【左利きさんへ】左利きのストレスがどんどん軽くなる“レフティアイテム”続々誕生!

世の中のツールは基本、右利き目線で作られています。最近でこそハサミなどの左利き用ツールが出回るようになりましたが、それでもまだ一部。料理や小さな子ども用となると、やはりまだまだ右利き社会です。そこで今回は、神奈川県相模原市で左利き用ツールを100種以上取り揃えている文房具店〔菊屋〕さんを取材、子育てママにも嬉しい左利き用アイテムを紹介していただきました。

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左利きは右利きより時間的に不利!?

今回取材で訪れたのは、左利き用ツールを100種以上取り揃えている文房具店〔菊屋〕さん。店内にはズラリと左利きさんのためのアイテムが並んでいます。

〔菊屋〕代表の浦上裕生さんによると、

「左利きの人が右利き用の道具を使うとき、右利き用に作られたものをいったん左利きで使うイメージをしてから使わないといけないんです。それはそれで空間イメージのトレーニングになっているのかもしれませんが、多忙を極めるときやテストなど、1秒も無駄にしたくないときは、右利きに比べて不利になります」

とのこと。《定規》などはその典型的な例だそう。

「一般的な定規なら、目盛りは左スタート、左が0ですよね。たとえば5cm の線を引くとしたとき、右利きならそのまま0から5cmまでの線を引けば良いですが、左利きの場合、それだと引いている線が手で隠れて見えないので、右から5cmを数えながら線を引きます。左利きとは、日々このような作業の繰り返しなんです」

いま、世界中の左利きさんが「そうそう!」と頷いている姿が、目に浮かびます。このストレスは左利きの老若男女共通で、〔菊屋〕で売れている左利き用ツールの人気ナンバーワンも定規なのだとか。

左利き用メタクリル直線定規18cm 162円 / クツワ

「左利き用の定規はあまり売っていないみたいで、遠方から買いに来られるお客様も多くいらっしゃいますよ」(浦上さん)

左利きさんの悩みから生まれた《レフティ用おたま》

定規に続いていま、キッチンツールも注目されているそうです。

「文具の左利き用はずいぶんと種類が増え、販売店も増えてきましたが、キッチンツールはまだまだ数が少ないようで、お客様からの問い合わせも多いです。左利きの方々の声で、よく聞かれたもののひとつが《おたま》でした」

そこで浦上さんは製造会社へ直接依頼、左利き用おたまの販売を実現させたそう!

写真左から:《ヨコレードル》90cc 1,296円、《ヨコスキンマー》70cc 1,296円、《うどん用おたま》1,296円

確かに右手に持ちかえるひと手間がかからず、ちょっとストレス軽減できた気分です。

さらに感激したのは、フライ返し。

《愛妻専科 フライ返し》1,188円 / サンクラフト

やはり左右アシンメトリーなツールは、左利きに合わせた向きで作られたものの方が、だんぜん使い勝手が良くなります。

実は左手で使える右利き用アイテムも

その一方で、左利きでも使えるのに、知らないでわざわざ右手に持ちかえて使われがちな両利き用アイテムがあると、浦上さん。

「カッターって、実は両利き用のものも多いんですよ。うちの店でも左利き用を売ってはいますが、市販のカッターでも、じゅうぶん左利き用になりますよ」

そう言って見せてくださったのが、左利き用としても使えるカッターと、完全に右利き用のカッターの2本。

左:左利きでも使えるカッター 右:右利き用カッター

「ポイントは、写真左のようにカッター本体の先端がシンメトリーになっていること。この形であれば、内蔵の刃の向きを逆にすれば、左利き用になります。写真右のようなアシンメトリーになっているものは、持ち手も右手にフィットするようにできているものが多いので左利き用にはカスタマイズしにくいですね」

当たり前のように右手に持ちかえるものと思っていましたが、よくよく考えれば、カッターって刃先を変えられるんですよね! これはストレス軽減になります。

商品によっては、本体の先に「LEFT」「RIGHT」とガイドが書かれているものもあるそうです。

左利きの子どもが使う刃物は左利き用が安心

大人もそうですが、子どもが左利きの場合もさまざまな不都合が発生します。

「子どものうちからいろいろな種類の道具に慣れさせることも大事ですが、ハサミや彫刻刀、包丁などの刃物は、左利き用を準備してあげた方が安心かもしれません」

と浦上さん。左利きの子どもに最低限必要な刃物類は、ケガをする前に買っておくと良さそうです。

《菊屋》には他にも、ボールペンや彫刻刀などの文具はもちろん、缶切り、箸、急須などのキッチンツールも数多く販売されていました。

実際に手に取ってみて感じたのは、触ったからこそわかる、使い勝手の良さ。やっと生涯のパートナーに出会えたような、手先とツールのフィーリング。

探せば通販でも買えそう。ですが、ここはあえて実店舗で、見て触って右手用と比べると、その感激もひとしお、とお伝えしておきます。

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