リフォームにかかる費用に住宅ローンは利用できるの？

リフォームに住宅ローンを利用するには

住宅ローンは、新築のみならず中古住宅の購入時にも利用することができます。もし中古住宅を購入し、しばらく住んでからリフォームするとなると、住宅ローンとリフォームローンを二重に抱える可能性も出てきてしまいます。そのような負担を低減するには、中古住宅の購入と同時にリフォームの工事を行い、購入とリフォームの費用を合わせた金額でローンを申し込む方法がおすすめです。

二重ローンや、金利による負担の差などを考えると、トータルで数百万円単位の費用を節約できる場合もあります。中古住宅を買うことを検討しているなら、購入＋リフォーム費用の一体型住宅ローンの利用はぜひとも視野に入れておきたいところです。

また、実家などの持ち家で現在住宅ローンを利用しておらず、ご本人の借入可能額に余裕があるなら、リフォームのみにかかる資金を住宅ローンで調達することもできます。ただし、一般のリフォームローンと異なり住宅ローンの利用には抵当権の設定などが必要となるため、手続きや審査には時間と手間がかかります。金利などは住宅ローンの方が低くなりますが、契約や着工までのスピードを求めるならリフォームローンの方が確実に速いため、予算や返済計画を考慮して慎重に選ぶ必要があります。

現在住宅ローンを返済中の家をリフォームする場合には、ローン残額にリフォーム費用を加えて一本化し、新たな住宅ローンに借り換えるという方法もあります。住宅ローンの残額が少なめで、リフォーム後の支払いの負担を少なくしたいという方にはおすすめの方法です。マイホームのリフォーム需要の増加に伴い、借り換え専用の住宅ローンを積極的に推奨する金融機関も増えていますので、興味を持たれた方は相談してみるとよいでしょう。

リフォームに住宅ローンを利用する際の注意点

住宅ローンは、契約に至るまでの手続き負担や事務費用がそれなりにかかり、審査などにかかる期間も長くなります。つまり、住宅ローンは簡単に利用するのが難しいとも言い換えられます。以下に、住宅ローンをリフォーム費用で利用する場合の注意点をまとめました。

1.期間に余裕をもって計画を立てること

先述しましたが、住宅ローンの審査や契約締結には想像以上に長い期間を要します。数か月かけて手続きしなければならなくなる場合もあるため、中古住宅購入などで「すぐに引き渡したい」などと言われることも想定して早めにプランを立てておくとよいでしょう。

2.中古住宅購入の場合、返済期間が短くなることもある

住宅ローンは、審査の際に住宅の耐久性を加味して返済期間の判断をするため、中古住宅のローンでは新築のように長期の返済期間を設定できない場合があります。ただし、リフォームすれば住宅の耐用年数が延びる場合もあるため、事前にリフォーム計画の詳細を金融機関へ伝えるなど、必ず相談してから審査に入ってもらうようにしましょう。

3.住宅の築年数によって住宅ローン控除を受けられないことがある

ローンを組むなら住宅ローン控除を利用したいという方も多いはずですが、築年数によっては控除が受けられなくなる場合があります。基本的にはマンションなど耐火建築物で25年、木造住宅などで20年以内でなければ控除対象とならないため、特に中古住宅を購入してリフォームする場合には築年数にも注意する必要があります。

まとめ

現在はさまざまなニーズに合わせ、住宅ローンの種類も増えて柔軟な選択が可能になっています。「中古購入＋リフォーム」や「リフォームして住宅ローンを借り換え」といった方法を考えているなら、金利の低い今だからこそ住宅ローンを検討する価値はあるでしょう。

リフォームで住宅ローンの利用を検討中なら、ローンの知識に強いリフォーム会社さんのアドバイスも大切です。複雑な手続きが必ず絡んでくる話ですから、逐一知恵を拝借しながら賢く計画を進めましょう。お悩みに合ったリフォーム会社を探すには、一括見積サイトの利用がおすすめです。

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