【専門家監修】トイレリフォームを解説!事例や費用相場
トイレはいつもきれいな状態をキープしていたいですよね。今回は、暖房便座に取り換え、壁紙張替えなどのトイレリフォームの事例やかかる費用を徹底解説! また、内容によって補助金を活用することができるんですよ! 注意点も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
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このアイデアの監修者
森住宅コンサルタント株式会社 代表取締役 森雅樹
名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。
退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住
宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサ
ルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行
っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。
森住宅コンサルタント(株)
http://mori-consultant.com/
トイレリフォームでトイレを使いやすく!
トイレの水が流れないなら大急ぎで修理を依頼しますが、ただ単に「古くなった」「トイレが何となく薄暗い」という程度ではトイレリフォームになかなか踏ん切りがつかないことでしょう。
しかし、トイレは毎日しかも複数回必ず使う場所です。ちょっとした不便や不満も回数が重なればストレスになることもありますよね。
トイレのリフォームはとんでもなくお金をかけなくとも立派に生まれ変わるので、これを機に検討してみてはいかがでしょうか?
トイレリフォームの具体的な内容とその値段は?
トイレリフォームはかける値段によって、大きく使い勝手や見栄えが変わってきます。ここでは10万以内から120万までの費用でどんなことができるかの一例をご紹介します!
1. 【暖房便座に取り換え、壁紙張替え】費用相場10万円以内
気楽にできるリフォームからご紹介しましょう。
いまではもう最低限の仕様ともいえる暖房機能さえない古い様式の便座の交換です。また、せっかく工事をするので、気分を変えるために壁紙もすべて変えるリフォームをしたとしましょう。
工事としては非常に簡単ですので、10万円以内でできる工事となります。本来はもっと本格的なリフォームをしたいところですが、安価かつ簡単にできる工事なので冬場に冷たい便座がつらいなと感じている方や、お金をたくさんかけられないけど古くなってきたのが気になっている方におすすめです。
2. 【節水型便器に交換】費用相場10万円
最近の便器はとにかく節水型が主流です。毎日流す回数を考えたら相当な水を使用するのですから、早急な交換をおすすめします。
もちろん便器代はピンキリですが、一般的な節水型便器を選択すれば10万円程度で済むでしょう。10万円の導入費用であれば、使っているうちにかかる費用で投資分を簡単に回収できますよ。
また、節水型トイレは環境型ともいわれます。地球にやさしい暮らしをするには、家庭から出る雑排水を極力減らすことが大事なポイントですので、環境への貢献も考え取り替えるのも素敵ですね。
3. 【利便性がよいトイレへの変更】費用相場20万円〜30万円
このリフォームでは便器の交換はもちろんですが、便器洗浄やウォシュレットなどの操作ができる壁リモコンも設置します。さらには、トイレットペーパーホルダーをダブルで設置し、バリアフリーも考え手すりも壁につけます。
これだけすると、見た目にも明らかに変化があり、リフォーム前とは気分一新です。費用は20万円〜30万円もあれば大丈夫です。
また、費用は増えますがトイレ内の明るさを変えられると雰囲気も掃除のしやすさなども変わります。思いっきり明るい人工的な照明をドン! と頭上につけてもいいでしょうし、間接光にするのもいいでしょう。外壁に接していないトイレでは手も足も出ませんが、窓を新たに設置するか窓の位置を変え自然光をうまく取り入れるリフォームもおすすめです。
4. 【洗面台とトイレとの壁を取った車椅子対応】費用相場30万円~50万
壁一枚を隔てて洗面台とトイレが並んでいるのが一般的パターンだと思いますが、もし家族に車いす生活の方がいる場合、この一般的な間取りでも不便を感じてしまいます。
もちろん全体的な広さや間取りによりますが、トイレと洗面台が同じ空間にあればとても便利なのはいうまでもありません。そして、車いすで入ることのできる入り口の幅さえ確保できれば、このリフォームは絶対にすべきといえます。
費用面ですが壁を撤去してきれいに仕上げる工事が追加でかかってきますが、便器を10万円、さらには入り口周りのドア交換や仕上げをいれても30万円~50万円でしょう。
5. 【高機種の便器へ交換、手すり設置、収納の充実、壁紙・照明の変更】70万円〜120万円
ここまですれば高級和風ホテルのトイレ並みになりますね。費用面は70万円〜120万円でしょう。とくに上限の120万円までみれば、ドアトイレもすてきなものに変更可能です。
ここまでするケースはなかなかないのですが、もしこだわりたいのであれば検討する価値ありです!
トイレリフォームって補助金が使えるの?
意外かもしれませんが、トイレリフォームの際に活用できる補助金が存在します。
持ち家の省エネ性能をアップさせるリフォームに対してもらえる、国土交通省の「住宅ストック循環事業エコリフォーム」です。
トイレについては節水型に変更することで24,000円をもらえる制度です。節水型トイレは各メーカーのホームページをご参照ください。
また、超高齢化社会を迎えるにあたって、トイレのバリアフリー化工事をすれば、最大で20万円の補助金がもらえます。ただし、最低でも10%は自己負担が必要ですので、20万円以内に費用がおさまったからといって全額無料とはなりません。
受給対象者資格も存在しますので、これに関してもよくチェックをしてから動いてください。
1.介護保険の被保険者で「要支援1または2」、「要介護1~5」に認定されている方
2.リフォームを行う住宅が被保険者証の住所と同じで、本人が居住している場合のみ
激安のトイレリフォームはやめておこう
わたくしの自宅にも激安トイレリフォームのチラシが入ります。さらには、トイレを中心とした訪問販売の営業マンが来訪したこともあります。
とても安い値段を提示されたので魅力は感じたのですが、私はこの業界の専門家ですので、極端に安いトイレリフォームには懐疑的です。
トイレリフォームは水回りの工事。リフォームにおいて水回りをいじることは慎重な工事が求められます。さらにもし水漏れなどを起こせば大変なことになるのがトイレリフォーム。
しっかり工事をする激安業者もいるかもしれませんが、私であれば少し躊躇してしまうでしょう。一概に決めつけるのはよくありませんが、トイレを含めた水回りリフォームの業者選定はしっかり行い、決して金額だけでは選ばないでください。
トイレリフォームで毎日のトイレを快適に
全体的に老朽化が目立つ自宅。リフォームをしたいのだがどこから手を付けたらいいのかわからない。こういった方は非常に多くいらっしゃいます。
最終的には個人の考えと各家庭の事情になりますが、トイレに関してはどの家庭であっても使用頻度は同じで、しかも年齢を重ねれば重ねるほど快適で使い勝手を良くしないと、生活がとても不便になります。
高齢者になればトイレの回数も増えてきますし、便座に腰掛けるだけでも一苦労、立ち上がるにはさらに難儀な方もいるでしょう。
今は30代と若くて必要がないかもしれない人であっても、毎日使う空間であることは間違いありません。この機会に是非ともトイレのリフォームを検討し、快適かつ安全なトイレに一新してみませんか?
※賃貸物件の場合、退去の際に原状回復を行う義務があり、修繕費用が必要となる場合があります。必ず賃貸借契約書を確認の上で、家主や管理会社の許可を取ってから作業を行いましょう。
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