長くきれいな状態を保とう!キュプラの正しい洗濯方法

主にスーツやコートの裏地に使われる「キュプラ」。光沢がありデリケートな素材ですが、実は自宅で洗濯できちゃうんです! 今回はそんなキュプラの自宅でのお手入れ方法を紹介。また、気を付けたいポイントについても詳しく解説しているのでぜひチェックしてみてください♪

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そもそもキュプラとは

ファッションや手芸について興味のある人なら、一度は聞いたことのある「キュプラ」という言葉ですが、具体的にどのような生地を指すかを知っている人は少ないのではないでしょうか?

まずは、「キュプラ」の意味をチェックしていきましょう!

再生繊維の仲間

「キュプラ」の主な原料は、綿花の種についている短い繊維「コットンリンター」です。

採取されたコットンリンターを、化学処理により1度溶かすことで生地が作られます。この工程で生まれる生地は「再生繊維」と呼ばれています。

再生繊維には植物系と化学系の2種類があり、キュプラは「植物系」の再生繊維に含まれます。

吸水性と吸湿性に優れており、光沢があるので高級感が醸し出されるところが特徴です。その長所を生かし、主にスーツやコートの裏地として使用されています。

一方で弱点は、摩擦に弱く毛羽立ちやすい点です。キュプラを長持ちさせるためにも、力を入れてゴシゴシと洗ったり絞ったりといった、強い衝撃は加えないようにしましょう。

見た目が似ているレーヨンとの違い

キュプラは、レーヨンと見た目がよく似ていて間違われやすいですが、まったくの別物です。

キュプラとレーヨンの違いがどこにあるかを知っている人は少ないのではないでしょうか? この二つの生地の違いは「原料」にあります。それぞれの原料には、以下が使われていますよ。

●キュプラ:コットンリンター
●レーヨン:木材パルプ

主原料は異なるもののどちらも再生繊維でできており、一見すると同じように思えますが、キュプラのほうが繊維の断面が丸いため、レーヨンよりも滑りがよく、着用による伸びが少ないです。

キュプラを自宅で洗濯する方法

摩擦に弱いキュプラですが、自宅でのお手入れも可能です。キュプラを手洗いするときのチェックポイントや、具体的なお手入れ方法についてチェックしていきましょう!

最初に洗濯表示の確認を

キュプラのお手入れをする前に、必ず洗濯表示をチェックしましょう!

水や摩擦に弱いキュプラですが、基本的には洗濯表示に「手洗いマーク」が付いています。

ただし、洋服によっては、キュプラ以外の繊維も組み合わされていることで洗濯できない場合があります。知らずに水洗いしてしまうと、縮んでしまったり傷みの原因になったりするので、洗濯表示は忘れずに確認しましょう!

キュプラは手洗いが基本

キュプラはとてもデリケートな素材なので、やさしい「手洗い」が基本です。

水洗いが可能でも、洗濯機は使わずにお手入れしましょう。キュプラを手洗いするときには、以下の手順で行います!

まず用意する物は、「中性洗剤」「洗濯ネット」「バスタオル」の三つです。

1.洗面器に水を張り、中性洗剤を溶かす
2.洗面器の中に洋服を浸し、左右に揺らして1分ほど振り洗いする
3.バスタオルに包み、軽く水気を切る
4.洗面器の水を入れ替え、きれいな水ですすぐ
5.洗濯ネットに入れて、洗濯機の脱水モードで10秒ほど脱水する
6.バスタオルで水気を切る(このときは、生地を絞ったり叩いたり強い力を加えない)
7.ハンガーにかけて陰干しする

お手入れの難しいキュプラですが、専用の洗剤は必要ありません。家にある物でお手入れできるので、チャレンジしてみましょう!

洗濯を失敗しないためのポイント

水や摩擦に弱いキュプラを手洗いするときには、どのような点に注意が必要でしょうか? 気を付けたいポイントを理解して、洋服を長持ちさせましょう。

洗濯は手早く済ませる

キュプラを手洗いするときは、とにかく手短かに済ませることがポイントです!

キュプラは、軽い振り洗いで汚れを落とせるので、力強くゴシゴシと洗う必要はありません。中性洗剤を溶かして、1分程度左右に振って洗うだけで十分ですよ。

脱水も同じく、絞るのではなく洗濯ネットとバスタオルを使って優しく脱水しましょう。水気を飛ばすために生地を叩いたり、こすったりすると毛羽立ちや傷みを早めることになります。

長く洋服を着るためにも、やさしく扱いましょう。

お湯を使わない

キュプラを手洗いするときには、水を使いましょう!

素材によっては、ぬるま湯や熱めのお湯で洗った方が汚れが落ちやすくなりますが、キュプラを水洗いするときには、水温に注意が必要です。

季節を問わず、30℃以下の水温で洗うことで、縮みや型崩れを防ぐことができます。

また、30℃以下の水温でも水に長く浸しておくことは避けましょう。キュプラのお手入れは、手短に済ませることが鉄則です。

アイロンをかける際には温度確認を

やわらかく滑らかなキュプラは、一見するとアイロンでしっかりとシワをのばせるように思えますが、実はアイロンのかけ方を誤るとシワが取れません。

キュプラをアイロンがけするときには、「120℃以下の温度」で「ドライ」に設定しましょう! 温度設定ができない場合は、低温〜中温モードがおすすめです。

ワンポイントテクニックとして、ハンカチやガーゼなどを当て布にしてアイロンをかけることで、繊維を傷ませることなくアイロンをかけられますよ。

ポイントを守って失敗しない洗濯を

「キュプラ」は、植物系の再生繊維の一つです。吸湿性や吸水性に優れていることに合わせて、滑らかで光沢感があり、機能的で見た目がよくスーツやコートの裏地に使われています。

デリケートな素材のキュプラは摩擦や水分に弱いものの、自宅でお手入れすることも可能ですよ。お手入れに必要な物は、中性洗剤や洗濯ネットなどで専用の洗剤は必要ありません。手洗いは「手早く済ませる」ことがポイントです!

やさしく大切に扱って、キュプラの衣類を長持ちさせましょう。

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