電波時計の時刻受信方法の仕組みとは?受信しない場合の対処方法もご紹介!

正確な時間を刻み、時間修正の手間がかからない電波時計はどんな仕組みになっているのでしょうか?電波を受信しやすい環境やNGな場所、針が動かなくなったときの対処法を解説します。電波のないところでも時間合わせができる便利なアプリもありますよ。

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そもそも電波時計とは一体なに?

『電波時計』とは、ひとことでいうと内蔵されたアンテナが電波をキャッチし、自動的に時間やカレンダーを合わせる仕組みの時計です。電波時計の機能やはじまりについて知っていきましょう♪

電波時計のはじまり

世界最古の時計が誕生したのは、紀元前のエジプトだといわれています。1400年代にはイタリアでぜんまい時計が、1700年代にはスイスで自動巻懐中時計が生まれていますが、電波時計が誕生したのはそれよりもずっと後の1960年代です。

世界発の電波修正クロック《アキュラテック》は、1963年に日本で誕生します。ラジオの電波を受信し、時計の指針を自動的に合わせる時計で、当時は雑誌で大々的に紹介され注目を浴びました。

その後93年に世界初の多極受信型(海外にも対応)のアナログ多針式タイプの電波腕時計が〔シチズン〕から発売され、2011年には世界初の衛星電波を利用した電波修正腕時計が登場しました!

電波時計の基本的な機能

電波時計の基本的な機能は、日本標準の時間が刻まれた電波をキャッチして、毎日自動で時間を修正するということです◎ 自分で時間の調節をする必要がなく、手間がかからないのが魅力でしょう♪

この標準電波(JJY)は、〔通信総合研究所〕が管理をしています。福島県のおおたかどや山と佐賀県のはがね山の2カ所から電波が送信されていて、受信範囲はそれぞれ1,000kmです。佐賀県からの電波は朝鮮半島や中国大陸の一部でもキャッチできるそうですよ。

電波時計には、日本の電波のみをキャッチするタイプと、一部の海外でも使えるタイプがあります。

電波時計が時刻を受信しない場合

時間合わせがいらないところが電波時計のメリットですが、稀に時間が止まっていた、ずれていたという事態も起こるようです。これは電波時計が電波を受信していない証拠です。どんな原因が考えられるのでしょうか?

場所や天候・時間帯も重要

電波は電波送信所から24時間送信されています。電波時計は1日1回電波を受信し、時間を調節する仕組みです。電波が受け取れない状態が続いたら以下の可能性を疑いましょう。

●電波が受信しにくい環境・時間帯
●電波送信所の保守・改修作業で、電波が一時的に中断されている
●天候が電波の受信を妨げている

家電やパソコン、電波ノイズを発生させるもの、金属製の家具などのそばでは、受信しにくい傾向があります。家の外では、地下・ビルや乗り物の中、高圧電線やテレビ塔の近くなどでは、電波が妨げられる可能性があるでしょう。

逆に以下は受信しやすい環境です。受信に適した環境に置いて、数日から1週間ほど様子を見てみましょう。

●晴れの日
●周囲に高い建物がない場所
●夜中から早朝の時間帯

電池の残量不足の可能性も

電波時計は電池がいらないと勘違いしがちです。ソーラー式であれば電池は不要ですが、電池式のクオーツなどは、定期的な電池交換が必要です。

電池の残量が少なくなると、電波を受信するパワーが弱まるため、時間の修正がうまくいきません。時計の秒針が数秒飛ぶように動く、デジタルの表示が薄くなるなどのサインがあらわれたら、電池交換の準備をしましょう。

秒針の基準位置のずれも原因の1つ

アナログ時計の秒針が基準位置からずれることを『針ズレ』といい、落とす、ぶつけるなどの衝撃によって起こります。針ズレが起こると、目盛りから微妙にずれたところを指したり、ぶれた動きをしたりするので、正確な時刻がわからなくなります。

基準位置の修正(ゼロ位置修正)はそれほど難しくありません。ほとんどはリューズを引っ張り、クロノボタンを押し、針が動いて正しい位置に戻ったら再びリューズを戻すだけです。

