体験談に惑わされない!マンションの売却ケースは十人十色

初めてマンションを売却する際、分からないことが多く、不安な思いを抱える人もいるでしょう。そんな時に参考にしたくなるのが経験者の体験談です。今では、体験談を集めたサイトも豊富にあり、スマホやPCでいつでもどこでも検索することが可能です。確かに、経験者の成功談を参考にしたり、失敗談から学んだりすることも大切です。しかし、マンションの売却は10人いれば、10通りものケースが生まれます。体験談とうまく付き合うにはどうしたら良いか、考えていきましょう。

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マンションの売却は物件によって内容はさまざま

そもそも、マンションの売却といっても、居住用か賃貸用かで取引の内容も支払う税金の額も変わってきます。自分が居住用のマンションを売却したくても、賃貸用の体験談を参考にしてしまったら意味がないですよね。まずは、物件ごとの売却におけるメリットとデメリットについて見ていきましょう。

【不動産の売却について】
個人が不動産を売却する理由には「生活費の足しにする」ことも挙げられています。不動産を現金化することで生活費や新しい不動産の買い換え費用に充てるご家庭もあるでしょう。万が一、借金を抱えている場合には、返済に充てることが可能です。

一般的な不動産の売却についてのメリットとデメリットをまとめてみました。

・メリット
現金化できる/借金を完済できる/新たな住まいへ買い換えできる/残年数の火災保険料や地震保険料が返ってくる/銀行保証料が戻ってくる、など


・デメリット
仲介手数料、譲渡所得税、引っ越し費用などのお金がかかる/すぐに買い手が見つからない、など

【居住用財産の売却について】
マンションを購入しても、「子どもが大きくなったから広い家に住み替えたい」「離婚のためやむを得ず引っ越しせざるをえなくなった」などの理由で住んでいる家を売却に出す人もいるでしょう。よく「売却損」という言葉を聞きますが、マンションを売却しても購入時より価格が下がっているケースもよく見られます。

ただし、場合によっては譲渡所得税という税金を減額できる特例もあり、お得にマンションの売却を進める方法はあります。売却する前には、対象となるお得な方法がないか調べてみましょう。

・メリット
譲渡益による譲渡所得税が軽減される、買い換えの場合であれば課税を繰り延べできる/譲渡損が出た場合、他の所得から繰越譲渡できる


・デメリット
内覧のために住まいをきれいにしなければならない/引っ越しまでに次の住まいの確保をしなくてはならない/買い手が見つからないかもしれない、など

【賃貸用マンションの売却について】
今では、投資用財産としてマンション経営をする人も増えてきました。家賃収入を目的とした賃貸用マンションは、原則、長期運用しなくてはなりません。しかし、維持するにも経費がかかり、住む人がいなければ収益を得ることも難しくなります。賃貸用のマンションを売却すれば、維持費を払う必要がなくなるので余計な経費を払わずに済みます。ただし、家賃収入による収益がなくなるのが難点といえます。

・メリット……よりお得な物件の購入資金を確保できる/値下がりリスクの回避/維持費が不要に
・デメリット/収益が出ない/購入後すぐに売却すると損をする可能性がある

体験談は鵜呑みにせず、あくまで参考程度に

マンションの売却について違いを知った上で、「それでも売りたいな……」という人は、経験者の体験談を読んでみるのもひとつの手です。自力で調べることも大事ですが、やはり誰かの体験談を読むと、なんとなく状況をイメージしやすくなりますよね。マンションの売却をしたことがない人であれば、不動産会社とのやり取りや買い手との契約方法、司法書士の探し方など分かりづらいと思います。

先にも述べましたが、今ではスマホやタブレットを使えば、ネットでいくらでも情報が出てくる時代です。だからこそ、事実とは異なる内容、いわゆる「でっちあげ」を作ることもできてしまいます。そのため、ネットなどで体験談を見る際は、有名企業のような信ぴょう性の高い情報を発信しているサイトを参考にすると良いでしょう。まとめ記事などを見ても良いですが、その場合は鵜呑みにせず、あくまで「こんな話もあるんだ」程度にとどめておくことをおすすめします。

参考にしても大丈夫な体験談とは?

では、マンションの売却において、どのような体験談を参考にしたら良いのでしょうか。重要なのは情報の信ぴょう性です。そのため、ただテキストだけが掲載されているサイトよりは、体験談を話してくれている人の写真が載っている、先に述べたように一般的に名の知られている企業の情報を優先するといった基準を設けると良いでしょう。誤った知識を付けて後々トラブルの元になってしまうのは避けたいですよね。

また、さまざまな体験談を読んでいくと、同じような内容のものを見かけるようになります。そういう情報は「みんながやりがちな体験」であるといえるでしょう。もちろん、成功談なら参考にすれば良いし、失敗談なら同様のミスをしないように教訓としておくと良いですね。

まとめ

一口にマンションの売却といっても、物件の内容や売り手の状況によって契約の進め方は変わってきます。豊富に見ることのできる体験談を参考にしながら、自分なりのマンションの売却手段を見つけてください。

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