「最強」)。掃除終了後の3カ所の汚れの落ち具合で評価しました。

検証3:立ち回り性能

マッピングしたリビングエリアに「洗濯物の山」「ぬいぐるみ」「散らかったおもちゃ」「電源コード」を配置。掃除を実行したときの、各障害物の回避・動かし具合で評価しました。また、1〜2cmの段差を越えられるかも加味しています。

検証4:静音性

掃除中の本体の稼働音、自動ゴミ収集時の吸引音の騒音値を測定。それぞれ値が低い製品ほど高評価にしました。なお、自動ゴミ収集機能を持たない製品については、騒音が出ないとして最高評価としています。

検証5:アプリ性能

スマホアプリ使用時の清掃マップの精度やスケジュール機能・マッピング機能といった機能性、清掃モードの種類、アプリの付加機能を調査。使い勝手や効率がよい製品ほど高評価としました。

検証項目6:メンテナンスのしやすさ

吸引したゴミの収集・廃棄方法の簡単さのほか、水拭き後のモップ洗浄の手間などから評価。ユーザーの手を煩わせない(=自動ゴミ収集機能がある、モップの自動洗浄機能がある)機種ほど高評価にしました。

検証7:設置性

ロボット掃除機の基地ともいえる充電ドック。その体積を算出し、設置した際にどれだけのスペースを取るのか調べました。体積が少ない(=設置が省スペース)製品ほど高評価としました。

検証8:雑誌『家電批評』担当編集・下田の使用感

雑誌『家電批評』2022年4月号の検証に登場した担当編集下田の家の間取りがこちら。実際に各製品を使用し、下田がユーザー視点で評価しました。吸引や水拭きの汚れ落ちは評価に入れず、使い勝手や立ち回りを中心にチェックしました。

ロボット掃除機の比較結果は?

2022年4月号の『家電批評』では、障害物検知・回避性能に長けた「ルンバ j7+」を検証しました。あれから約4カ月が経過し、前面カメラを搭載したさまざまな新製品が登場。「水拭き機能」搭載モデルが多いこともあり、その実力が気になります。

そこで今回、吸引・水拭き対応の最新ロボット掃除機4台を招集。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといった、ネット通販でも購入できる人気モデルを集めました。これに現在のベストバイであるルンバを加えた全5台のテストを行い、改めて最強ロボット掃除機を探し出すことにしました。

比較したのは、以下の5製品です。

Beijing Roborock Technology「Roborock ロボロック S7 MaxV Plus」

スイッチボット「ロボット掃除機 S1 Plus」

エコバックス「DEEBOT ディーボット X1 OMNI」

アンカー・ジャパン(Anker JAPAN)「Eufy ユーフィー RoboVac ロボバック X8 Hybrid」

アイロボット「ルンバ j7+ &ブラーバ ジェット m6」

今回の検証では吸引・水拭き性能といったハード面をLAB.360の松下 和矢が、アプリや使用感などを雑誌『家電批評』編集部の下田が検証・評価しています。

ここからは、検証項目ごとに結果をみていきましょう。

吸引性能の比較結果

検証エリアを1㎡拡大、時間制限なしの新ルールで実施した吸引性能の三番勝負。5台のうち好成績だったのは前面カメラを搭載しているDEEBOTとRoborockでした。

両者はどの勝負でもまんべんなくゴミやホコリを取りましたが、検証エリアの四隅にはゴミを残しました。これは残りの3台も同じで、やはり丸型のロボット掃除機は本体形状の影響で隅のゴミを取りきれない性質があるようです。

このほか、検証で気になったのは掃除時間の違い。今回は時間制限なし(前回は5分間)にしたため、各製品の掃除終了時間に大きな違いが出ました。当然ながら、掃除時間が長い製品ほどゴミを多く回収したのですが、清掃条件はそろえているため、この時間の差は製品の個々の特性といえそうです。

フローリング(置いたゴミ:コーヒー粉、紙片、毛髪)

3種類のごみのうち、吸引結果に大きな差がついたのがコーヒー粉。今回も複数の製品がブラシの回転や排気で粉を散らしましたが、掃除に10分以上を費やした3製品は検証エリアの四隅を中心に少し残しただけなのに対し、8分以下で掃除を終えた2製品はゴミの取り残しが目立ちました。

