鍵が折れたときの取り方!折れる原因や直し方も解説

鍵を差し込んで回そうとしたら鍵穴(シリンダー)の中で折れた……。そんな状況で無理やり鍵を取ろうとすると被害が拡大するおそれもあります。鍵を取り出す方法や、やってはいけないNG行動などを解説しているので、鍵が折れてしまった方は参考にしてみてください。

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鍵が折れたとき自分で対処できるか判断するポイント

鍵が折れたときに自分で対処できるかの判断ポイントは、鍵穴から折れた鍵が出ているかどうかです。

鍵が折れたまま鍵穴から出ている場合は、慎重に取り出すことで対処できる可能性があります。反対に、折れた鍵の断面が鍵穴の中に入っている場合は、下手にいじらず鍵の業者を呼ぶのがおすすめです。

シリンダーの中で折れた鍵が詰まっている状態から無理に取り出そうとすると、内部にキズがついてシリンダーごと交換、費用がかさむといった想定外の被害も考えられます。

鍵が鍵穴の中で折れたときの取り方

  • ピンバイスやピンセットで引き出す
  • 鍵穴専用の潤滑剤を使って動きをよくする
  • シリンダーを外して抜き出す

ピンバイスやピンセットで引き出す

ピンバイスとは先端のドリルで小さな穴を開ける工具です。ホームセンターや100円ショップでも販売しています。

鍵がこれ以上奥へ入らないように斜めの角度から、折れた断面にドリルの要領で回転させながら穴を開け、ある程度の深さまで入ったら引っ張るように取り出します

また、折れた鍵がつまめるくらい出ている場合は、ピンセットで挟んで引き抜く方法も有効です。

鍵穴専用の潤滑剤を使って動きをよくする

ピンバイスが刺さったりピンセットで挟めたりしても、うまく取り出せない。そんなときは、鍵穴専用の潤滑剤がおすすめです。

先端の細いノズルが鍵穴に入るよう近づけて噴射し、潤滑剤をなじませます。鍵の動きがよくなるため、少しの力でもスムーズに引き出せるようになっているはずです。

シリンダーを外して抜き出す

ドアの開錠をした後に鍵が折れた場合は、シリンダーを外す方法でも鍵を取り出せます。

  1. 1.金属板のネジを外す
  2. 2.シリンダーを固定しているピンを外す
  3. 3.シリンダーを取り外す
  4. 4.折れた鍵を引き出す
  5. 5.逆の手順でシリンダーを取り付ける

シリンダーを分解して鍵を取り出し、再度シリンダーを組み立てる作業が必要になります。ある程度の知識がないと元に戻せないリスクもあるため、不安な場合は鍵の業者に任せるなどしましょう。

鍵が折れたときにやってはいけないこと

  • アロンアルファなどの接着剤で取り出す
  • 鍵穴の中にピンセットをねじ込む
  • 鍵穴専用以外の潤滑剤を使用する

アロンアルファなどの接着剤で取り出す

鍵が折れた場合でも、アロンアルファなどの接着剤を使えば鍵同士をくっつけて取り出すことができるかもしれません。

しかし、接着剤の成分が鍵穴の中で固まる鍵穴と鍵を接着して抜けないなど、悪化する原因にもなります。そうなるとシリンダーごと交換せざるを得ず、費用が上がってしまう可能性もあるため控えましょう。

鍵穴の中にピンセットをねじ込む

折れた鍵の断面が鍵穴の中にある場合に、ピンセットをねじ込んで無理やり取り出す方法はおすすめしません。

デリケートな鍵穴がピンセットによって傷つき、形が変わるおそれがあります。仮に折れた鍵をうまく引き出せても、鍵穴の形状が変わってしまい合鍵で施錠・開錠ができないといった故障の原因になりかねません。

鍵穴専用以外の潤滑剤を使用する

鍵穴をはじめとする金属製品は、油を差すと動きが良くなります。

しかし、鍵穴専用ではない潤滑剤を使用するのはやめましょう。食品油や車・バイクの潤滑剤などは、鍵穴専用の潤滑剤と成分が異なるためです。

鍵穴は非常に精密な構造をしているため、適切な成分ではない潤滑剤を使用するとかえって詰まりの原因になる可能性があります。

自分で対処できないときは業者に依頼しよう

鍵が折れた&自分では対処できないという人は、「カギ110番」のお得なプランの利用がおすすめです。

鍵開けは8,800円(税込)〜、鍵交換は7,700円(税込)〜、鍵作成は8,800円(税込)〜依頼が可能です。

電話でのご相談は24時間365日受付中のため、鍵が折れた&自分では対処できないという人は、まずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。

鍵が折れたとき業者を呼ぶ場合の注意点

  • 管理会社や大家から事前に許可を得る
  • 問い合わせ時点で見積もりを出してもらう
  • 現地調査後の追加料金やキャンセルについて確認

管理会社や大家から事前に許可を得る

賃貸物件に住んでいて鍵の修理や交換をする際は、トラブルを避けるために管理会社や大家へ連絡・相談をしましょう。

賃貸では、原状回復の義務から鍵の交換に関して「無断で行ってはいけない」という契約を結んでいるケースが多く、後のトラブルに発展する可能性が否定できません。

玄関の鍵を含めて物件を借りている認識をしっかり持ち、許可を得てから業者を呼びましょう。場合によっては、提携している鍵業者を手配してもらえたり、修理費用が保険適用になったりすることもあります。

問い合わせ時点で見積もりを出してもらう

折れた鍵を直すためには鍵の業者を手配します。インターネットや電話で問い合わせができ、日時を決めて現地へ来てもらうのが一般的な流れです。

鍵が折れた旨を伝えると、修理の技術料・出張料などを含めた見積もりが出てきます。可能であれば、複数の鍵業者へ問い合わせて見積もりを出してもらい、サービス内容や料金を比較すると良いでしょう。

