外壁材の種類8つの特徴を徹底解説!安い価格ランキングも公開

専門知識が必要な外壁材選定。いざ、外壁材を選ぼうとしても「外壁材の種類はどんなものがあるの? 」「コスパがいい外壁材は? 」などの疑問が起こるはず。この記事では、外壁材の種類とそれぞれの特徴を一覧にして紹介していきます。安い価格順でのランキングも発表しているので、コスパ面を重視したい方も要チェックです!

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【安い価格順】外壁材の種類ランキング

好みの条件に沿いつつも、できるだけコストを抑えてよりよい外壁材を選びたいところ。まずは、外壁材を安い順でランキングにしてみました。

※料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できる外壁業者のおおよその料金に基づいたものです。(2023年8月時点)

1位|モルタル(約1,500円~4,000円)

モルタルは、砂・セメント・水を混ぜ合わせた外壁材で、継ぎ目がないため、どんな形状の外壁にも対応できるのが魅力です。

仕上げの工法によって、さまざまな表情を演出できるため、デザイン性にこだわりたい方にもおすすめ。

ただし、職人の手作業による現場での施工となるので、作業する職人の腕や現場での品質管理などによって、仕上げや耐久性に差が出ることだけを理解しておきましょう。

2位|窯業系サイディング(約3,500円~5,000円)

窯業系サイディングは、機能面・コスパ面・デザイン性の豊富さなど、トータルで優れているため、現在国内シェアナンバーワンの外壁材です!

さまざまなメーカーが製造・販売しているため、デザインのバリエーションが豊富にそろっているのも嬉しいポイント。そのためデザイン性にこだわりたい方、最も主流な外壁材を選びたい方におすすめです。

3位|金属系サイディング(約4,000円~6,000円)

金属系サイディングは、金属板を加工・生計し、断熱材で裏打ちして施工した外壁材です。耐久性が高く、メンテナンス周期が長く済むので、トータルでかかる費用も押さえられるのが特徴です。

サイディングのなかでは軽量なので、建物に負担がかかりづらいのもうれしいポイント。

外壁材の種類一覧

外壁材の種類は主に次の8つです。価格やメンテナンス頻度などの特徴も合わせて紹介していくので、コスパ面やメリット・デメリットを比較してみてください。

▼外壁材の種類一覧

  1. 1.モルタル
  2. 2.窯業系サイディング
  3. 3.金属系サイディング
  4. 4.木質系サイディング
  5. 5.樹脂系サイディング
  6. 6.コンクリート
  7. 7.タイル
  8. 8.ALCパネル

〈1〉 モルタル

【メリット】

  • 曲面にも施工できる
  • 仕上げ次第でさまざまなデザインに仕上げられる

【デメリット】

  • 手作業で仕上げるため、品質面でバラツキが多い
  • ひび割れしやすい
  • 防水性が低い

砂・セメント・水を混ぜ合わせた材料。仕上げの方法次第で、さまざまなデザインに仕上げることができるので、和洋問わずにどんな家にも合うのが魅力。仕上げ工程の違いによって、主に「リシン」「スタッコ」「吹付けタイル」の3つに分けられます。

ただし、職人によって仕上げの工程や、使う仕上げ材が変わってくるため、品質面で違いが出てきてしまいます。

価格の目安(1㎡あたり)

約1,500円~4,000円

メンテナンス頻度

約5年~10年

材質など

砂とセメントが主原料

主な劣化症状

・チョーキング(※1) ・色あせ ・塗膜のはがれ、膨れ ・カビや藻の発生 ・ひび割れ

※料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できる外壁業者のおおよその料金に基づいたものです。(2023年8月時点)
※1 手で触ると粉状のものが付着する状態

〈2〉窯業系サイディング

【メリット】

  • 色や柄などのデザイン性が豊富
  • 国内シェア率ナンバーワン!

