
外壁をさらに美しく!外壁塗装する際に知っておきたい「バイオ洗浄」について解説!
外壁塗装をする際、塗装の前に外壁の「洗浄」がおこなわれます。事前に外壁の汚れを取り除き、きれいにしてから塗装をするための工程です。そして洗浄は一般的に、「高圧洗浄」と「バイオ洗浄」の2種類が存在します。高圧洗浄は聞いたことがある方も多いでしょう。しかしバイオ洗浄はあまり知られていません。今回は、外壁塗装の際に知っておきたいバイオ洗浄について解説します。
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バイオ洗浄とは? 高圧洗浄との違い
バイオ洗浄とは「バイオ洗浄剤」という薬品を用いた洗浄方法です。高圧洗浄は水圧だけで外壁を掃除するのに対し、バイオ洗浄は洗浄剤を使うことがポイントといえます。
【バイオ洗浄の特徴1:「カビ」や「コケ」を根こそぎ除去】
バイオ洗浄の特徴は「カビ」や「コケ」といった生物的な汚れに対して強い効果を発揮することです。カビやコケは一般的な汚れと違い、壁のすき間や中に入り込んで根を張っているため、高圧洗浄だけではなかなか落ちません。きれいになっているように見えても、わずかに残っていれば、すぐにまた増殖してしまいます。
しかしバイオ洗浄なら、洗浄剤が外壁のすき間にまんべんなく浸透し、カビやコケを根こそぎ除去することが可能です。そのため、通常の高圧洗浄と違い、再発防止にも効果があります。
【バイオ洗浄の特徴2:表面に凹凸があっても問題なし】
外壁の種類によっては、表面に細かい凹凸が存在することがあります。このような外壁では、小さなすき間まで高圧洗浄の水があたりにくいため、汚れが残りやすいです。一方バイオ洗浄なら、小さなすき間に洗浄剤が浸透するため、細かい凹凸のある外壁にも高い効果を発揮します。
【バイオ洗浄の特徴3:外壁が長持ちする】
総合的に見ると、高圧洗浄よりバイオ洗浄の方が外壁の寿命が長くなるといわれています。その理由はバイオ洗浄で汚れやカビなどを落とすことにより、下地にしっかりと塗料が付着するためです。塗料がきちんと付着することで、塗料の性能を十分に発揮させられるようになり、外壁をしっかり守ってくれます。
また、高圧洗浄で力任せに汚れを吹き飛ばすより、バイオ洗浄をおこなった方が外壁への負担は軽くなります。以上のことから、高圧洗浄よりもバイオ洗浄を利用した方が、外壁の寿命をのばすことにつながるといわれています。
【バイオ洗浄の手順】
バイオ洗浄では、まず高圧洗浄と同じように「養生」がおこなわれます。養生とは、外壁を洗浄する際に、住宅の中や周囲に害が及ばないよう、対象をビニールで覆う工程です。
養生が終われば、いよいよ本格的な作業に入ります。最初におこなうのは通常の高圧洗浄で洗浄部分を濡らす工程です。最初に洗浄をおこなう部分を濡らしておくことにより、バイオ洗浄の洗剤がより染み込みやすくなります。
全体を水で濡らす作業のあとは、その上に洗浄剤を散布します。その後、洗剤が浸透するまで10分ほど置き、最後に高圧洗浄で洗い流して終了です。
通常の高圧洗浄では、養生したあとに水で洗う作業に入ります。バイオ洗浄の場合はここに洗剤の散布と染み込ませる時間、洗剤を洗い流す時間が含まれるため、作業工程がそのぶん多くなります。
バイオ洗浄を選んだ方が良いケース
ではどのような場合にバイオ洗浄を選択すると良いのでしょうか? 以下にバイオ洗浄を選んだ方が良いケースについてまとめてみました。
【カビやコケの汚れ具合がひどい】
バイオ洗浄は、カビやコケなどに効果的な洗浄方法です。ただ、これらの汚れが軽度であれば、通常の高圧洗浄でも十分なこともあります。
また汚れの原因がサビやススの場合、バイオ洗浄の効果はあまり期待できません。カビやコケの繁殖がひどい場合に利用すると良いでしょう。
【湿気の多い環境】
雨の多い地域や川辺など、湿気が多い地域であれば、カビやコケが発生しやすい環境にあるといえます。また、日当たりが悪い場合も同様です。こういったケースでは、水による高圧洗浄でかえってカビやコケを増やす原因になることがあるため、薬剤を使用できるバイオ洗浄が効果的でしょう。
【外壁に細かい凹凸がある】
先述しましたが、外壁の表面に細かい凹凸があってもバイオ洗浄なら汚れが落としやすいです。高圧洗浄で汚れを落としきれないような凹凸がある場合には、バイオ洗浄がおすすめです。
バイオ洗浄の手順と費用
バイオ洗浄には先述したように、さまざまなメリットがあります。ではバイオ洗浄は通常の高圧洗浄と比べて、費用がかかるのでしょうか? ここからはバイオ洗浄の費用についてご紹介しましょう。
【料金は1㎡あたりの単価で計算】
洗浄では塗装と同じく「面積の広さで料金が変わるシステム」を採用しているところが多いです。一般的には1㎡あたりの料金が書かれていますので、ご自宅の洗浄面積を当てはめれば大体の料金がわかります。
【バイオ洗浄にかかる費用】
バイオ洗浄にかかる費用の目安は、1㎡あたり300円~800円ほどです。一方、通常の高圧洗浄では1㎡あたり100円~300円程度になっています。洗剤を使用する上に作業工程が多いため、一般的にバイオ洗浄の方が高額です。
【自宅の水道代】
業者が高圧洗浄に使用する水道代は、依頼主の自己負担となります。バイオ洗浄では水で濡らす分と洗い流す分、2回分の水道代がかかることも頭に入れておきましょう。
まとめ
ここまでバイオ洗浄について、高圧洗浄と比較しながらご紹介しました。バイオ洗浄は非常にメリットの多い洗浄方法ですが「高ければ良い」というわけではありません。外壁塗装をする前にご自宅の環境に照らし合わせて、バイオ洗浄をおこなった方が良いか検討してみましょう。
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