一人暮らしの部屋探し!気をつけるべきポイントとは?
一人暮らしをするとき、部屋探しは重要なポイントになります。特に初めて一人で部屋を探すときは要領もわからず、手間取ってしまうこともあるでしょう。どの物件に住むかによって、その後の生活の快適度が違います。ここでは一人暮らしのための部屋探しのコツやかかる費用などをご紹介します
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■一人暮らしの部屋探しにかかる費用と相場
物件を探す際に、最も気になるのは費用面という方も多いでしょう。家賃のみを気にする方も多いですが、一人暮らしには家賃以外にも発生する費用があるため、こうしたものの相場も知っておくとよいでしょう。
以下に一人暮らしの物件を借りる際にかかる費用と、その相場を挙げてみました。
【家賃】
物件を借りる際には、家賃を支払う必要があります。家賃は基本的に前払いです。
そのため不動産会社で賃貸契約を結ぶときには、日割り計算で求められた当月分の家賃と、その翌月分の家賃を先に支払う必要があります。
初期費用を抑えたい場合には、入居日を月初めにすることで、初月の家賃分を支払うだけで済みます。
家賃は地域によって差があり、また駅や商業施設の近くなど、利便性の高い場所は高くなる傾向があります。
例えば港区のワンルームの相場がおよそ130,000円なのに対し、中野区のワンルームの相場はおよそ70,000円と倍近くの差です。
学校や会社へ通うときの利便性と、相場のバランスを考えながら選ぶとよいでしょう。不動産会社や物件によってはフリーレントといい、最初の数ヶ月分の家賃を無料にしてくれるキャンペーンを行っていることもあります。
フリーレント期間終了後は、家賃が相場よりも高く設定されていることがあるため、注意が必要です。
また「家賃は給料の何%くらいが最適なのか」と考える人もいるでしょう。基本的に家賃は月々の給料の4分の1から3分の1程度に抑えることが望ましいとされています。
あまり家賃の高い物件に住んでしまうと、その分、生活費にあてられる金額が少なくなってしまい、苦しくなる可能性も考えられます。
不動産会社によりますが、一般的に月給の3分の1以上の家賃の物件は入居審査に通らないこともあります。
【管理費、共益費】
管理費や共益費は、階段や廊下、エレベーターといった共有部分の管理やメンテナンスに使われるお金です。家賃に加えて毎月支払う必要があります。
物件によって無料の場合もありますが、築年数が浅い物件や共用部分や共用施設充実している物件などは高くなります。
相場としては家賃の5~10%といわれていますが、これに当てはまらない物件も多いため、一概に相場がいくらとはいえません。
賃貸契約では家賃と別枠にされていますが、部屋を借りる費用として月々にかかることは変わらないため、物件探しの際には家賃と合わせて考えるとよいでしょう。
【敷金】
敷金は、借りていた部屋を退去する際にかかるクリーニング費用や修繕費用を前もって納めておくというものです。築年数やペットを飼える物件かどうかなどによって様々ですが、相場は家賃1ヶ月分です。
敷金が無料の物件は、初期費用を抑えることができますが、退去時にクリーニング費用や修繕費用の支払いを求められることがあるため、注意が必要です。
また一般的に敷金はクリーニング費用や修繕費用を差し引いて、余った金額を退去時に返してもらうことができます。
【礼金】
礼金は大家さんに部屋を貸してもらうことに対し、お礼として納めるものです。家賃1ヶ月分を支払うケースが多いですが、近年は礼金不要という物件も多くなっています。
また一般的に不動産会社が仲介に入っている場合は、大家さんが不動産会社に手数料として支払う金額に礼金をあてます。そのため不動産会社への交渉次第で、礼金は無料にできることもあります。
【仲介手数料】
部屋探しは不動産会社に頼むことが一般的です。不動産会社はお客様に代わり、部屋探しや大家さんと結ぶ賃貸契約の仲介をしてくれます。
そのため入居する部屋が決まり、賃貸契約を結んだときに、入居者は不動産会社に対して仲介手数料を支払うことになっています。
相場は家賃の1ヶ月分です。不動産会社によっては、仲介手数料が相場よりも安いこともあります。その場合、礼金が多くなっていたり、家賃が相場よりも高くなっていたりすることもあるため、仲介手数料もしっかり相場を確認することが大切です。