【デメリット】

  • 防水性がないため劣化がしやすい
  • こまめなメンテナンスや塗装が必要

国内の新築戸建で、現在最も使われている外壁材! コスパ面・機能面・デザイン面など、ほかの外壁材と比較してもトータルで優れているので、主流な外壁材を選びたいときにおすすめです。

さまざまなメーカーが製造・販売しているので、色や柄のバリエーションが豊富にそろっているのも嬉しいポイントです。レンガ調やタイル調など、おしゃれなデザインをそのまま仕上げ材として使用できます。

価格の目安(1㎡あたり)

約3,500円~5,000円

メンテナンス頻度

約7年~8年

材質など

セメントや繊維質を高温・高圧で形成して、塗料で着色した外壁材

主な劣化症状

・シーリングの切れ、表面のひび割れ ・チョーキング(※1) ・色あせ ・塗膜のはがれ、膨れ ・カビや藻の発生 ・ボードの反り ・ひび割れ

※料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できる外壁業者のおおよその料金に基づいたものです。(2023年8月時点)
※1 手で触ると粉状のものが付着する状態

〈3〉金属系サイディング

【メリット】

  • 軽量なため耐震性に優れている
  • 耐久性に優れている
  • 水浸、ひび割れ、凍害の心配なし

【デメリット】

  • デザインのバリエーションが少ない

金属系サイディングは、窯業系サイディングの約4分の1・モルタルの約10分の1の重量と、軽量なのが特徴。また、耐久性に優れており、サイディング素材の中でも耐用年数が長い傾向にあります。

軽量かつ耐久性が高いので、建物に負担がかかりづらい外壁材を選びたい方にピッタリ

なかでも「ガルバリウム鋼板」は、金属素材でありながらもサビにくいという利点があるのでとくにおすすめです。

価格の目安(1㎡あたり)

約4,000円~6,000円

メンテナンス頻度

約10年~15年

材質など

カラー鉄板やアルミニウム合金が主原料

主な劣化症状

・シーリングの切れ、表面のひび割れ ・チョーキング(※1) ・色あせ ・塗膜のはがれ、膨れ ・サビ、カビ、藻の発生 ・ボードの反り ・ひび割れ

※料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できる外壁業者のおおよその料金に基づいたものです。(2023年8月時点)
※1 手で触ると粉状のものが付着する状態

〈4〉木質系サイディング

【メリット】

  • 断熱性に優れている
  • 木の温もりを感じる
  • 経年劣化による木材の色合いを楽しめる

【デメリット】

  • メンテナンスコストが比較的かかる

木質系サイディングは、天然木の表面に塗装を施して仕上げるのが一般的。木質ということで防火性に不安を抱くかもしれませんが、天然木に不燃処理を施すことで、防火性・耐火性・耐久性を備えるものも増えています。

また、断熱性に優れており、木のぬくもりを感じながら経年によって変化する木材の色合いを楽しめます。

価格の目安(1㎡あたり)

約6,000円~8,000円

メンテナンス頻度

約7年~10年

材質など

天然木が主原料。木材に塗装を施した外壁材

主な劣化症状

・木の腐食 ・チョーキング(※1) ・色あせ ・塗膜のはがれ、膨れ ・カビ、藻の発生 ・反り、割れ

※料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できる外壁業者のおおよその料金に基づいたものです。(2023年8月時点)
※1 手で触ると粉状のものが付着する状態

〈5〉樹脂系サイディング

【メリット】

  • 耐久性が高い
  • メンテナンスの手間がかかりにくい
  • 塗膜が剥がれるといった劣化が発生しない

【デメリット】

  • 色や柄などのバリエーションが少ない

外壁材に色が練りこまれているため、塗膜が剥がれるといった経年劣化は発生せず、塗り替えメンテナンスも不要です。また、シーリング材を使用していないため、シーリングの切れなどの補修も必要なし。

メンテナンスの手間が、ほかの外壁材に比べてかかりづらいのがメリットです。

価格の目安(1㎡あたり)

約7,000円~9,000円

メンテナンス頻度

約10年~20年

材質など

塩化ビニル樹脂が主原料

主な劣化症状

・チョーキング(※1) ・色あせ ・ひび割れ

※料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できる外壁業者のおおよその料金に基づいたものです。(2023年8月時点)
※1 手で触ると粉状のものが付着する状態

