【あの人の部屋 #1】そばかすの可愛い彼女の部屋にはピンクのバラが良く似合う
LIMIA編集部
部屋ごとに住む人の気配があり、思い出がある。微かな匂いを探るように写真を撮るフォトグラファー・HAL KUZUYAさんのフォトエッセイ「あの人の部屋」。10回目となる今回は、本と暮らす女性のお話。
本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
その部屋に入るだけで、あっという間にわかってしまう
三島由紀夫が特に好き
そう言った彼女はすらりとした美しい女性だ
午後の光の中で
猫と本と暮らす静かな時間を想像する
自分の中に世界を持つことは
生きる強さだと思う
本はいろんなことを教えてくれる
小説は時間も場所も瞬間に旅することができる
暖かな日差しの中で
静かに時を刻みながら
きっと今日の午後も
彼女は一人そこで過ごすのだろうか
●文、写真 HAL KUZUYA
▽シリーズ一覧はこちら▽