油性ペンの簡単な落とし方を素材別に解説!服も机も壁紙もきれいに♪
布やプラスチック、ビニールなど多くの素材に文字を書くことができる「油性ペン」。とても便利なアイテムで、日常生活に欠かせません。ですがその一方、うっかり油性ペンが服についてしまったり、お子さんが落書きをしてしまったりすると、落ちにくくて困ってしまうこともありますよね。
そこで今回は、油性ペンの落とし方について素材別に紹介していきます。また、どうして油性ペンは落ちにくいのかについても解説! この記事を読んで油性ペンのお悩みを解決していきましょう!
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油性ペンが落ちにくい3つの理由
油性ペンの汚れに悩んだ経験のある方も多いのではないでしょうか? 油性ペンのペン先を出しっぱなしにして布につけてしまったり、お子さんが机や壁紙に落書きをしてしまったりしてできた汚れは、なかなか落としにくくて困ってしまいますよね。
そもそも、なぜ油性ペンの汚れは落としにくいのでしょうか?
1.インクが油に溶けているから
油性ペンは水性ペンよりも汚れを落としにくいですよね。2つの違いは、着色剤が何に溶けているかの違いにあります。
水性ペンは着色剤を水に溶かしています。つまり、水性ペンの着色剤は水に溶けやすいということなので、水を使った洗濯で落とせる場合が多いです。
それに対して油性ペンは、油分を中心とした有機溶剤にインクを溶かしているのが特徴。油と水は分離する性質で、油性ペンの着色剤は水に溶けにくくなっています。よって油性ペンの汚れは、水を使った洗浄では落とすのが難しいのです。
2.「染料」が染み込んでいくから
インクには「顔料」と「染料」の2種類があります。
「顔料」は、溶剤に着色剤が溶けていないインクです。たとえば、化粧をイメージしてみましょう。化粧は、肌の表面を色づけますが、皮膚の奥までは浸透しませんよね。そのように、表面に色をつけるタイプが顔料です。
「染料」は水や油などの溶剤に着色剤が溶けているインクです。表面だけでなく、繊維まで染めるのが特徴に挙げられます。
油性ペンは「染料」です。繊維も染めてしまうのが、落としにくい要因の1つといえますね。
3.「樹脂」が含まれているから
油性ペンは、より耐久性を高めるために、樹脂が成分に含まれています。油性ペンは一度インクが定着すると、インクが離れたり薄くなったりしにくいのが、使いやすいポイントですよね。ですがその反面、インクの汚れを落としにくい結果となるのです。
油性ペンの汚れを落とせる素材とは?
油性ペンを落としにくい理由が理解できたところで、油性ペンの汚れを落としやすい素材、難しい素材について見ていきましょう。
1.比較的落としやすいもの
油性ペンの汚れの中でも比較的落としやすい素材は、「肌」「ホワイトボード」「金属」などが挙げられます。肌は日常生活を過ごす中で徐々に消えていきます。金属は、一部のアルミは時間の経過で色が染って落としにくくなる場合もありますが、基本的には落としやすい素材です。
2.完全には落としにくいもの
完全には落としにくい素材としては「プラスティック」「布」「木」「ビニール」「壁紙」などが挙げられます。プラスティックの中でも、耐溶剤性の低いもの、染まりやすい材質、凹凸のあるものは落ちにくいです。
布や木は繊維まで染まってしまって、完全に落とすことは難しいと言えます。軟質塩化ビニールやそれを使った壁紙も、汚れを落とすことはできません。
3.ほとんど落とせないもの
一度油性ペンがついてしまうと落とすことができない素材としては、「紙」「石・レンガ・ブロック」「革・合成皮革」などが挙げられます。それらは繊維の奥まで染み込みやすい上に、表面さえも落とすことができません。
準備しておきたい汚れ落としアイテム
油性ペンの汚れを落とすのに活躍するアイテムを5つ紹介します。ご家庭にあるか確認してください♪
除光液
マニキュアを落とす際に使う「除光液」。マニキュアは爪に定着するよう樹脂が含まれているため、除光液にはその樹脂を落とすための酢酸エチルが配合されています。他にも、有機成分を溶かす働きをもつアセトンなどもあり、油性ペンを落とすための成分が多く含まれています。
クレイジングオイル
クレンジングオイルに含まれる「乳化剤」は、水と油のように混じり合わないものを、均一に混ざりやすくする働きを持ちます。つまり、界面活性剤と同じような役割を果たし、着色剤が溶けている油分を溶かすことで、洗浄する働きが生まれるのです。
エタノール
キッチン周りの油を落とすのに活躍するエタノール。エタノールはクレンジングオイルと同じように、水・油ともに混ざりやすく、界面活性剤のような役割を果たします。よって、エタノールも油性ペンを落とすのに有効ですよ♪
ちなみに、エタノールは消毒用のもので十分です。無水エタノールは薄めて使っても◎。
漂白剤
頑固な汚れを落としてくれる漂白剤ですが、すべての漂白剤が油性ペンの汚れを落としてくれるかというと、そういうわけではありません。
《オキシクリーン》のような酸素系漂白剤であれば、塩素系漂白剤よりも効果を汚れを落としてくれます。
消しゴム
プラスティック消しゴムも、油性ペンの汚れを落とすのに活躍します。汚してしまった部分を消しゴムにかけ、摩擦の力で油性ペンの形跡を消すことができます。
簡単なうえに多くの素材で有効なので、汚してしまったらとりあえず消しゴムで擦ってみるのもおすすめですよ。
油性ペンの汚れの落とし方を素材別に解説!