〈6〉コンクリート

【メリット】

  • 断熱性、遮音性、耐震性、耐久性に優れている
  • デザインの自由度が高い

【デメリット】

  • 塗膜の剥がれやひび割れが発生しやすい

コンクリートは、断熱性・遮音性・耐震性などに優れており、おしゃれ感のあるデザイン性が特徴となっています。

強度やコスト面などからもメリットの多い外壁材ですが、一度室内に熱がこもると、その熱が逃げにくく、夏場などは室内の温度が高くなってしまう傾向があります。

また、塗膜の剥がれやひび割れが発生しやすいため、定期的なメンテナンスが必要となるでしょう。

価格の目安(1㎡あたり)

約3,000円~10,000円

メンテナンス頻度

約15年~20年

材質など

砂や水などをセメントと混ぜて固めた外壁材

主な劣化症状

・チョーキング(※1) ・色あせ ・カビの発生 ・ひび割れ

※料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できる外壁業者のおおよその料金に基づいたものです。(2023年8月時点)
※1 手で触ると粉状のものが付着する状態

〈7〉タイル

【メリット】

  • キズがつきにくい
  • 耐久性が高い
  • 塗り替えの必要なし

【デメリット】

  • 初期費用が比較的高めになる

ほとんど水を吸収しないうえに汚れにくいため、主に、お風呂場の壁や床で多く使われている外壁材です。

ほかの外壁材に比べると初期費用が高額ですが、耐久性が高く、塗り替えの必要がないため、メンテナンスにかかる費用は抑えられます

価格の目安(1㎡あたり)

約7,000円~9,000円

メンテナンス頻度

約10年~15年

材質など

粘度を板状にして焼き固めた外壁材

主な劣化症状

・タイル目地のコーキングの割れ ・ひび割れ ・タイルの浮き、剥落 ・白華現象

※料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できる外壁業者のおおよその料金に基づいたものです。(2023年8月時点)

〈8〉ALCパネル(軽量気泡コンクリート)

【メリット】

  • 断熱性、防火性、遮音性に優れている

【デメリット】

  • 水や湿気を吸いやすい
  • 防水性がほとんどない

ALCは、高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートのことを指します。

水に浮くほど軽く、建物に負担を与えにくいのが特徴。また、断熱性や防火性、遮音性に優れています。

水や湿気を吸いやすく、防水性がほとんどないため、防水性・耐久性の高い塗料を使用し、定期的に塗装やコーキングのメンテナンスをおこなうことが必要です。

価格の目安(1㎡あたり)

約7,000円~15,000円

メンテナンス頻度

10年~15年

材質など

ケイ酸質・石灰質・アルミニウム粉末が主原料。高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートパネルのこと。

主な劣化症状

・シーリングの切れ、表面のひび割れ ・チョーキング(※1) ・色あせ ・塗膜のはがれ、膨れ ・カビや藻の発生 ・ひび割れ

※料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できる外壁業者のおおよその料金に基づいたものです。(2023年8月時点)
※1 手で触ると粉状のものが付着する状態

外壁材の種類を選ぶときの3ポイント

そもそも外壁材の役割は?

  • 建物を守る(耐震、防火、防水、防風)
  • 室内環境を快適に(遮熱、遮断、遮音)
  • 外観をおしゃれに見せる

そもそも外壁材は、建物や室内環境を守ることが大切な役割です。外壁材の種類一覧でも細かく解説したとおり、各外壁材によって性能やコストが異なってくるため、なにを重視して外壁材を選ぶのかが大切です。