【賃貸保証料】
賃貸保証料は保証人が保証会社の場合に必要になる費用です。基本的に部屋を借りるときには、保証人を立てなければならず、賃貸契約の内容によって保証人が決まります。
保証会社とは、保証金を納める代わりに、万が一家賃の支払いが滞ったとき、代わりに保証会社が支払ってくれるというものです。
以前は親族を保証人に立てて契約を結ぶことが一般的でしたが、近年では保証会社を利用する賃貸物件も増えてきています。
保証会社を利用する物件が増えてきている理由は、大家さんが家賃を確実に受け取ることができる安心感があるためです。
保証会社に保証人を頼む場合は、頭金として賃貸契約時に家賃0.5ヶ月分程度を支払い、その部屋の更新ごとに決められた金額を納めるシステムであることが多いです。
契約期間によって金額は違いますが、家賃の30~70%が相場とされています。初期費用を抑えるためには、親族に保証人になってもらうことのできる物件を探すことをおすすめします。
【火災保険料】
住居には一般的に火災保険がかけられています。火災保険とは、自然災害や不慮の事故などで家や家財が壊れてしまった場合に保障される保険です。
部屋を借りる際には、決められた火災保険へ加入することが義務付けられています。火災保険料は2年間ごとの更新で20,000円程度が相場です。
万が一、借りている部屋の備品を壊してしまったり、水漏れなどがあったりした場合には、すぐに管理会社か大家さんに連絡をしてください。火災保険の適用範囲内のことであれば、すぐに対処してくれます。
連絡を怠った場合には、自己責任として修繕費の請求をされることもあるため、注意しましょう。
【鍵交換費用】
賃貸契約マンションやアパートは、前に部屋を借りていた人がいる場合、鍵交換費用を入居時に支払って、新しい鍵に変えてもらうことが可能です。
以前と同じ鍵のままだと不安という人は、取り替えてもらうとよいでしょう。ティンプルキーかオートロックかなどの条件によって金額は変わりますが、相場としては20,000円前後であることが多いです。
初期費用として鍵交換費用がかかるのはもったいないと思い、入居後に鍵屋さんで勝手に鍵を変えてしまうのは契約違反です。
鍵も大家さんの大事な備品であるため、鍵を変える際には必ず大家さんの許可を取ってからにしましょう。
賃貸物件に指定された鍵に交換する場合、自分で業者を探す方が高くつくことがあります。入居時に大家さんや管理会社が提携して、安く鍵交換をしてくれる業者に頼むことが結果的に節約に繋がるでしょう。
■一人暮らしの部屋探しに考慮すべき条件とポイントとは?
一人暮らしのための部屋を探すときには、どのような点に注意したらよいのでしょうか。人によって、最低限これだけは譲れないという条件があるかと思います。
ここでは一人暮らしの物件を探す際に気をつけたいポイントをご紹介します。
【チェックポイント1】部屋の広さ
一人暮らしをするにあたって部屋の広さは重要なポイントです。置くものの量にもよりますが、生活部分の広さはある程度必要でしょう。
物件によって「○畳」か「専有面積◯平方メートル」で表記されていることがあります。専有面積は生活部分のみの広さになりますが、「◯畳」で表記されているものは、トイレやお風呂場などの広さも含まれています。
部屋の間取りは「1K」「1R」などのように表記されます。「1K」とは部屋が1つで、ドアで仕切られてキッチンがある部屋のことをいいます。
「1R」は1つの部屋にキッチンなどが集約されている部屋を指します。数字が「2」になると部屋数が2つということです。
また間取りの他にロフトがついている場合もあります。ロフトは、間取りや専有面積内に記載されている場合と別に記載されている場合があります。
このように、広さの表記だけではわかりにくい部分もあるため、実際に内見に行って、自分の目で広さを確認することが大切です。
【チェックポイント2】窓の向き
部屋の向きとは、窓がある向きを指します。
窓が南向きにあれば、日中、部屋に陽の光がたくさん入ってくるため、カビが発生しにくく、冬場も暖かく感じられるでしょう。
窓が北向きの場合は、部屋にあまり陽の光が入ってこないです。角部屋が好まれる理由として、窓が2方向にあり、より多くの採光を望める点があります。
【チェックポイント3】セキュリティは万全か