3製品は検証エリアの四隅にコーヒー粉が少し残る程度

DEEBOTとスイッチボットは約12分、Roborockは約10分かけて掃除。時間をかけたこともあり、この3製品は取り残したコーヒー粉が少なかったです。

早めに帰還した2台は取り残しが多め

Eufyは約8分、ルンバは5分半で清掃を終了。ざっくり回った感が強く、四隅以外にもあちこちにコーヒー粉が散見。特にEufyは紙片1枚を取り残しました。

クッションフロア(置いたゴミ:砂)

砂の取り残しや表面のザラつきが少なかったのは、掃除に時間をかけたルンバとRoborock。逆に短時間で掃除を切り上げたDEEBOTとEufyは取り残しがやや多くザラつきが残る結果になりました。また、スイッチボットは時間をかけたものの、吸引力が足りないのか隅に取り残しが多かったです。

砂をほぼ吸い取ったルンバ、Roborockも健闘!

広さがフローリングの半分なのに10分も掃除したルンバ。理由はわかりませんが、おかげで取り残しはほぼなく壁際もきれいでした。Roborockは隅に残すもザラつきがない点が高評価に!

Eufyはエリア中央部にも砂が点在

全製品中で最短の3分で帰還したEufy。動きを見てもざっくり掃除した感が否めず、検証エリア中央部を含め、最も多くの砂を取り残しました。

カーペット(置いたゴミ:紙片、毛髪)

カーペットの吸引テストは全製品がゴミを取りきるというパーフェクトの結果に。髪の毛も紙片も、全製品がすべてを吸い取りました。

掃除時間をまとめた表にも挙げていますが、実は掃除完了までにかかった時間は製品によって異なります。今回、時間は評価に含めていませんが、今後は必要かもしれません。

1回で吸い取れなくても最終的には回収

スイッチボットは吸引力が少し弱いのか、1回の走行では紙片2枚を取りきれず。しかし、網目状の細かい走行ルートで残した紙片は最終的に回収しました。

ゴミは全回収も製品ごとで掃除時間に大きな差が!

各製品のカーペット清掃にかかった時間をまとめたのがこちらの表。全製品がすべてのゴミを回収するという前提で考えた場合、6分台で掃除を終了させたEufyとルンバは、カーペットに対する掃除能力が優秀ともいえます。

水拭き性能の比較結果

新テストとなる水拭き性能は、水拭き掃除の準備のしやすさと汚れ落ちの2点で評価しました。なお、ルンバ J7+には水拭き機能がないため、水拭き用のロボット掃除機としてブラーバとタッグを組ませています。

準備のしやすさはモップの自動洗浄機能を備えるDEEBOTが圧勝。毎回の準備が不要な点は、ロボット掃除機での水拭きのハードルを下げた感があります。

汚れ落ちのテストで最も汚れを落としたのは、毎分最大3000回という高速振動モップを搭載したRoborock。次点はビフォーアフターの違いで汚れ落ちが実感できた水拭き専用機のブラーバです。

Roborockは高速振動モップ、ブラーバは水噴射という独自の水拭き方法を持つほか、どちらも清掃ルートが細やかでした。他の3台が吸引掃除のように一筆書きするのに対し、両製品は折り返しの間隔を狭くして汚れに繰り返し当たるように動作。これが好結果につながったようです。

水拭き準備(モップの装着、洗浄水補充)

DEEBOTは2手順で準備完了。その後の数回は準備いらず

DEEBOTは掃除機本体への水供給や汚れたモップの洗浄をドックが自動で実行。水補充とモップ装着を済ませておけば、数回は掃除前の準備が不要です。

DEEBOT以外の4製品はモップを毎回濡らしてユニットにつける手間がデメリット

DEEBOT以外の4製品は「専用タンクに給水」→「モップを濡らす」→「ユニットにモップ装着」→「ユニットを本体に装着」と水拭きの準備に手間がかかります。

ゴミの吸引とは異なり、ロボット掃除機による水拭き掃除のデメリットは掃除前の準備です。旧来のモップユニット装着型は準備だけでなく掃除後の手入れも必須でロボット掃除機に任せきりにできないのが難点。一方、給水やモップ洗浄を自動化したDEEBOTは準備や後処理が格段にラクでした。