〈1〉価格

モルタル

約1,500円~4,000円

窯業系サイディング

約3,500円~5,000円

金属系サイディング

約4,000円~6,000円

木質系サイディング

約6,000円~8,000円

樹脂系サイディング

約7,000円~9,000円

コンクリート

約3,000円~10,000円

タイル

約7,000円~9,000円

ALCパネル

約7,000円~15,000円

外壁材の価格は、同じ面積でも種類によって大きく異なります。自分の予算に合わせて選んでいきましょう。

〈2〉デザイン

モルタル

仕上げの工法次第でさまざまな表情のデザインに

窯業系サイディング

和風・洋風・モダンなどさまざまな系統のデザインが豊富

金属系サイディング

スタイリッシュな印象

木質系サイディング

木の温もりを感じる

樹脂系サイディング

カラーバリエーションが少ない

コンクリート

無機質でおしゃれな印象

タイル

高級感を感じる外壁

ALCパネル

比較的バリエーションは少なめ

家の顔ともいえる外壁。色・素材・質感・ツヤ感などで印象が異なるため、好きなデザイン性で外壁材を選んでみるのもおすすめ。

〈3〉メンテナンスの頻度

モルタル

約5年~10年

窯業系サイディング

約7年~8年

金属系サイディング

約10年~15年

木質系サイディング

約7年~10年

樹脂系サイディング

10年~20年

コンクリート

15年~20年

タイル

15年~20年

ALCパネル

10年~15年

耐久性などの観点から、定期的に必要なメンテナンス。初期費用は抑えられても、メンテナンスの頻度が高くなるとトータルでコスパが高くなってしまいます。

メンテナンスの頻度を控えられる外壁材を選ぶのもひとつの手です。

外壁工事は専門業者に頼むのがおすすめ!

外壁材選びは専門知識が必要なので、大切なマイホームにとくにピッタリなアドバイスをもらうためには、専門業者に依頼するのがおすすめです! ここでは、外壁工事業者を紹介してくれる、おすすめのサービスを紹介していきます。

ヌリカエ

「ヌリカエ」は、自分の住んでいる地域の外壁工事業者を調べて依頼できるサービスです。サイト内で簡単な質問に答えることで、自分にピッタリの外壁工事業者を検索することが可能!

外壁材選び以外にも、外壁・屋根の塗装・リフォーム・解体などの業者も検索可能です。

電話番号

0800-123-4215(通話無料)

相談受付時間

10:00~19:00 土日祝OK

外壁塗装プランナー

※サイト全体での問い合わせ件数(2022年10月末時点)

「外装塗装プランナー」は、外壁塗装に特化した専門業者を一括で見積できるサービスです。

24時間365日電話相談を受け付けているので、困ったときに気軽に問い合わせしやすいのが魅力です。

電話番号

0120-631-838(通話無料)

相談受付時間

24時間365日

【Q&A】外壁材の種類に関するよくある疑問

Q1. 外壁材にはどんな種類がある?

LIMIA編集部
スタッフA
A. 主に使われる外壁材は8つあります。
主な外壁材の種類は、「モルタル」「窯業系サイディング」「金属系サイディング」「木質系サイディング」「樹脂系サイディング」「コンクリート」「タイル」「ALCパネル」の8つ。

Q2. 安い外壁材はなに?

LIMIA編集部
スタッフA
A. 比較的安価な外壁材は「モルタル」です。
「モルタル」の目安料金は、1㎡あたり約1,500円~4,000円と、外壁材の中でもとくに安いのが特徴。継ぎ目がないので、どんな形状の外壁にも対応できるのもメリットです。

Q3. 一番強い外壁材はなに?

LIMIA編集部
スタッフA
A. 「ALCパネル」「タイル」「金属系サイディング」が比較的耐久性に優れています。
「ALCパネル」「タイル」「金属系サイディング」などの外壁材が、比較的耐久性に優れています。耐久性の高い外壁材は、メンテナンスの頻度も少なくて済みますが、その分値段も高くなってきます。

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※ 記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年8月)に基づいたものです。
※ 一部の画像はイメージです。
※賃貸物件を退去する際には原状回復を行う義務があるため、壁や床、ドアなどの部屋の設備に変更を加える場合は必ず賃貸借契約書を確認の上、事前に家主や管理会社の許可を取るようにしてください。
※ 一般的な使用方法をご紹介しています。製品の効能・使用法は、各社製品によって異なる場合もございます。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。
※ 製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。

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