一人暮らしの場合、自分が外出している時間は、部屋に誰もいない状態になります。
たとえ部屋にいたとしても、事件や事故に巻き込まれたときに、助けを求められる人が近くにいません。特に女性で一人暮らしを始める方は気をつけたいポイントです。
防犯を考えるときには、部屋のある階数と鍵が重要になります。
まず階数ですが、1階は空き巣などの被害に遭いやすいことは想像できると思います。しかし2階以上だからといって油断もできません。
よじ登れるものや飛び移れる場所がないか、侵入できる経路が死角になっていないかなどを調べましょう。
それから鍵ですが、鍵はたとえオートロックの物件でも確実に安全とはいえません。オートロックは暗証番号があれば誰でも開けられますし、前の鍵を使って開錠が可能なため、簡単に部屋を空けられてしまいます。
防犯を考えるなら、オートロックよりは二重鍵の物件を選んだ方がいいでしょう。
【チェックポイント4】駅からの距離
駅から歩いてどのくらいかかるかもチェック項目に加えておきましょう。毎日の出勤時間のことを考えても、駅から近いことは心の余裕にも繋がるはずです。
しかし駅に近いほど、周囲の音がうるさかったり、夜遅くまで明るかったりといったデメリットも考えられます。
駅に近い物件でも線路沿いではなく、線路から少し離れる方向の物件を選ぶだけでも騒音を感じにくくなるでしょう。
物件情報に記載されている駅からの距離は、1分に80メートル進むことを想定しています。実際には信号の多さや坂道などで、それよりもかかることも考えられるため、内見の際に歩いてみるのもよいでしょう。
【チェックポイント5】お風呂とトイレは別なのか
一人暮らし用の物件だと、お風呂とトイレが一緒になっていることもあります。お風呂とトイレが一緒でも気にならない場合は問題ないですが、衛生面からも気になるという場合には、しっかり確認しておきましょう。
「バスタブとトイレが壁で区切られていないのがユニットバス」と思っている方も多いのですが、ユニットバスとは周りの壁や天井、床が一体化されているものをいいます。
そのためユニットバスと書かれていても、お風呂とトイレは別という物件もあります。「バス・トイレ別」の表記を参考にするとよいでしょう。
【チェックポイント6】マンションかアパートか
賃貸物件は階数や構造の違いから、マンションかアパートに分けられます。
一軒家を賃貸している場合もありますが、一人暮らしで借りることは少ないでしょう。マンションは3階以上の高さがある物件で、アパートは2階までとなっています。
重要となるのは、構造の違いです。マンションは鉄骨で造られており、鉄骨に木の壁がある鉄骨造や、鉄骨をコンクリートの壁で強化している鉄筋コンクリート造があります。
それに対し、アパートは基本的に木造です。軽量鉄骨造のアパートもありますが、木造よりも少し強くなる程度だと思った方がよいでしょう。
このことからアパートに比べ、マンションの方が耐震性などの面からも強い造りになっていることがわかります。それに加え、マンションは防音性や耐火性にも優れています。
近隣住民の生活音が気になる場合には、マンションを選択することをおすすめします。
【チェックポイント7】築年数はどのくらいなのか
築年数とは、その物件が建てられてからの年数をいいます。建てられてから年数が経ちすぎている物件は、地震などの際に倒壊してしまう可能性もあります。
耐震が備わっている物件かどうかは1982年以前に建てられた物件か1982年以後に建てられた物件かで判断することができます。
1981年は建物に新しい耐震基準が設けられた年で、それまでの建物よりも耐震基準が厳しくなっています。そのため1982年以降に建てられた物件であれば、地震の際に倒壊する危険性は少ないといえるでしょう。
築年数が古くても、内装をリフォームしていて、新築同様の物件もあります。こうした物件は築年数の関係で新築物件よりも安い家賃で入居できることもあるため、築年数に惑わされず、内見に行って確認してみることをおすすめします。
■まとめ
一人暮らしは、大変に思うこともあるかと思います。しかし物件探しも事前に正しい知識を身につけ、下調べをしておくことで、負担が少なくなります。自分のこれからの生活をあれこれ考えながら、物件探しをしてみましょう。
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