汚れ落ち(落とした汚れ:赤土泥)

強固な汚れがどれだけ落ちるかを調べるために実施した赤土泥による汚れ落ちテスト。最も汚れ落ちが優秀だったのは高速振動に対応したモップと細かく折り返すルートで清掃したRoborockでした。

次点は洗剤入りの水をこまめに噴射して拭くブラーバ。他の製品と異なり、一定距離を進んだあと同距離を後退して水を噴射する動きのため、時間は他製品の数倍かかりますが、汚れ落ちの面では良好な結果を見せました。

まんべんなく汚れを落としたRoborock

Beforeの汚れの濃さと比べると、左右も中央も全体的に色がグッと薄くなって汚れが落ちています。場所による偏りもないため、水拭き性能は最も高い製品です。

掃除前と比べるとだいぶ落ちた印象のブラーバ(ルンバ)

泥を強く塗り込みすぎたこともあり、Beforeの色は他と比べて濃いめ。右は少し汚れ落ちが甘いものの、中央と左は掃除前と比べてだいぶ薄くなりました。

左右の汚れ落ちが今ひとつのDEEBOT

円形の回転モップを採用したDEEBOT。中央は落としたものの左右の汚れ落ちがイマイチ。ただ、約2分でここまで落としていて、モップ性能は高いといえます。

汚れが少し薄くなった感じのEufy

Afterの汚れはだいぶ薄めですが、Beforeと比べると濃さの差があまりありません。清掃ルートもざっくり、掃除時間も短く、表面の汚れをさっと拭いた感じです。

中央と右の汚れの落ちが甘いスイッチボット

ブラーバと同様に塗り込みが強く、スイッチボットも濃いめのBefore。Afterは左こそだいぶ薄くなっていますが、中央と右の汚れ落ちが今ひとつです。

立ち回り性能の比較結果

前回の検証ではルンバ j7+の回避性能に舌を巻きましたが、前面カメラ搭載のDEEBOTとRoborockの両製品もルンバに劣らない障害物の回避性能を発揮。用意した4種類の障害物にほぼ触れることなく掃除を完了させました。

一方、前面カメラがないEufy、ブラーバ、スイッチボットは、これまでのロボット掃除機らしい立ち回り。検知できなかった障害物は蹴散らしていました。

障害物回避・段差乗り越え(置いた障害物:洗濯物、ぬいぐるみ、電源コード、おもちゃ)

ギリギリまで近寄るも動かすことはないRoborock

ルンバと異なり、障害物ギリギリまで寄っていくのが特徴。寄っても直前でピタリと止まるため、障害物は一切動かしませんでした。しかし、唯一触れたのが、ぬいぐるみ。それもほんの少しだけで認識後はきっちり回避しました。

2cmの段差も余裕で乗り越え、立ち回り性能は抜群です。

ルンバは回避性能はいいけどブラーバが力足りず

ルンバ j7+の回避性能の高さは実証済み。しかし、慎重すぎて回避中に箱に触れ、脱出口を自らふさいだルンバ。どうにも動けず、そのまま止まりました。

ブラーバの回避能力がひと昔前の性能で、段差の乗り越えも不可。立ち回り性能ではルンバの足を引っ張る形になっています。

障害物をほぼ回避!段差にやや不安があるDEEBOT

洗濯物の端を縁取るように移動。ルンバよりも距離感が近いので障害物に気持ち触れます。電源コードを若干動かしたため評価は少し落ちたものの、障害物に対してはルンバ、Roborockと同等です。

段差に対しては不安があり、2cmは斜め方向から進入でようやく乗り越えます。

昔ながらの動きで障害物を物ともしないEufy

前面カメラ非搭載なので障害物への対応力は従来のロボット掃除機と同じ。認識できない障害物は蹴散らし乗り上げるので、片付いた部屋向けといえます。段差は1cmなら越えました。

