マンションも自然素材でナチュラルリフォーム！材料の種類と活用例をご紹介！

自然素材リフォームにはどんな材料を使うの？

自然素材リフォームとは、塩化ビニールなど化学物質の含まれた新建材を使わず、木や草、鉱物など自然の素材を主原料とした資材を使用するリフォームのことをいいます。自然本来のぬくもりと温かさを肌で感じられ、身体に優しいことから小さな子供さんのいるご家庭などにも注目されています。それでは、実際に多く使用されている自然素材を、リフォーム部位別にみていきましょう。

天然の壁材

近年人気となり、よく使用されているのが「珪藻土」です。珪藻土とは、藻類の一種である珪藻の殻の化石からなる土です。大きな特徴としては調湿効果があり、湿気のこもる夏も室内をカラッと保ち、乾燥する冬には適度な湿気を保つサポートをしてくれます。消臭効果も高く、生活臭やペットのにおいなどが気になる場合にも有効です。

また、昔ながらの「漆喰」を用いた塗り壁や、和風建築でおなじみの「砂壁」「土壁」にも同様に調湿・消臭効果があり、特に漆喰は耐火性も強いため、昔からお城や蔵の壁に使われていた機能的な素材です。

天然のフローリング・ドア用木材

天然の無垢材とは、「一枚木」とも呼ばれる製材・加工したそのままの木材です。呼吸するともいわれる本物の無垢材は、コンクリートの約10倍の断熱性があり、肌触りも抜群です。また、耐久性も高く、定期的に簡単なメンテナンスを行えば、末長く使い続けることが可能です。

天然の断熱材

新聞紙を原料とした断熱材「セルロースファイバー」が近年注目されています。セルロースファイバーには断熱性のみならず、自然素材ならではの高い調湿効果もあり、日本の四季にも上手に対応してくれます。また、安全性・難燃性・防カビ性・防音性にも優れている、断熱材の優等生なのです。

天然の接着材

壁や床に天然素材を使っても、接着剤に化学物質が含まれている場合もあるでしょう。化学物質をできるだけ使わずに家づくりをしたいという要望に対応して、現在では昔ながらの天然素材を使った接着剤が注目されています。有害物質が使われていない接着剤として、主に使用されているのが「にかわ接着剤」です。にかわは魚の骨や皮が原料となっており、住まいの安全を配慮したこだわりの接着剤です。

このように、自然素材はすべて天然由来の物質からできています。肌に触れる部分から目に見えない箇所まで自然素材にこだわることで空間全体がクリーンに保たれ、壁や床の気持ち良い肌触りを楽しめます。

マンションリフォームで特におすすめなのは、天然の無垢材を使用したリフォームです。鉄筋造りのマンションに一歩足を踏み入れたら、無垢材の魅力を存分に味わえる空間が広がる…ドアを開ければフワッと木の香りがする家は、なんともいえない贅沢です。また、無垢材や塗り壁には防音効果があるため、ご近所へも配慮できます。

自然素材を使ったマンションリフォーム事例

次に、自然素材にこだわったマンションリフォームを実現した例をみていきましょう。

事例 杉板の床と造作キッチンが魅力のナチュラルリフォーム

このリフォームの一番のポイントは、なんといってもリビングの床全体に使用された杉の無垢材です。素足でもじんわりと木のぬくもりを感じられ、色合いもナチュラルで癒される空間を実現しています。リビングに設けた造り付けの本棚には天然木のタモ材を使用し、無垢フローリングの床とのマッチングも最適です。

キッチンには、ステンレスの無垢板と木材を合わせたこだわりのオリジナルキッチンを造作しました。また壁にも、優しい白を基調とした天然素材の織物壁紙を使用しています。木の香りと風合いが心地よい、明るく優しい印象のナチュラルな住まいをマンションで実現しました。

おわりに

「マンションでナチュラルリフォームは難しい」と先入観をお持ちの方も多いかもしれません。しかし、長く住む場所だからこそ身体に優しく、心地よい空間にしたいものです。コストがかかるといわれてきた自然素材ですが、今は自然素材の建材を自社開発してコストを抑えているリフォーム業者も増えています。まずは気軽なお悩み相談から始めて、納得のリフォーム計画につなげましょう。一括見積を利用すれば、お悩みに合ったリフォーム業者さんも見つけやすくなります。

もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。