見た目もキュートな観葉植物「プミラ」♪人気の種類から育て方のコツまで
小さく丸みを帯びた葉がかわいらしい観葉植物「プミラ」。寄せ植えや切り花のアクセントとしてもよく使われる植物です。比較的寒さに強いプミラは、初心者でもトライしやすい観葉植物のひとつ。そんなプミラの魅力や上手な育て方についてご紹介します!
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【目次】
・プミラとは?どんな種類がある?
・プミラの上手な育て方~水やり・日当たり・肥料~
・プミラを植え替えるタイミングは?
・プミラの増やし方について
・成長に合わせてプミラを剪定しよう
・プミラに病害虫はつく?予防法は?
・育て方いろいろ!プミラをもっと楽しもう
・プミラはどこに置く?
・まとめ
プミラとは?どんな種類がある?
プミラの学名は「フィカス・プミラ」。日本や中国が原産のツル性の植物です。プミラの原種は濃い緑色の葉ですが、園芸品種では斑入りのものも見られます。プミラのなかでも特に人気がある種類を3つご紹介しましょう。
➢ プミラサニーホワイト
緑の葉の周囲が白く縁どられている品種です。白と緑の組み合わせが美しく、プミラのなかでも人気が高くなっています。
➢ プミラミニマ
「ミニマ(=最小の)」という名前が表す通り、ほかのプミラと比べて葉が小さい品種です。ミニサイズの葉をたくさん茂らせる姿がとてもかわいらしく、インテリアのよいアクセントになります。
➢ プミラムーンライト
くしゃっと縮れた葉にライム色の斑が入った、珍しい品種です。明るい緑の斑が入っている分、さわやかな印象に。ひと味違うプミラをお探しの方におすすめです。
プミラを選ぶときに気をつけたい4つのポイント
せっかくプミラを育てるなら、元気な状態を長く保ちたいですよね。そのためには、丈夫な株を見極めることが大切です。プミラを購入するときには、以下の4つのポイントに注意して選びましょう。
1. 葉の色ツヤがよく、葉先がピンとして元気なもの
プミラを選ぶときにまず目に入るのが、葉っぱではないでしょうか。元気な株だと葉の色が美しく、ツヤやハリがあります。逆に、元気がない株の葉はどこか弱々しい印象で、内側に枯れた葉が見られることも。新しい芽や葉がよくついて、全体に勢いがある株を選びましょう。
2. 根がしっかり張っていて、根詰まりしていないもの
根が傷んでいると、元気に成長できません。株の底を見て、根が元気よく張っているかチェックしましょう。底から根がかなりはみ出している株は、すでに根詰まりを起こしている可能性があります。購入は避けたほうがよいでしょう。
3. 病害虫がついていないもの
病害虫の被害がなさそうに見える場合でも、プミラの葉を裏返してきちんとチェックしましょう。
4. 葉が茂っていて、間延びしていないもの
十分に日を当てていない状態が続くと、葉と葉の間隔が空いて間延びしてしまいます。下葉が落ちていないか、葉と葉のあいだが詰まっているかをチェックしましょう。
元気な株を選んでも、家で育てはじめた途端に葉が落ちたり変色したりすることがあります。つい心配になって対処したくなりますが、まずはあわてずに様子を見てください。購入したお店とは環境が変わったことで、急な変化に対応しきれていない可能性も考えられます。
元気な株を選んでいれば、徐々に環境に慣れていくはずです。水やりをしたり肥料を与えたりすると、かえって状態が悪くなってしまうことがあるので、しばらく見守りながらプミラの回復を待ちましょう。
プミラの上手な育て方~水やり・日当たり・肥料~
プミラは比較的育てやすい観葉植物ですが、日当たりや水やりには少し注意が必要です。プミラを育てるときに押さえておきたいポイントを、「水やり」「日当たり」「肥料」の3つに分けてご紹介します。
➢ 水やりをするタイミング
春から秋の生育期にかけては、土の表面が乾いたら鉢の底からしみ出るくらいにたっぷり水を与えましょう。生育期に水が足りなくなって水切れを起こすと、すぐにカリカリになって枯れてしまいます。特に暑い夏場の水切れには注意が必要です。
冬のあいだは水をあまり吸わなくなるので、水やりの回数を控えましょう。水を与えすぎると根腐れを起こすので、乾かし気味の状態で管理します。冬は、土の表面が完全に乾いて2~3日してから水やりをしてください。
また、プミラは空気中の湿度が高い状態を好みます。一年を通して、霧吹きなどで葉に水を与える「葉水」をこまめに行いましょう。
➢ 日に当てたほうがいい?
日光を好む観葉植物なので、日当たりのよい場所で管理すると元気に育ちます。葉の色ツヤを美しく保つためにも、日に当てて育てましょう。日陰で育てると、節と節のあいだが広がって間延びしてしまいます。
ただし、真夏の直射日光は葉が焼けてしまうためNGです。日差しが強い夏のあいだは、レースのカーテン越しなど明るい日陰で管理しましょう。また、日陰で育てていたプミラにいきなり強い日差しを当てると、葉焼けの原因になるので注意してください。
➢ 肥料はどうする?
春から秋にかけての生育期は、月1回程度、液体肥料か化学肥料を与えます。冬は休眠期に入って株の成長が休止するため、肥料を与える必要はありません。
プミラを植え替えるタイミングは?