前面カメラなしなので回避性能は低いスイッチボット

障害物への対応はEufyと同じで、認識できないものには平然と突っ込んでいきます。部屋の隅々を掃除しようとするため、使用前の部屋の片付けは必須です。段差乗り越えは問題ありません。

静音性の比較結果

本体動作時とゴミ自動収集時の騒音値

本体の動作音はDEEBOTとRoborock、ゴミ収集音はDEEBOTが小さめですが、これは各製品を比較しての話。使用時に気にならない音かというと、動作音が小さい製品でも多少は気になる大きさです。

なお、水拭き専用のブラーバは回転ブラシの吸引音がないため非常に静か。本製品だけは動作中でも運転音が気になりませんでした。

ルンバの自動ゴミ収集音は1レベル上の大きさ

編集部下田の自宅での検証時、その音の大きさで飼い猫が飛び上がっていましたが、他製品とゴミ収集音を比べると、ルンバ j7+のベースは爆音なのがわかりました。

アプリ性能の比較結果

本体の機能性向上とともに専用スマホアプリも進化していて、今回集めた製品はすべてがマップ機能を搭載。作成したマップを使ったエリア清掃も全製品で利用できます。外出先からWi-Fi経由で遠隔操作し、カメラの映像を見られる製品もあります。

また、DEEBOTやRoborockは前面カメラを利用したライブストリーミング機能を搭載。前面カメラで捉えた映像をスマホで見ながら、ロボット掃除機をラジコンのように操作可能で掃除以外に見守り用途でも使えます。

マップ・清掃モード・付加機能(評価要素:マップ作成性能、清掃モードの種類、付加機能)

清掃モードは最も豊富で有用なマップ情報もいいRoborock

吸引「4」、水拭き「6」とRoborockは清掃モードが最も多く、柔軟に掃除を指示できます。掃除中に認識した障害物をマップ上にアイコン表示する機能も便利。また、本製品もビデオ配信機能があります。

登録済みの障害物は専用のアイコンで表示してくれます。

ルンバとブラーバでマップの共有ができる

マップは見た目こそざっくりながら精度は高いです。ルンバで作成したマップをブラーバに共有できるため、それぞれでマッピングする必要がなく便利。一方で清掃モードや付加機能はほとんどありません。

境界線設定はマップ側を動かす仕組みで追加が容易です。

マップ作成機能は優秀で付加機能も多い

前面カメラの併用により、マップ作成がとにかく高速。ただ、最大3つしかマップ保存できないのが難点です。動画ストリーミングや「YIKO(イコ)」という音声操作アシスタントも搭載していて使い勝手も良好。

前面カメラの映像を受信し、ストリーミング再生します。スマートフォンで本体を遠隔操作可能です。

マップ機能は最低限で水拭きは専用モードなしのEufy

マップ関連機能はスケジュール清掃やエリア清掃など最低限。マップ作成中に本体を動かすと現在位置がつかめずマップが消えることがあり、不安定な面があります。水拭き用のモードがないのも残念。

本体の位置と清掃ルートをリアルタイム表示するのは便利です。

回避性能の低さはアプリ側でカバーするスイッチボット

清掃ルートのリアルタイム表示のほか、エリア清掃や部屋指定清掃など、アプリの機能は最上位機並みに豊富。吸引力や障害物回避性能の低さは、アプリを使いこなすことである程度フォローできます。

吸引モードは静音からMAXまで4種類。状況に応じて選べます。

メンテナンスの比較結果

最近の上位機ではスタンダードなゴミの自動収集機能。今回も5製品中4製品が該当します。どの製品も収集したゴミは専用パックに回収されるため、ゴミ捨てやダストボックス清掃の手間が激減。選ぶなら自動収集機能付きの製品のものがベターです。

DEEBOTはゴミが1箇所にまとまってメンテナンスがラク

ゴミの収集から水拭きモップの洗浄まで自動化したDEEBOTは、すべてが1箇所にまとまるのでメンテが容易です。

設置性の比較結果

ロボット掃除機の基地である充電ドックは、ゴミの自動収集機能があるモデルだとある程度の設置スペースを要します。さらに電源供給も必要なので、コンセントとの位置関係も重要です。設置できなければ問題外。購入時は大きさの確認が必須です。

スイッチボット・Roborock・ルンバはドックがちょうどいい大きさ

DEEBOT以外の製品はゴミの自動収集機能付きでも程よい大きさ。割とコンパクトなので、リビングにも置けます。

使用感の比較結果

使用感の比較結果は、実際にロボット掃除機5台を検証・評価した雑誌『家電批評』編集部・下田がユーザー目線で評価しました。その詳細をご紹介します。

使ってわかったメリット1:正面カメラを生かしたライブストリーミングに感動!

