平屋のリフォームの費用や価格の相場は？事例でチェック

平屋をフルリフォームするにはいくらかかる？2階建てより安いの？

家全体の内外装を新しくして、設備などの交換をするフルリフォームを床面積30坪の平屋で行った場合、かかる費用の相場は400～500万円ほどといわれています。築年数の経過した古い平屋で、現代の基準に合わせた耐震補強を加えた場合でも700～800万円ほどが相場となります。

もし、建物付きの土地を400～500万円ほどで購入できるとすれば、800万円かけてリフォームを行っても新築住宅を土地付きで購入するよりはかなりお得になります。2階建て住宅のリフォームと比較した場合は、やはり建物の1階層が少ない分だけ費用も安くなります。2階建て住宅の全体をリフォームした場合はやはり700～800万円前後からの費用を見ておく必要がありますから、平屋リフォームの安さがわかります。

平屋のリフォームと建て替えはどっちがお得？

平屋のリフォームがお得であるとわかればわかったで、建て替えと比較してどちらがよいか悩む人も多いでしょう。平屋はリフォーム費用こそ2階建て住宅よりお得ですが、いったん基礎まで取り壊して造り直すとなると解体費用と廃材処理のコストが上乗せされます。この取り壊し費用が意外にやっかいなのです。

たとえば、延べ床面積が40坪と同じであれば、解体費用を見積った場合、2階建てより平屋の方が高くなってしまうこともあります。これは、屋根の面積や基礎部分の面積は平屋の方が大きい傾向があり、解体費用の大部分は解体作業工賃と廃材処分料が占めているからです。

平屋を建て替える場合でも、取り壊しと建築で1,500～1,800万円ほどの費用を考えなければいけませんから、基本的には可能であればリフォームした方がお得であると考えてよいでしょう。

平屋リフォームの事例とかかった費用

次に、実際に平屋をリフォームした例と、それにかかった費用をご紹介します。

事例　変えすぎないリフォームで、平屋の古民家を再生！…750万円

定年退職後の暮らしを考え、郊外の中古一戸建てを購入しリフォームを行った例です。中古住宅の購入価格は、土地と建物・登記の諸費用をすべて合わせて700万円でした。

お買い得物件でしたが建物自体はとても立派な作りの平屋で築年数は40年。また、地域の再開発の都合で、再建築不可物件となっていました。住み手を失ったことで内外装は老朽化が進みつつありましたが、リフォームすることでしっかり再生できると判断。

スケルトンリフォームや大規模な間取り変更は行わず、立派な柱や梁、建具などの味わいを残して生かすことに重点を置いたリフォームを計画。離れのように付け足されていた在来工法の浴室は解体し、代わりに和室のひとつを水回り空間に変えることにして、そこに浴室と洗面脱衣所を移設しました。

寒さ対策と収納スペースの拡大はしっかり行いましたが、主な居室の間取り変更はなし。廊下に囲まれた和室も、縁側からの明かりを取り込める工夫をして暗さ対策をしました。壁に面したリビングも、窓を増やして採光面でしっかり配慮。

すべてのリフォームにかかった費用は、約750万円でした。住宅購入も含めた総額でも1,500万円を切り、新築では実現が難しい価格で好みに合ったリフォームを成功させています。

おわりに

平屋のリフォームを検討する時には、建て替えた方が安いのでは？と考えがちです。しかし、広告などで提示されているあまりにも安すぎる建て替え価格はあまり現実的ではないことが多く、調査の上で見積を取るとかなり高い金額を提示される場合が多くなります。

しっかりリフォームすればまだまだ暮らせる平屋も多いもの。実績あるリフォーム会社からのアドバイスをしっかり参考にして、今後に備えた現代の平屋暮らしを実現させましょう。リフォーム会社選びは、一括見積サイトの利用が便利です。1度匿名で見積を申し込めば、複数の近郊リフォーム会社から見積を取れますから、比較検討などもしやすくなるでしょう。

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