断熱リフォームで快適な住まいを手に入れよう！注意すべきポイントとは

場所別！断熱リフォームのポイント

断熱リフォームは、どのような場所に行うのがよいのでしょうか。場所ごとのリフォームポイントと合わせて見てみましょう。

1.築年数が経っている家は、まず窓をチェック！

窓の近くに行くと冷気を感じるという経験がある方は多いのではないでしょうか。窓は外からの光を取り込む役割を果たしていますが、同時に外に熱を逃してしまうものでもあるため、家の断熱性を左右する大きなポイントとなります。

また、家が建てられた年代によって適用する省エネルギー基準が異なるため、築年数が古い住宅ほど注意が必要です。特に、1980年の旧省エネ基準制定以前の建物はほぼ無断熱となっているため、窓が1枚ガラスだけとなっているケースも少なくありません。1999年に制定された次世代省エネ基準を目標としてリフォームを行うと、快適な住まいが手に入れられるでしょう。

方法としては、窓の内側に断熱効果のあるスクリーンを取り付ける、ガラスをエコガラスに変更する、二重窓にするなどが考えられます。

2.屋根断熱と天井断熱の併用は、余計熱がこもる場合があるため要注意！

屋根や天井に断熱リフォームを行うと、日光による室内温度の上昇を抑えることができ、2階だけ暑くなってしまうという悩みを解消することができます。

屋根には熱を伝えにくい遮熱塗料を塗るという方法があり、天井裏には断熱剤を入れるという方法があります。この両方を行えば断熱効果がアップすると思いがちですが、必ずしもそうではないので注意が必要です。

というのも、屋根と天井の断熱リフォームを併用すると、断熱のための密閉が過度な状態となり、返って熱気がたまりやすくなってしまうことがあるためです。あらかじめ双方のリフォームに使用する断熱材の量を調整し、屋根裏の熱気や湿気を逃せるようにしておきましょう。

3.床断熱の方法は2種類！メリットとデメリットを知ったうえで判断を

床下断熱の方法は、「床断熱」と「基礎断熱」という2つの方法があります。床断熱は、床のすぐ下を断熱するため暖かさを感じやすく、床暖房などの効果も得やすいという特徴があります。しかし施工が難しいため、うまくいかないと断熱効果が得づらくなってしまいます。

一方の基礎断熱は、床材はそのままに、室外の床下から断熱をするという方法です。こちらは施工しやすいものの、気密性が高くカビや結露が起こりやすくなってしまうという問題があります。いずれも技術者の力量に左右されやすい施工であるため、よくリフォーム会社を吟味する必要があるでしょう。

断熱リフォームを計画する際の注意点

部位ごとの断熱リフォームに関するポイントがわかったところで、リフォーム計画を立てる際の注意点も見てみましょう。

1.リフォームの際は、家全体の断熱性能を考えて

断熱リフォームの際にもっとも注意すべきなのは、家全体の断熱性を考えるという点です。窓や壁など一部だけ断熱を行うと、家の中で断熱性の高低差が出てしま、断熱性が低いところに結露が発生し、カビの原因となってしまいます。

そのため、単純に自分たちがリフォームを行いたい場所だけに施工するのではなく、家全体の断熱性のバランスを見た上でリフォーム箇所を決めるようにしましょう。

2.断熱リフォームは、リフォーム会社の技術力がカギ

断熱リフォームを行うと、気密性がアップする一方で空気の出入りが悪くなってしまいます。すると、家の中に熱気や湿気がたまり、床下や家具の裏などにカビが発生する原因となってしまいます。

そうした問題を防ぐためには、リフォーム会社の技術によって、断熱剤を入れる部位や量を調整し、効力が発揮できるよう確かな施工を行うことが求められます。他のリフォームに比べ技術力が問われるものなので、安心して依頼できるリフォーム会社を見つけることが重要となります。

おわりに

断熱リフォームは、住宅の築年数や状態、気密と換気のバランスなど注意すべき点が多々あります。自分たちだけでは判断できない点が多いため、リフォーム会社と相談しながら進めていくのがよいでしょう。

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