育ちやすい環境で管理すれば、プミラはどんどんツルを伸ばして成長していきます。それと同時に根も成長していくので、根詰まりを起こさないように注意しましょう。
鉢底から根が出てきたら、根詰まりのサイン。ひと回り大きな鉢を用意して植え替えてください。根が確認できない場合でも、水やりをしたのに水が土に染み込んでいかないときは、植え替えが必要です。
100円均一のお店で売られているようなミニサイズのプミラは、早い段階で根詰まりを起こしやすいので、こまめに根の状態をチェックしましょう。特に根詰まりを起こしていない場合でも、2年に1度くらいのペースで植え替えるといいですね。植え替えの時期としては5~7月が理想的です。
プミラの増やし方について
プミラは春から秋にかけた生育期に、挿し木で増やすことが可能です。5~10cmくらいの長さで茎を切り取って、上の葉を2枚ほど残してほかの葉は取り除き、軽く湿らせた挿し木用の土に植えましょう。
挿し木をして1~2週間くらいは半日陰で管理します。水を切らさないように注意しながら育て、1か月ほど経って根が出てきたら、大きな鉢に植え替えてください。挿し木用の土ではなく、きれいな水に挿して発根を待ってもOKです。
成長に合わせてプミラを剪定しよう
プミラのようなツル性の観葉植物は、放っておくとどんどん伸びてアンバランスな姿になってしまいます。伸びていくツルに栄養を取られて、株元の葉が少なくなるのも気になるところ。また、風通しが悪くなると病害虫が発生しやすくなるため、成長に合わせて剪定しましょう。
まずは、傷んだ葉や間延びした茎をいさぎよくカットします。あとは全体のバランスを見ながら整えてください。根本の2~3節は残して少し短めにカットしておくと、風通しがよくなって元気に育ちます。切った先の枝は、挿し木に使うことができます。
プミラに病害虫はつく?予防法は?
プミラは比較的虫がつきにくい観葉植物ですが、カイガラムシには注意が必要です。プミラの養分を吸って成長に影響を及ぼすだけでなく、カイガラムシの排泄物がアリを呼んだり、スス病を誘発したりすることがあります。
スス病になると、黒いススのようなもので覆われて見た目が悪くなるうえ、光合成をさまたげてプミラがきちんと育たなくなってしまうことも。もし見つけた場合は、幼虫の段階であれば殺虫剤を使って駆除します。
成虫になると殻をかぶってしまい、殺虫剤が効きにくくなるので、使わなくなった歯ブラシでこすり落としましょう。その際、葉をうっかり傷つけてしまわないように十分注意してくださいね。
カイガラムシのような病害虫を予防するためには、乾燥を防ぎつつ、風通しをよくすることが大切です。こまめに葉水を与えて、外出時は換気扇を回すなど風通しにも注意しましょう。
育て方いろいろ!プミラをもっと楽しもう
さわやかなグリーンのツルが美しいプミラは、さまざまな育て方や飾り方で楽しむことができます。くせがなく、動きのあるフォルムは、ほかの植物との寄せ植えにも最適。ここでは、もっとプミラを楽しむ方法をご紹介します。
➢ ハンギング
プミラをハンギングプランツとして飾る方法があります。壁や棚、階段など好きな場所に吊るせば、インテリアのアクセントになるだけでなく、プミラが美しく伸びる姿を楽しめます。引っ掛ける場所がなければ、カーテンレールや突っ張り棒にS字フックをつけてぶら下げてもOK。スペースをとらないのもうれしいですね。
➢ ハイドロカルチャー
ハイドロカルチャーとは、「ハイドロ(水)+カルチャー(栽培)」で水耕栽培を表す言葉です。ただし一般的には、ハイドロボールなどを使って育てる方法を指すことが多くなっています。
ハイドロカルチャーは土を使わないので、病害虫が発生しにくいのも人気の理由。おしゃれな器を選べば、インテリア性もグッと高まります。ハイドロボールは水で洗えば何度も使えます。また、無臭なので、部屋で植物を育てるのに最適です。
ハイドロカルチャーの場合は、水のやりすぎに気をつけてください。また直射日光を浴びると、容器の中の温度が上がって蒸れたり、コケが生えることがあるので、直射日光を避けて明るい日陰に置くようにしてください。
➢ 水挿し
切り取った茎をそのまま水に挿して育てる方法です。グラスやガラス瓶を器にすれば、プミラの緑が映えて涼しげな雰囲気に。水挿しなので水やりをする必要はありませんが、毎日こまめに水を変えましょう。
➢ 寄せ植え
寄せ植えに使う観葉植物としても人気のプミラ。花と合わせても、ほかのグリーンと合わせてもよいアクセントになります。寄せ植えをするときは、同じような生育環境で育つ植物を組み合わせるのが、長く楽しむポイントです。
プミラはどこに置く?
プミラは日当たりがよい場所を好みます。基本的には、明るくて日がよく当たる場所で育てましょう。
ただし、夏と冬には注意が必要です。夏のあいだは真夏の直射日光が当たると葉が焼けてしまうので、明るい日陰で管理します。プミラは比較的寒さに強い植物ですが、サニーホワイトのような斑入りタイプは、ほかと比べてやや寒さに敏感です。できれば、冬は室内で管理することをおすすめします。
まとめ
プミラの花言葉をご存知ですか? 「あなたは私を元気づける」という、とてもポジティブなものです。どんどん成長して伸びていくプミラの姿からつけられたのだとか。
通販や100円均一のお店でも手軽に購入できるプミラは、水やりのコツさえ覚えれば、観葉植物を初めて育てる人にでも比較的管理しやすい観葉植物です。元気に成長する様子を楽しみながら、一度育ててみてはいかがでしょうか?
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