DEEBOTとRoborockで使用できる、ロボット掃除機の前面カメラを使ったライブストリーミング機能。ロボット目線のローアングルの映像は新鮮で思わず「おおっ」と声を上げてしまいました。

初起動時に遭遇した編集部・下田家の飼い猫。遠隔操作で追いかけようとしたら、一瞬で見失ったとのこと……。

画面内には操作パッドがあり、ロボット掃除機をラジコンのように動かせることにも感動。操作には慣れが必要ですが、小人気分で自宅の室内探索が楽しめました。本来なら見守りなどの用途で使う機能だと思われますが、娯楽的な使い方もできるのはいいです。

使ってわかったメリット2:ロボット掃除機の水拭きはいわばお寺の朝の雑巾掛け!

今回、初めて使ったロボット掃除機の水拭き。下田家の床は目に見える汚れがいくつかあって「頑固な汚れも落とすかなー」と期待していたものの、ダメでした。

清掃後のモップを洗うと薄い灰色の水になるので、汚れは取れている模様。水の汚れは検証順が最後の製品にも出ていたので、お寺の朝の雑巾掛けみたいに床の表面をサッと拭いているイメージでしょうか。だとすれば、毎日水拭きをさせることで、どの製品でも床をピカピカにできそうな予感です。

写真では床が結構濡れているように見えますが、実際の水拭き直後はしっとり程度。もちろん、水分量の設定にもよります。

使ってわかったデメリット:軽量のマット類はやっぱりダメ!

家具やソファといった障害物の回避能力が高い前面カメラ搭載機ですが、フリース生地の軽量なマットは認識せずに押してしまいます。ただ、グシャッとなって山になると、認識して避けることも。ある程度の片付けは必要かもです。

冷蔵庫の隙間まで押し込まれたキッチンマット。この状態になると、近寄らなくなります。

使用感の比較結果がわかったところで、お待ちかねのおすすめランキングを発表します。

※自動ゴミ収集機および電源供給機の名称は製品によって異なりますが、テスト結果では「ドック」と表記します。

ロボット掃除機のおすすめランキング1位は?

エコバックス 「DEEBOT X1 OMNI」

エコバックス
DEEBOT ディーボット X1 OMNI
実勢価格:19万8000円
サイズ・重量:W36.2×D36.2×H10.35cm・約4.4kg(本体)

▼テスト結果

ベストバイとなったのは、エコバックス「DEEBOT ディーボット X1 OMNI」。水拭きの汚れ落ちと設置性こそ評価が低いものの、それ以外の性能は高水準です。巨大で重いドックの置き場所があるならイチ推しの一台といえます。

メリット1:見守りに使えそうなビデオマネージャー

前面カメラの映像を受信して本体を遠隔操作できるのも魅力。子どもやペット、両親の見守りにも使えます。

メリット2:回避性能が高く清掃方法も豊富

回避性能が抜群なので、部屋が多少散らかっていても使用可能。清掃モードも豊富で掃除の指示も柔軟に出せます。

メリット3:水拭き後のお手入れは汚水を捨てるだけ!

