花と葉っぱがかわいいベゴニアの品種って?初心者でも簡単な育て方も紹介
初心者でも育てやすく、春から秋まで花を楽しめる「ベゴニア」。そんなベゴニアには、たくさんの品種があることをご存じですか? 今回はベゴニアの種類や上手な育て方について紹介します。花が八重に咲く品種や葉の形や柄が面白い品種などをピックアップ。個性的な葉は、花のない時期の観葉植物にもぴったりですよ。記事を参考にして、ぜひベゴニアを育ててみてくださいね。
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ベゴニアの豊富な種類
公園やショッピングセンターなどで植栽されているのをよく見かけるベゴニア。薄い紅色の小さな花を咲かせるベゴニア・センパフローレンスで、昔から鑑賞用植物として親しまれてきました。
ベゴニアは種類の豊富な植物で、原種だけでも2,000種以上、それらの交配によって誕生した品種になってくると、その数倍とか! バラのようなゴージャスな花を持つタイプから、冬でも花を楽しめるタイプまで、さまざまな種類があります。
1.球根性の八重咲きタイプ
6月から10月にかけて花を楽しめるタイプのベゴニアです。八重咲きタイプのベゴニアの多くが、球根性のベゴニア原種との交配によって誕生しました。しっかりした茎が上へと伸びていくスタンドタイプと、伸びるに従って垂れ下がってくるハンギングタイプとがあります。
バラのように見えるのに花持ちが良いので、プレゼントにしても喜ばれます。八重咲きのゴージャスな花は、黄・赤・ピンク・白などがあり、花びらがフリル状になったものから細長いユリのようなものまで、形の種類も豊富です。
2.根茎性の葉が変わったタイプ
ベゴニアは、さまざまな葉の姿も愛好家の間でもてはやされる理由です。多肉系のように厚みのあるものや、形の変わったもの、模様の面白いものなど、花姿の豊富さに劣らず他種多様。根茎性ベゴニアにこのタイプが多くあります。
主に葉を楽しむベゴニアで、葉がカールしたようになるスーパーカール、2色の葉の模様が独特なボウエレー・ニグラマルガ、ギザギザのふちに赤紫の葉色が美しいタンバリン、丸く大きな葉に斑点のように付く模様がきれいなウエル・シコロルなど、変化に富んだ葉の姿が魅力です。
3.秋から春まで楽しめるエラチオール
交配によって生み出されたエラチオールは、冬でも花を楽しめるベゴニアです。南米原産の球根性ベゴニアと、アラビア半島原産のソコトラナという冬咲きベゴニアから生まれました。7月から8月の暑い盛りを除けばほとんど咲いているという、驚異の花付きの良さで人気です。
ただし、暑さにも寒さにも弱いので、年間を通して部屋の中で育てた方が無難でしょう。適温は20度前後です。室内でも冬の窓辺は温度が下がりがちなので、特に、夜間の置き場所には気を付けて下さい。
ベゴニアの基本的な育て方
ベゴニアは、基本的に高温多湿を嫌います。種類によって多少の違いはありますが、冬は室内、夏は北向きの風通しの良い庭先などに置いて育てましょう。水やりは、乾いたら鉢底から出てくるまでたっぷりと。マメな水やりは根腐れの原因になるので要注意。
ただし、種類によっては土の加湿は嫌うものの、葉には適度な湿度が必要なものもあります。肉厚な葉を持つタイプは葉に水を貯め込むので不要ですが、薄い葉を持つタイプは室内の乾燥に気を付けて育てましょう。冬の乾燥の激しい時期など、霧吹きで極少量の水分を与えても良いですね。
ベゴニアの増やし方
挿し木で比較的簡単に増やせるのもベゴニアの魅力です。いくつかのポイントを押さえれば、初心者でも増やすことができます。
1.挿し木に適した枝選び
挿し木にする時は、まず枝を切りますが、この時、先端に新しい芽を付けているものを選びます。これは、その枝が生命力を持って成長する強い枝である証拠です。挿し木にした後も、順調に根付いてくれるでしょう。さらに、枝の節々が膨らんで小さな芽を持っていることも確認します。
2.挿し木に適した季節
ベゴニアの挿し木に適したシーズンは、春と秋です。暖かな日の続くこの季節が、ベゴニアの根が付くのを促してくれます。挿し木をしたら、十分に水をあげながら育てていきましょう。あとは、20度から25度の発芽温度を保つことで根付きます。
3.挿し方のポイント
ベゴニアの枝を土に挿す時は、下の方の節を1つ分、しっかりと土中に植えるようにします。土の上に出た節から、新しい芽吹きがないと、根付いたとしても花が咲かないこともあるからです。
また、枝の一番上、花芽の出ている部分を挿し木にする際は、その花芽を切ってしまいます。花芽へ栄養が奪われるのを避けることができ、根付きやほかの新芽が出るのが促されるでしょう。
花がら摘みを習慣にしよう!
