無機塗料の種類や価格・耐用年数を徹底解説!メリットやデメリットも
外壁や屋根などの塗装で使用できる無機塗料とは、炭素を含まない無機物を配合して作られた塗料のこと。無機物は紫外線に強く、劣化しにくい性質があります。無機塗料選びで迷ったときには、外壁塗装業者に相談するのもおすすめです。
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無機塗料とは
無機塗料とは鉱物やレンガ、ガラスといった炭素を含まない無機物を配合して作られた塗料のことをいい、主な成分はケイ素やセラミックとなります。
無機物は紫外線に強く劣化しにくいのが特徴で、無機物100%であれば長期的な寿命の塗料を作ることが可能です。しかし、硬くて建物に塗ることができないため、無機物の耐久性を活かしつつ、有機物を混ぜて使えるようにしたものが無機塗料となります。
無機塗料のメリット4つ
【1】耐候性が高い
無機物を主成分としており、雨や紫外線などによって劣化する樹脂成分がほぼ含まれていないため、耐候性が高いのが魅力です。そのため、耐用年数も20〜25年とほかの塗料に比べて長くなっています。
【2】汚れを落としやすい
無機塗料は静電気が起きにくく、ほこりやゴミなどが着きにくいというメリットがあります。また親水性も高いため、外壁の表面に汚れが付着しても汚れを浮かせて雨水で洗い流すことが可能です。
【3】カビやコケが繁殖しにくい
無機塗料にはカビやコケの栄養分である有機物があまり含まれていないため、カビやコケの発生・繁殖を抑えてくれます。そのため、通気性や日当たりが悪い場所などには、無機塗料がおすすめです。
【4】不燃性がある
鉱物やレンガ、ガラスといった無機物は燃えないのが特徴です。無機塗料では無機物を原料としているため、全く燃えないというわけではありませんが、有機塗料に比べて燃えにくくなっています。
無機塗料のデメリット4つ
【1】価格が高い
無機塗料は耐用年数も長く、機能性が高いということもあり、他の塗料と比べて価格が高いです。ただ1回塗装してしまえば長く持つため、コスパは良いと言えます。そのため、塗装工事の回数を減らしたい場合は無機塗料がおすすめです。
【2】ひび割れしやすい
無機塗料に含まれている無機物は硬い性質を持っているため、ひび割れしやすいです。外壁にひびが入ってしまった場合、無機塗料の塗膜もひび割れしてしまうことがあります。
【3】再塗装できないことも
無機塗料の特徴として汚れが付着しにくいという点があります。そのため無機塗料の上に再塗装する場合、新しい塗料が密着しにくく、思っていたよりも早く剥がれてしまうことも。
【4】職人の技術が重要になる
外壁塗装の工事には職人の技術が重要です。中でも無機塗料は、塗料が硬く固まってしまうため扱いが難しいだけでなく、高い機能性を発揮させるために一定の厚みで塗装する必要があります。
塗装を依頼する際は、経験豊富な業者や職人を選ぶようにするといいでしょう。
無機塗料の価格相場と耐用年数
無機塗料の料金の目安と耐用年数は以下通りです。また、無機塗装以外の塗料も表にまとめているので、比較の参考にしてみてください。
塗料の種類 | 単価(1㎡) | 耐用年数 |
無機塗料 | 約4,200~5,200円 | 約20~25年 |
ラジカル塗料 | 約3,000~4,000円 | 約15年 |
フッ素塗料 | 約3,200~4,700円 | 約15~20年 |
ナノテク塗料 | 約3,000~5000円 | 約10~20年 |
シリコン塗料 | 約2,200~3,500円 | 約10~15年 |
ウレタン塗料 | 約1,400~2,000円 | 約8~10年 |
アクリル塗料 | 約1,200~1,800円 | 約5~8年 |
参考:塗装工事Q&A (日本住宅塗装協会)
参考:40〜100万円?20坪住宅における外壁塗装の相場と注意点(一般社団法人日本住宅保全協会)
参考:設計価格表(水谷ペイント株式会社)
参考:エスケープレミアムシリコン(エスケー化研)
参考:パーフェクトトップ(日本ペイント株式会社)
無機塗料のおすすめメーカー
日本ペイント株式会社
創業140年以上の歴史をもち、国内大手メーカーの1つである日本ペイント。速乾タイプや遮熱性の高い塗料などバリエーションの豊富さが魅力となっています。
日本ペイントの無機塗料でおすすめなのが「アプラウドシェラスターⅡ」。超低汚染性(親水性機能)により、外壁についた汚れも雨水で洗い流して、美しい外観を維持します。
参考:企業情報 (日本ペイントホールディングス)
エスケー化研
エスケー化研は、1955年に創業された建築用塗料や建築仕上材の総合メーカーです。エコロジーの取り組みも積極的に行っているのが特徴。
エスケー化研の「セラミタイトペイント」は耐汚染性や乾燥性、作業性にすぐれているだけでなく、取り扱いやすさも魅力となっています。
参考:会社沿革 (エスケー化研株式会社)
関西ペイント
関西ペイントは1918年創業の大阪にあるメーカーで、耐候性や遮熱性の高さが特徴となっています。
中でも「アレスシルクウォール」は、すぐれた低汚染性で美しい外観を長期的に維持できるアイテムです。
参考:沿革|会社情報(関西ペイント)
外壁塗装の種類に関するQ&A
Q1. 無機塗料とは?
A. 炭素を含まない無機物を配合して作られた塗料のことです。
無機塗料とは鉱物やレンガ、ガラスといった炭素を含まない無機物を配合して作られた塗料のことをいい、主な成分はケイ素やセラミックとなります。
Q2. 無機塗料のメリットは?
A. 無機塗料のメリットは以下の4つです。
- 耐候性が高い
- 汚れが落としやすい
- カビやコケが繁殖しにくい
- 不燃性がある
Q3. 無機塗料のデメリットは?
A. 無機塗料デメリットは以下の4つです。
- 価格が高い
- ひび割れしやすい
- 再塗装できないことも
- 職人の技術が必要になる
Q4. 無機塗料のおすすめメーカーは?
A. 無機塗料のおすすめメーカーは下記の3つです。
- 日本ペイント株式会社
- エスケー化研
- 関西ペイント
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※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年8月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
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