二世帯住宅リノベーション！ポイントと注意点を抑えて、改修を成功させよう

二世帯住宅リノベーション成功のポイント

まずは、スムーズにリノベーションを実行し、その後の暮らしも快適にするため、計画段階でしっかり行っておくとよいポイントを紹介します。

1.家族同士での話し合いを怠らない

もともと家族だった世帯同士なので、「どちらかに任せる」などと安易に言ってしまいがちですが、どちらのご家族にとっても今後大切な住まいとなる家です。

「同居後のライフスタイル」「具体的なリノベーションの希望」「それぞれの世帯で必要な設備」「各世帯の費用負担や全体予算について」の4点については最低限よく話し合い、プランを立てるときの資料としてまとめておきましょう。

2.居住パターンを決めておく

二世帯住宅には、大まかに分けて以下の3つの居住パターンがあります。

・完全分離型…1棟を各世帯別に分割したり、2棟を廊下などでつないだりして住居スペースを完全に分ける方法

・完全同居型…リビングや水回りなどほとんどを共用し、寝室などだけを別に設ける方法

・部分共有型…各世帯の希望や暮らし方によって分割する箇所と共用する箇所を柔軟に決める方法

どの暮らし方を選択するかについても、行き当たりばったりにならないよう家族間でよく話し合って、あらかじめ決めておきましょう。

3.リノベーション業者とは、各世帯個別で相談する機会を設ける

依頼するリノベーション業者さんが決まったら、必ず各世帯が個別で業者さんと話し合える機会を設けましょう。両世帯が同席だと互いに気遣って口に出しにくい要望なども業者さんに忌憚なく伝えられますし、業者さんも各世帯の希望を正確に把握できます。

二世帯住宅リノベーションで押さえたい注意点

次に、リノベーションの失敗を防ぎ、快適な二世帯暮らしを実現するための注意点を紹介します。

1.完全分離型住宅でも、世帯同士の距離感には配慮する

お互いのライフスタイルやプライバシーを尊重するあまり、何もかも分割しすぎてしまうと両世帯の意思疎通まで難しくなり「長屋のお隣さん同士」のような感覚になってしまいます。せっかく毎日お孫さんの顔が見られることを期待していたご両親も、それでは寂しいでしょう。完全分離型の住まいを選択する場合も、どこかですれ違える空間を設けたり、互いの様子を見られる窓を設けたりするなど、ほどよい距離感を保つための工夫が大切です。

2.電気メーターの増設ができるか確認しておく

着工するまでうっかり見逃してしまいがちなのが、各世帯の電気メーターについてです。どちらかの世帯の分を増設できる場合は問題ありませんが、増設ができない場合があるため事前に必ず確かめておきましょう。

もし増設不可の場合は、1個のメーターで世帯間の支払いをどのように分割するかなどをあらかじめ相談しておく必要があります。

3.仮住まい・荷物保管場所の確保は早めに

また、家具や家財などの一時保管場所も必要になることがあります。そのときは、トランクルームや物置代わりの賃貸物件などを別途借りることになりますから、こちらも早めに確保しておきましょう。

二世帯住宅のリノベーション工事は大規模になるため、解体などで大きな音が発生します。また、壁や床を壊してしまう場合はしばらく居住できなくなりますから、その家に居住している世帯は仮住まいが必要になります。

主なケースとして「その期間だけ賃貸住宅を借りる」「ホテルやマンスリーマンションで暮らす」「親戚などの家を間借りする」という手段があげられますが、いずれのパターンにせよ早期から計画を立てておくのが安心です。家を離れる期間や、工期中の暮らし方によっては仮住まいの形式や立地を選ばなければならない場合もありますから、早め早めの対処が肝心です。

おわりに

二世帯住宅リノベーションの成功には「話し合い」と「下準備」が重要であることがわかります。工期中の仮住まいを提供してくれるリノベーション業者さんも増えていますから、まずは相談してみることをおすすめします。一括見積を利用すれば、選ばれた実績あるリノベーション業者さんの中から、お近くの優良業者さんを探すことも手間なくできます。

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