どんな植物にも共通ですが、ベゴニアも咲き終わった花はこまめに摘んであげるのが基本です。そのままにしておくと花が腐り、そこから病気が広がったり、虫が付いたりすることもあります。花がら摘みは、ぜひ毎日のお手入れの基本にしたいものです。
また、花がたくさん付いて風通しが悪くなっているような時は、思い切ってカットしてしまいます。特に、八重咲きのベゴニアは花が大きくなるので、適度に間引いてあげた方が良いでしょう。花茎の短いベゴニアは、ふつうの花瓶に生けるには難しそうですが、小さな器やグラスに生けるにはぴったり! お部屋を飾るステキなインテリアになってくれます。
夏タイプ、冬タイプの管理の違い
ベゴニアは、夏に成長して花を咲かせるタイプと、夏に休眠するタイプとがあります。それぞれの育て方を間違えると、花が少なくなったり、枯れてしまったりするので大変です。購入時には予めどちらのタイプか確認し、それぞれに合った管理方法で育てましょう。
1.夏タイプのベゴニアの育て方
春から秋にかけて花を咲かせるベゴニアです。センパフローレンスのような一重咲きは夏の直射日光に当てても大丈夫ですが、八重咲きタイプは半日陰やカーテン越しなど、やわらかな日光を当てて育てるようにします。
花が終わったら摘芯することで、次のシーズンに向けて花芽を多く付けるように。また、梅雨の始まる前、5月頃に1度刈り込んでおくと、さらに花芽を増やせます。花の咲く時期が長いので、2週間に1度ほどごく弱い液体肥料を与えると、元気に咲き続けてくれるでしょう。
2.冬タイプのベゴニアの育て方
初冬から3月頃まで花を楽しめるタイプのベゴニアです。冬の始まりにフラワーショップの店頭を賑わすことから、クリスマス・ベゴニアと呼ばれることもあります。
夏場は風のよく通る半日陰で育てましょう。日が短くなると花を付ける短日植物なので、秋に夜まで明るい室内に置くのはNGです。昼間は日当たりのよい室内に置き、夜になったら暗い場所へ移動させるか、段ボールを被せるなどして遮光します。冬の日照不足から花が落ちることもあるので、十分に日に当ててあげるようにしましょう。
増やして楽しめるベゴニアの魅力
比較的、日本の気候に合った身近な観葉植物、ベゴニア。その種類は多く、1年を通して花を楽しめるのも魅力です。花の時期が短くても、美しい葉が鑑賞用に人気の種類もあります。室内で育てるのにも適しているので、窓辺を飾る花としてもオススメです。
育て方が簡単なので、ガーデニング初心者にもぴったり。挿し木で増やして、友人知人におすそ分けする楽しみもあります。好みの種類のベゴニアを見つけて、さっそく育ててみませんか?
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