現地調査後の追加料金やキャンセルについて確認

インターネットや電話での問い合わせ時に出る見積もりは、あくまでも概算です。

修理の担当者が実際に現地へ訪れて鍵や鍵穴の状態をしっかり確認する前と後では、作業内容や料金に差が生じる場合もあります。

可能であれば問い合わせ時に、追加作業や費用の事前確認ができるか、費用に納得できない場合はキャンセルができるかなどを確認しましょう。

鍵が折れる原因とは

  • 鍵や鍵穴が経年劣化していた
  • 無理な力を加えたことによる金属疲労
  • 鍵穴に汚れや異物が入っていた

鍵や鍵穴が経年劣化していた

日本ロック工業会によると、鍵の耐用年数は、一般錠で10年、電気錠は7年(※)と定められています。

鍵は使用しているうちに消耗、摩耗するため、経年劣化します。生もののように腐ることはありませんが、長く使っていると鍵が回しにくい、抜き差しがしにくいといった症状が現れることもあるでしょう。

前提として、耐用年数を超えての使用は鍵が折れる原因になると覚えておくのがおすすめです。特に同じ物件に何十年も住んでいて、一度も鍵やシリンダーを交換していない方は要注意です。

※参考:鍵の耐用年数についてのガイドライン - 日本ロック工業会

無理な力を加えたことによる金属疲労

経年劣化の中でも大きな特徴で挙げられるのが金属疲労です。

金属疲労は、長年の使用による小さな傷や亀裂で鍵の強度が落ちる現象のことです。普段以上の力で鍵を回すと、鍵の強度を超える力が加わった影響でポキッと折れることがあります。

鍵の強度が落ちているため、子どもやお年寄りなど比較的非力な人でも簡単に折れてしまいます

鍵穴に汚れや異物が入っていた

シリンダーの鍵穴にホコリやゴミが付着すると、奥の方で詰まって鍵の差し込みが甘くなり、ギアが噛み合わないまま回すことで鍵が折れる原因になります。

マンションやアパートで外廊下の場合は特に天気の影響を受けやすく、風に乗ってホコリやゴミが付着しやすいです。鍵を差し込んだ際に、スムーズに動かず詰まるような感覚がある場合は注意しましょう。

折れた鍵を直す方法

折れた鍵を元通りに直す方法はないため、スペアキー(合鍵)を新たに作成することになります。マスターキーがない場合は、折れた鍵を鍵屋へ持ち込んでスペアキーを作成しましょう。

合鍵作成にかかる費用と期間の目安は、下記の通りです。

鍵の種類

値段の目安

ディスクシリンダー錠

約1,280円

ピンタンブラー錠

約1,370円

ディンプルシリンダー錠

約2,680円

※:2024年4月時点。LIMIA編集部の調査に基づく

合鍵作成の依頼から納品までの期間は注文状況や在庫数によって異なり、5分程度で終わる場合があれば、4週間程度かかる場合もあります。詳しくは合鍵作成時の見積もりで問い合わせてみてください。

合鍵の作成方法や価格、時間については、以下の記事で詳しく解説しています。

鍵が折れるトラブルを避けるために普段からできること

  • 定期的なメンテナンス
  • 違和感があればすぐに交換
  • 折れた鍵を使用し続けない

定期的なメンテナンス

鍵を使用し続けることによる金属疲労のような経年劣化を含め、鍵穴にホコリやゴミが溜まっていないかなど定期的なメンテナンスを実施しましょう。

玄関ドアは特に雨や風などの影響を受けやすく、汚れが溜まりやすいです。エアダスターで吹き飛ばしたり、掃除機で吸い込んだりしてお手入れをすれば、鍵を長く使えるほか異常があってもすぐに気が付くでしょう。

違和感があればすぐに交換

鍵は使用するたびに消耗・摩耗するため、耐用年数を超えての使用、または高い使用頻度で劣化することで事故の発生率が高まります。

耐用年数内であっても、日頃からメンテナンスを行い、何か違和感があれば鍵やシリンダーの交換を検討するようにしましょう。小さな違和感を感じ取ることができれば、事故を未然に防げるかもしれません。

折れた鍵を使用し続けない

折れた鍵でも接着剤を使ってくっつける直し方を考える方もいるでしょう。

しかし、鍵は精巧なつくりをしており、1mm以下の小さなズレでも鍵穴に影響します。接着剤でくっついているとはいえ、一度折れた部分は折れやすい状態のため、必ずスペアキーを使用しましょう。

鍵が折れたときに関するQ&A

ここでは、鍵が折れたときの疑問などをQ&A形式で答えます。鍵が折れたときの疑問などがあればチェックしてみてください。

Q1. 鍵が折れたときの取り方は?

A. 鍵が折れたときは、以下の方法で取り出せます

  • ピンバイスやピンセットで引き出す
  • 鍵穴専用の潤滑剤を使って動きをよくする
  • シリンダーを外して抜きだす

ただし、いずれも鍵や鍵穴にダメージを与える可能性があるため、不安な方は鍵の業者を呼びましょう。賃貸物件に住んでいる方は、管理会社や大家への事前連絡も忘れずに行ってください。

Q2. 鍵が折れるのはなぜ?

A. 鍵は経年劣化や鍵穴の異物詰まりなどが原因で折れます

鍵は抜き差しなどによる消耗、摩耗で少しずつ経年劣化します。定期的なメンテナンスと交換を行うようにしましょう。

車の鍵に関するトラブルもチェック

※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2024年4月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。

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