ここからは、油性ペンの汚れの落とし方を、汚してしまった物別に解説します。
うっかり汚してしまいがちな汚れにも対応できるように幅広いパターンで解説! ぜひトライしてみてくださいね♪
服についた油性ペンの汚れの落とし方
【用意するもの】
●消毒用エタノール
●歯ブラシ
【方法】
まず、インクの付いた部分に消毒用エタノール適量を垂らします。染み込ませた部分を歯ブラシで擦っていき、最後にぬるま湯をかけて洗ってください。
服にペンを落としてついた汚れを落としたい、お子さんの体操着のゼッケン・上履きに書いた油性ペンの文字を消したい、とお悩みの方は参考にしてください♪
プラスチックについた油性ペンの汚れの落とし方
【用意するもの】
●消しゴム
●エタノールもしくは除光液
●タオルもしくはキッチンペーパー
【方法】
消しゴムで擦ります。それでも落ちなければ、エタノールや除光液を付着させ、拭き取ってください。
プラスティックについた油性ペンの汚れの多くは落とせますが、エタノールや除光液の影響で、プラスティックの強度が落ちるおそれもあります。
壁紙に描かれた落書きの落とし方
【用意するもの】
●エタノール
●メラミンスポンジ
【方法】
エタノールを付着させ、傷つかないように優しくメラミンスポンジで擦ります。
お子さんが描いてしまった落書きも、この方法で薄くなりますよ♪ 諦めずにチャレンジしてみてください!
机についた油性ペンの汚れの落とし方
【用意するもの】
●柑橘類の皮
【方法】
柑橘類の皮の外側で擦り、内側の白い部分で拭き取ります。
柑橘類の皮に含まれている「リモネン」が、油脂を溶かし、付着したインクを落とします。ただ、木の表面が加工されていない机はインクが完全に染み込んでいて落としにくかったり、白い机には色がうつってしまったりする場合があるので注意が必要です。
肌についた油性ペンの汚れの落とし方
【用意するもの】
●日焼け止め
●ティッシュ
【方法】
油性ペンがついてしまったところに日焼け止めを塗り、ティッシュで拭き取ります。
日焼け止めに含まれている紫外線吸着材や油分が、油性ペンの油分を溶かして浮かせてティッシュに吸着させます。何度も手を洗う必要がないので、簡単なうえに肌も荒れないので助かりますね!
靴や服に油性ペンで書いた名前の落とし方
こちらはYukali Matsumotoさんのアイデアです。
【用意するもの】
●〔三和化成〕の「インク消し」
●布
【方法】
インクがうつらないように、消したい文字の部分の下に布を敷きます。インク消しで消したい文字の上をトントンと叩いてください。きれいに落ちたら洗濯機に入れて仕上げ完了です。
詳しいやり方を知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてくださいね♪
▽詳しくはこちら
床についた油性ペンの汚れの落とし方
こちらはMiita_homeさんのアイデアです。
【用意するもの】
●「手ピカジェル」
●布
【方法】
布に手ピカジェルを適量つけ、汚れてしまったフローリングを拭き取ります。
アルコール消毒で活躍するアイテムが、掃除にも使えます♪ 詳しい掃除方法を知りたい方は以下の記事をあわせてチェックしてくださいね。
まとめ
今回の記事では油性ペンの特徴と、それぞれに合わせた洗浄方法について解説しましたが。いかがでしたか? 油性ペンの汚れを完全にきれいにするのは難しいですが、油性ペンの特徴と落とすコツを覚えてしまえば、目立たないところまでインクが薄められますよ。
油性ペンの汚れを諦めずに、きれいに落とす方法を試してみてくださいね♪
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