高級マンションのリフォームでは、高級感と暮らしやすさのバランスがポイント！

高級感を損なわないリフォームの秘訣

高級マンションのリフォームに欠かせない要素は「高級感とゆとりの維持」です。大理石などの高級な資材や、高価な家具が醸し出す雰囲気は一流を感じさせるもの。しかし、ただ良いものを集めれば最適な高級感が得られるというわけではありません。

高級マンションのリフォームも、一般的な住宅リフォームの手法と同様、全体のコンセプトに合わせたバランスが大切です。高級な資材をふんだんに取り入れすぎた結果、汚れや傷みを恐れて暮らしにくくなってしまえば良いリフォームとはいえません。暮らしやすさとクオリティの両立を常に意識してプランを立てましょう。

成功事例から学ぶ、高級マンションリフォームでの上質空間の作り方

では、高級感と暮らしやすさのバランスをうまくとって理想のリフォームを実現した例を挙げ、そのポイントを見てみましょう。今回ご紹介するのは、マンションから見える景色が気に入っており、より豊かな空間を演出するためにリフォームを決心されたご家族です。

1.LDK

高級マンションと呼ばれるマンションでは、20～30畳ほどの開放的なリビングが特徴です。しかし、広さは十分あったとしても、意外にキッチンが狭いことやインテリアがありきたりなことで悩んでおられました。

そこで、より開放感を出すためにLDKの壁一面を、ガラスドアとFIXタイプの室内窓へ変更しました。これで視界が一気に開け、広さを実感できなかった室内が明るい空間へと大変身しました。床の一部には大理石を敷いて高級感を演出し、天井にはイタリアン調の白の漆喰を左官で仕上げました。ほどよく光沢の生まれた天井には、外からの光と景色が映り込むように工夫しています。

ありきたりだったインテリアは、作り付けのオリジナル棚とおしゃれな収納スペースを設けて個性的に演出。家具の大きさのバランスもとりたかったため、オリジナルの棚や家具に新調することで全体のサイズ感を調整しました。サイズが合っていないものを置いてしまうと、そこでバランスが崩れ高級感を損なう原因になりがちです。

2.キッチン

リフォーム前はLDKのスペースを広くとるため、あえてキッチンがコンパクトに設計されていました。しかし、調理などでの実用性の低さを感じていたためキッチンを移動。開放的なLDKの一角に、大型のアイランドキッチンを設置しました。ダイニングスペースとの動線にも配慮し、より食事を楽しめることを重視しました。

3.和室

「田舎の囲炉裏がある部屋のようにしたい」というコンセプトのもと、素朴さとモダンさが調和した和室に仕上げました。壁は黒い珪藻土を凸凹になるように仕上げ、重厚さを醸し出しています。座卓は炉縁のような雰囲気を出せるオーダー品とし、コンセプトとのバランスをとっています。工夫次第で様々な表情を持たせられる和室の特徴を生かし、より住まいへのこだわりを表現することができました。

4.浴室

FIX窓とガラスドアを取り入れ、以前よりも開放的な空間へ変身させました。居心地の良さを追求して床面はナラのフローリング材にし、素足でも気持ち良いバスルームになりました。全面ガラスにすると開放感は出ますが、抵抗があるという方も多いはずです。その場合は、透明度の低いガラスの使用をおすすめします。明るさと、視界の遮断を両立できる効果的なアイデアです。

この事例では、このようにこだわりや独創的なコンセプトを優先してリフォームしましたが、よりシンプルでオーソドックスな空間をお好みの場合は、より素材の上質さなどにこだわりつつ、ナチュラルで簡素に仕上げるのもよい方法でしょう。

おわりに

高級マンションリフォームのポイントは、まずコンセプトを決め、それに添いつつも常に高級感とゆとり、そして暮らしやすさのバランスを意識しながらプランを立てることといえます。既存の空間の良さを生かしつつも、より上質な時間を過ごせるご自宅にするリフォームを考えていきましょう。

一度見積をとってみてから、ご自宅にマッチしたリフォーム業者さんを比較検討して探すのもおすすめの方法です。家にいながらにして多くの業者さんに見積を申し込める、一括見積などを活用するとよいでしょう。

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