メーカーによって方法が異なるので、必ず取り扱い説明書を確認しましょう♪

受信マークが出ているか確認

電波時計の中には、電波の受信状態を示す電波受信インジケーターを搭載しているタイプがあり、電波や電池が弱いのか、時計自体が壊れているのかの判断がしやすいです。電波が弱ければ、窓際などに移動して様子を見てみましょう。

それでも時刻が合わないなら

いろいろな方法を試しても時刻が合わない場合は、ほかの方法での時刻修正を試みてみましょう。自分で対処できないとき、ムリをせずプロの助けを借りることも必要です。

アプリで時刻調整をしてみる

電波が受信しにくい環境にいる可能性がある場合は、時刻調整アプリ《JJY Simulator》を使ってみましょう。

このアプリは、標準電波に似た信号を再現し、それを電波時計のアンテナにキャッチさせて時間調整を行う仕組みです。スマホが使える場所であれば、標準電波が届かない環境下でもほぼ問題なく使えるでしょう。

《JJY Simulator》を使用するときは、あらかじめスマホにアプリをインストールしておく必要があります。準備するのは、電波時計とイヤホンです。

まずスマホのすべての音量を最大値に設定し、イヤホンジャックにイヤホンを差し込みます。イヤホンからは信号音が発せられるので、強制受信モードをオンにした電波時計をそばに置いて調節を行います。

●アプリ名:《JJY Simulator》
●価格:無料

磁気帯びの場合は修理に出そう

時計は小さく繊細な部品の集まりなので、強い磁気にさらされると時計自体が磁気を帯び、誤作動を起こしてしまうことがあります。普段から、磁気の強いもののそばには時計を近づけないようにしましょう。

●パソコン・スマートフォン・ヘッドホンなどの機器類
●磁気ネックレスやケースに磁石が付いているもの
●IHクッキングヒーター・冷蔵庫・電子レンジなどの家電類

磁気帯びが疑われるときは、まず、時計に方位磁石を近づけてみます。方位磁石の針が動けば磁気帯びの可能性が高いため、時計専門店などに磁気抜き作業を依頼しましょう。

表面の磁気抜きは2,000円前後ですが、内部の部品が帯磁している場合は分解掃除が必要なため、価格はやや高めになります。

クオーツ時計として使用可能の場合も

電波を受信していない電波時計は、クオーツ時計として使用が可能な場合があります。クオーツの精度は月差±15~20秒なので、電波時計のように毎日時間調整をしなくても十分といえますね。

ものにもよりますが、クオーツ時計として使うときは、電波受信設定をオフにしておきましょう。

電波時計を長く使うためにはどうすれば?

どの時計にも共通していえることですが、大切な時計を長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが大切! 電波を受信する繊細な電波時計は、とくに念入りな手入れを心がけたいですね。

定期的にお手入れもしてみては

電波時計の日々の手入れは、ガラス面をやわらかい布でふき、汚れやほこりを落とす程度でOKです◎

とくに時計の裏ブタ、バンド、パッキン部分は皮脂汚れが付きやすいので、使用するたびに手入れをしましょう! 時々リューズを空回ししてあげると、錆び付きが防止できますよ。

ガラスのない裸針タイプの時計は、針がずれないように優しく丁寧に扱いましょう。

普段は、時計の保管場所に注意する必要があります。直射日光があたる場所、磁気の強い家電のそば、湿気の多い環境をできるだけ避けて、掛け時計の場合は落下しないようにしっかりと固定します。

電池残量にも気をつけて

腕時計は、ポケットやカバン、引き出しに入れっぱなしになってしまいがちです。太陽電池は、充電不足になってしまうので、家で保管するときは照明のそばに置いて光をあててあげましょう◎

ものにもよりますが、電池式の場合、電池交換は1年に1回程度が目安です。電池交換した日を記しておくようにするといいですね♪

便利な電波時計を使いこなそう

オートマチックに時間を調節してくれる電波時計は、正確な時間を好む日本人にとっては便利な時計といえますね。電波時計を購入したのに、電波が届きにくいという場合は、《JJY Simulator》などのアプリを利用するとよいでしょう。

また海外への旅行や出張が多い人は、日本だけでなく、海外でも使用できる電波時計を選ぶのがおすすめですよ!

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