DEEBOTは水拭きパッドをドック内で自動洗浄するため、水拭き実行後のメンテナンスは洗浄でたまった汚水を捨てるだけ。ロボット掃除機による水拭きは準備や後片付けが面倒ですが、その手間はほぼありません。タンクの汚れが気になったら水洗いしましょう。

Beijing Roborock Technology 「Roborock ロボロック S7 MaxV Plus」

Beijing Roborock Technology
Roborock ロボロック
S7 MaxV Plus
実勢価格:14万2780円
サイズ・重量:W35.3×D35.3×H9.65cm・約4.7kg(本体)

▼テスト結果

2位は、Beijing Roborock Technology「Roborockロボロック S7 MaxV Plus」。吸引や障害物回避は1位を凌駕する性能。水拭きまわりの準備やメンテナンスが面倒なものの、吸引掃除をメインに使うのならコチラも選択肢に入ります。

アイロボット 「ルンバ j7」+ 「&ブラーバ ジェット m6」

アイロボット
ルンバ j7+ &ブラーバ ジェット m6
実勢価格:18万6001円(セット価格)
サイズ・重量:W33.9×H8.7cm・約3.4kg(ルンバ本体)、W25.2×D27.0×H9.0cm・約2.2kg(ブラーバ本体)

▼テスト結果

3位は、アイロボット「ルンバ j7」+「&ブラーバ ジェット m6」。セット使用だと2台分の設置スペースの確保がネック。吸引→水拭きの連続清掃、マップ共有などの連携機能に魅力を感じるかがポイントです。

床のピカピカを保ちたいならブラーバがおすすめ

メリット1:水拭きだけでなく乾拭きパッドも付属

掃除用のパッドは水拭きだけでなく乾拭き用も付属。水量多めで水拭きしたあと乾拭きで仕上げる、といった使い方もできます。コストはかかるものの、使い捨て用のパッドもあるのは便利です。

メリット2:時間をかけて丁寧に水拭きしてくれる

水拭き専用機のブラーバは吸引・水拭きの両方を兼ねた製品とは異なり、水を噴射しながら丁寧に水拭きします。兼用機より時間はかかるものの、動作音が静かなので在宅時の使用でも気になりません。

4位:スイッチボット「 ロボット掃除機  S1 Plus」

スイッチボット
ロボット掃除機 S1 Plus
実勢価格:6万9800円
サイズ・重量:W34×D34×H9.5cm・約3.06kg(本体)

▼テスト結果

4位は、スイッチボット「ロボット掃除機 S1 Plus」。約7万円台という低価格帯でゴミ収集機能付きなのは大きな魅力。回避性能こそ今ひとつですが、掃除やアプリの性能は上位機に迫ります。衝突防止センサーや落下防止機能センサー搭載で、コスパ重視ならアリです。

コスパを重視する人はスイッチボットがおすすめ

コスパ重視の人は、リーズナブルながら性能高めの本製品がオススメ。スイッチボットユーザーなら機械の管理もラクです。

1つのアプリで管理できます。

5位:アンカー・ジャパン「 Eufy RoboVac X8 Hybrid」  

アンカー・ジャパン
Eufy ユーフィー RoboVac ロボバック X8 Hybrid
実勢価格:5万9800円
サイズ・重量:W約34.5×D34.5×H9.7cm・約3.6kg(本体)

▼テスト結果

5位は、アンカー・ジャパン「Eufyユーフィー RoboVacロボバック X8 Hybrid」。ドックは自動充電のみで全体的に前面カメラ搭載機以前のロボット掃除機という印象。上位機と比べると見劣りしますが、整った部屋なら活躍の目はあります。

おわりに

以上、ロボット掃除機のおすすめランキング5選でした。

アイロボット以外の他メーカーも前面カメラ搭載の新製品を投入してきたため、行った今回の検証。その性能と実力は、今回の検証結果を見れば明らかです。

DEEBOTの今回の首位を後押ししたのが、吸引したゴミの自動収集や水拭きモップの自動洗浄機能です。かつては事前に片付けておくのが面倒という理由で敬遠されていましたが、前面カメラの搭載で片付けていなくても使えるようになり、DEEBOTは面倒な水拭きの準備や手入れも自動化。ロボット掃除機による水拭きのハードルがグッと下がった感があります。

ロボット掃除機を毎日の暮らしをちょっとラクにしてくれる生活家電。ワンルームでの一人暮らし、家族で暮らす一軒家など、自分家庭の状況によって選ぶのが最適です。購入を検討しているという人は、ロボット掃除機の売れ筋ランキングや本記事を参考にしてみてください。

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